コグニティ、4自治体で就労支援・起業支援事業を推進
~地域課題に対応した実践型プログラムに、独自の分析技術を組み合わせて実装~
定性情報の定量化分析による組織分析サービスを手がけるコグニティ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:河野理愛、以下「コグニティ」)は、2025年度に北海道釧路市、栃木県矢板市、山口県萩市、東京都品川区と連携して進めてきた地域支援プロジェクトについて、今年度の進展と2026年に向けた展望を発表いたします。
当社は、独自の「発話・文章の構造化技術」を活用し、働き方支援・企業の組織改善・行政業務の効率化など多方面で事業を展開してまいりました。2025年は、2026年から本格開始となる 釧路市・矢板市の就労支援事業の準備進行に加え、萩市では 5年以上続く連携の蓄積を背景とした三者協定の締結、品川区では スタートアップのPitch内容を構造化分析し、改善点を可視化する支援の継続 といった動きがありました。
これらの取り組みはいずれも、「どこに住んでいても、どのライフステージでも働き続けられる社会をつくる」という当社ミッションの実現を目指し、地域ごとの課題に合わせて設計したプロジェクトです。

■ 北海道・釧路市:シングルマザーの自立支援事業「カメリア・ポートくしろ」 始動
釧路市では、公益社団法人グラミン日本が実施する「シングルマザー自立支援プログラム」に、コグニティが地域実行団体として参画いたしました。本プログラムは、生活基盤と就労の双方を支える伴走型支援であり、2025年は事業周知・現地取材対応など準備段階が進みました。
2026年から提供される支援は、キャリアの棚卸しから基礎的な事務スキル習得、地域企業とのマッチング、就労後の定着支援まで多岐にわたります。コグニティは、創業以来蓄積してきたオンライン運営ノウハウを活かし、テレワークや時短勤務の具体的な業務管理方法を受講者および企業に向けてレクチャーします。
さらに、当社の特徴である「発話・文章の構造化」による分析技術を活用し、応募書類や面接スピーチの“伝わりやすさ”を客観的に可視化することで、自己PRの改善点を詳細にフィードバックします。また、企業側に対しては、実際に活躍している社員の発話内容や判断の傾向を分析し、応募者との比較を行うことで、ミスマッチの少ない採用判断を支援いたします。
(釧路新聞:12月8日 1面掲載 https://kushironews.jp/2025/12/08/634072/)
【事業内容】
・職業選択の整理とキャリア形成支援
・生活・就労両面の相談支援
・地域企業とのマッチング支援
・事務スキル習得や基礎研修プログラム
【事業の独自性(技術活用)】
釧路の支援には、従来の講座・相談型の就労支援に加えて、当社の技術を活用した以下の3点を組み込んでいます。
① 就業希望者の自己PR文章・面談スピーチの分析と改善フィードバック
応募書類や面接での話し方をAIで分析し、「どこが伝わっていないのか」「強みが過不足なく伝わるか」を可視化。個別に改善ポイントを提示することで、納得度の高い自己PRをつくる支援を行います。
② テレワーク・時短勤務の実務レクチャー(13年間の自社実践に基づくノウハウ)
コグニティが創業以来13年間続けてきた“完全オンライン・時短勤務の運営ノウハウ”を「仕事の切り分け方」「業務管理」「評価方法」として受講者にも企業側にもレクチャー。
育児や介護との両立を前提にした働き方を現実的に設計できるよう支援します。
③ 企業向け「活躍人材像」分析による可視化
コグニティは、地域企業の “実際に活躍している社員のスピーチ・会議での発言内容・日常コミュニケーション” を収集し、発話データの構造化・特徴抽出を行います。
さらに、応募者の「面接での受け答え」「エントリーシートの文章」を同じ基準で分析し、「活躍社員と応募者の思考パターン・伝え方・判断の仕方」がどの程度フィットするかを可視化します。
これにより、「企業側は“感覚に頼らない採用・配置判断”が可能に」「就業希望者側は“企業が求める人物像とのギャップ”を把握しやすくなる」といった、双方にとって再現性の高いマッチングを実現します。
■ 栃木県矢板市:女性のキャリアリスタート支援事業(デジタルスキル講座)
矢板市では、育児・介護等により離職した女性のキャリア再構築を支援する「デジタルスキル講座」を2026年より開始します。本講座は、ビジネス文書作成や表計算、プレゼン資料作成、オンライン会議運用など、現場で即戦力となるスキルを短期間で習得できる点に特徴があります。託児対応やオンライン参加が可能な点も評価され、幅広い層が参加しやすい設計となっています。
コグニティは、釧路市と同様に、就労希望者の自己PR文章や面接での表現を分析し、個々の強みが正しく伝わる形に整えるための改善支援を提供します。また、当社が13年間実践してきた完全オンライン運営の知見をもとに、テレワーク・時短勤務を前提とした働き方設計の方法論を受講者と企業双方に提示し、継続的に働ける環境づくりを支援します。
さらに、市内企業については、活躍人材のコミュニケーション構造を分析し、受講者の面接発話との比較を行うことで、質の高い職場体験マッチングにつなげます。このように矢板市では、従来のスキル講座に留まらない「働く・続ける」を重視した就労支援モデルを展開してまいります。
【プログラム内容】
・業務に必要なPCツール(メール・文書・表計算・スライド・オンライン会議)の基礎操作
・情報整理・ネットリテラシー・資料作成
・ビジネスマナー(メール・スケジュール調整)
・オンライン受講や途中参加にも対応
・キャリアコンサルタントによる個別相談
・市内企業での職場体験(2月下旬以降)
【事業の独自性(技術活用)】
釧路と同様に、講座に加えて以下の支援を組み込みます。
・応募書類・面接での“伝わり方”の分析と改善支援
・持続的に働くためのテレワーク・時短勤務の実務レクチャー
・市内企業の“活躍人材像”の可視化にもとづく、ミスマッチの少ない職場体験支援
「スキル習得で終わらず、働く・続けるまでをサポートする」点が特徴です。

【説明会】2026年1月14日(水)11〜16時
場所:矢板市子ども未来館2F「みんなの広場」
【講 座】1月22日(木)〜2月10日(火)の間の5日間
場所:スローワーク矢板
【案 内】 https://cognitee.com/cp/yaita_brochure202512.pdf
■ 山口県・萩市:サテライトオフィス進出の協定締結
萩市・山口県産業労働部・コグニティの三者は、2025年12月24日に「サテライトオフィス進出に関する協定」を締結し、地域との連携をより強固なものとしました。コグニティは、2020年に「熱中小学校萩明倫学舎」で講演を行ったことをきっかけに萩市と関係が始まり、その後2023年には総務省の「中山間地域テレワーク実証事業」、2024年には「萩テレワークライフマッチング事業」へ参加するなど、継続的に地域の働き方支援に携わってまいりました。

今回の協定締結により、萩市は当社の全国支援における拠点の一つとしての役割を担い、行政・企業に対するコミュニケーション改善支援、地域人材の強みの可視化、就労希望者の自己PR改善支援などをより体系的に展開できる体制が整います。今後は、地域内外での分析支援や伴走型支援を同時に行い、萩市全体の働き方改革および人材活用の高度化に貢献してまいります。
■ 東京都・品川区:「ビジネス創造コンテスト」で5年連続のPitch分析を担当
品川区が共催する「ビジネス創造コンテスト」では、2021年度より5年連続でPitch分析を担当しています。2025年度も、一次選考の面接内容をAIで定量化し、論理の流れ・説明の抜け・構成の強弱を可視化したうえで、参加者向けのオンラインワークショップを実施します。
本ワークショップでは、応募者が自身のPitch内容のどの部分が伝わりにくいのかを具体的に把握できるよう、構造分析に基づいた改善ポイントを提示しています。また、最終選考(2026年2月6日)に向け、各応募者に個別の改善フィードバックを行うことで、質の高いPitchづくりを支援しています。
(ビジネス創造コンテストサイト:https://bsc-shinagawa.com/general/)
【ビジネスコンテスト向け提供プログラムの一例】
1)応募審査時のPitchを分析
2)ワークショップ実施で分析結果のフィードバック
3)ファイナル前に練習Pitchも分析→分析結果返却
4)ファイナルPitch分析→最終分析結果返却
参加者は自身のPitchの構造や伝わりづらい箇所を客観的に把握でき、審査に向けた改善に直結します。
■ 2026年に向けた展望:地方での“分析×支援モデル”をさらに拡大
これまで各地域で進めてきた取り組みは、単なる研修・講座ではなく、“認知バイアスを可視化し、フェアな判断を支援する”コグニティの技術を「現場である」地方で実装するプロジェクトとして位置づけております。

場所やライフステージに左右されず働く選択肢を持てる社会に向けて、地域との協働を広げながら事業を展開してまいります。
【コグニティ株式会社 会社概要】
◯ 社 名 :コグニティ株式会社
◯ 事業内容 :定性情報の定量化技術を使った組織分析サービス
◯ 本 社 :〒140-0015 東京都品川区西大井一丁目1番2−208号
◯ 設 立 :2013年3月28日
◯ Web :https://cognitee.com/
◯ 資本金 :6億円(準備金含む)
◯ 従業員 :71 名(リモートワーカー含む)
◯ 代表者 :代表取締役 河野 理愛
◯ 受賞歴他 :
■EY Innovative Startup エンタープライズ部門受賞(2019)
■第11回 HRアワード 人材開発・育成部門 最優秀賞(2022)
■第22回 一般社団法人日本テレワーク協会 テレワーク推進賞 優秀賞受賞(2022)
■第3回TOKYOテレワークアワード 推進賞(2023)
■一般社団法人生成AI活用普及協会協議員(2023〜)
本件に関するお問合せ
コグニティ株式会社 広報担当:奥井
Email: okuinagisa@cognitee.com TEL: 03-4212-8445
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