旅行系スタートアップの「Deeper Japan」が、新たに沖縄エリアヘサービスを展開。文化的好奇心が強い旅行客が、かつて東アジア交易の要衝としての栄華を支えた琉球文化に出会う機会を創出。
首里織や琉球紅型の工房訪問や、首里城、中城城での歴史ガイドなどを8商品の第一弾としてラインナップ。
⽇本各地の職⼈やアーティスト、⾃然ガイドと連携し、訪⽇外国⼈向けに文化アクティビティを開発・提供している「Deeper Japan」を運営するディーパートラベル株式会社（本社：東京都世田谷区／代表：⽯川光）は、新たに沖縄エリアへサービスを展開する運びとなりました。
地域の宝ものを発掘し、伝統を担う職⼈やアーティストとの関係づくり、⽇本⼈と外国⼈どちらにも傾きすぎない視点からの体験商品づくり、磨き上げ、各地での通訳ガイドの採⽤・研修、クリエイティブチームによって地域・⼈・モノの魅⼒が継続的に伝わっていくビジュアル・仕組みづくりをワンパッケージで進めます。
Deeper Japan 沖縄エリア https://deeperjapan.com/okinawa
沖縄の観光における課題について
沖縄県は年間1000万人を超える観光客を迎える人気デスティネーションでありながら、インバウンド観光においては課題を抱えています。観光客の多くがビーチリゾートやショッピングを中心とした一般的な観光に留まり、琉球王国時代から受け継がれる独自の文化や伝統工芸との深い接点を持てていないのが現状です。また、観光客の急増による文化資源への負荷や、地域コミュニティとの軋轢も指摘されています。このような背景から、沖縄の文化的価値を守りながら、より深い文化体験を求める旅行者のニーズに応えることが急務となっています。Deeper Japanの沖縄への展開は、地域の職人や文化継承者との協働を通じて、これらの課題解決に貢献するものです。
新商品のご紹介
王族の装いから庶民の芸術へ
琉球びんがたは、鮮やかな色彩と自然をモチーフにした精緻な型紙文様、優雅さと遊び心が共存する南国らしい活気に満ちた染物です。14世紀の首里で生まれたこの技法は、琉球王国時代の貿易相手国から影響を受け、独自の発展を遂げました。かつては王族のみが着用を許された染物でしたが、後に沖縄社会全体に愛される染物となり、現在も伝統の技が受け継がれています。
織り継がれる「首里の織物」の美
首里織は、精巧な文様と多彩な色彩で知られる琉球王国を代表する織物です。500年以上の歴史を持つ琉球は、近隣地域との貿易を通じて様々な織りの技法を取り入れ、独自の文化を築きました。本土の織物と異なり、職人は全工程を一貫して手作業で行い、かつては王族や士族の女性たちによって織られていました。
中城城跡に秘められた歴史
15世紀に築かれた中城城跡は、海を一望する丘の上に、かつての威容を今に伝えています。琉球王国の戦略的要衝として築かれたこの城は、琉球独自の工法に加え、中国と日本の建築様式を取り入れた革新的な構造を特徴とします。世界遺産に登録された石垣や門は、沖縄の優れた技術と文化の証として、今も悠然と立ち続けています。
漆の美と三線に響く琉球の調べ
14世紀に中国から伝わり、独自の進化を遂げた三線は、蛇皮を張った胴と長い棹を持つ三弦楽器です。神々の声を宿すとされた三線は、世代を超えて受け継がれ、現代でも家族の集い、結婚式、祭りなど、沖縄の暮らしに欠かせない存在です。伝統的な漆工芸により豊かな音色と美しい輝きが保たれ、琉球王国から現代まで、沖縄の音楽文化を担い続けています。
琉球魂が宿る泡盛
500年以上の歴史を持つ泡盛は、沖縄を代表する蒸留酒です。琉球王国時代から、タイ産の長粒米と輸入された蒸留技術を用いて造られてきた泡盛は、古琉球の貿易外交の証でもあります。麹から始まる発酵工程、蒸留、そして最大20年にも及ぶ熟成期間を経て、深い香りと味わいが育まれます。かつては外交の贈答品として珍重された琉球の誇りある蒸留酒です。
首里城 朱に染まる歴史
朱に染まる外観と近隣諸国からの美的影響を受けた建築様式を持つ首里城は、沖縄の文化と歴史を象徴する存在です。15世紀初頭に建造されたとされるこの城は、王家の住まい、宗教の中心、外交の場として栄え、琉球の芸術文化発展の礎となりました。幾度もの災禍を乗り越えて再建された首里城は、現在世界遺産に登録され、往時の琉球王国の繁栄を今に伝えています。
琉球竹細工の誇り
竹は日本の伝統工芸に欠かせない素材として、その用途は筍料理から尺八まで多岐にわたります。その中でも竹細工は、丹念に乾燥させた細い竹を編み上げ、日用品を生み出す技法です。沖縄本島で唯一の竹細工職人である寛輝さんは、三代目として伝統を受け継ぎ、籠から花器、シャンデリアまで、幅広い作品を生み出しています。皇室への献上品も手がけた匠の技をご体験ください。
琉球和紙 伝統の一枚
首里城下の石灰岩層を流れるアルカリ性の水と地元の自然素材から作られる琉球和紙は、古琉球王国にまで遡る伝統工芸です。1694年に初めて記録に登場したこの技法は、首里周辺で栄え、王府の管理下で発展しました。本土の和紙とは異なり、芭蕉などの在来植物を使用することで、より厚みのある独特の風合いを生み出しています。明治期に途絶えかけた技法は、名工の努力により復活を果たしました。
Deeper Japan とは
Deeper Japanは、訪⽇旅⾏客が通常はアクセスするのが難しい⽇本の伝統⽂化体験を、オンラインで簡単に予約ができるサービスです。最前線で活躍する職⼈やアーティストと直接提携し、質の⾼い⽂化体験や自然体験を開発します。⾔語や⽂化、価値観の違いを越え、旅を通した異なる⽂化間の相互理解、伝統と多様性の保全、共感と寛容に満ちた社会を⽬指します。
原則として対象を少⼈数のゲストに絞ることで、⼤⼈数向けの画ー的な体験ではない、職⼈とゲストがより深く対話できる時間を提供します。 また、独⾃に採⽤し研修を重ねた通訳ガイドが同⾏することで、可能な限りゲストの⺟国語での通訳を⾏っています。北は北海道から南は熊本まで、全国各地の職人さん・事業者さん・アーティストさん・自然ガイドさん達のご協力で、約300の体験商品をラインナップしています。
世界中で、知的好奇心を満たす旅を求める旅行者のために
日本政府観光局によりますと、去年1年間に日本を訪れた外国人旅行者は推計で3686万9900人となりました。コロナ禍前の2019年の3188万人から、およそ500万人、率にして15％増加し過去最多となりました。
今後の展望として、既存エリアでさらなる商品を開発し、中部エリアや四国エリア、またヨーロッパおよび東アジアの国で本サービスの展開を予定しています。Deeper Japanのコンセプトである「⾔語や⽂化、価値観の違いを越えて旅をいかに充実したものにさせられるか」を日本以外でも追求し、世界中の旅行客に提供すべく事業を加速させて参ります。
Deeper Japan 採用情報
https://deeperjapan.com/careers
＜運営会社概要＞
【会社名】 ディーパートラベル株式会社
【代表者】 代表取締役 ⽯川 光
【会社設⽴】2021年7⽉
【URL】https://www.deeperjapan.com/
＜本件に関するお問い合わせ＞
【広報担当者】 江⼝ 哲史
【TEL】 050-3696-0903 / 090-4533-3732（携帯）
【E-mail】 info@deeperjapan.com
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