株式会社アンチパターン、SaaS開発を支援する運用管理プラットフォーム「SaaSus Platform」で「行動履歴ログ機能」「シングルテナント管理機能」の提供を開始

～ユーザーの行動履歴ログ分析をはじめ、シングルテナントアーキテクチャのSaaS構築サポートなど独自のコントロールプレーンを拡充へ～

株式会社アンチパターン

2024年7月12日 14時00分

「日本のソフトウェアエンジニアを憧れの職業へ」を理念に掲げる株式会社アンチパターン（本社：東京都港区、代表取締役小笹佑京、以下当社）は、当社が提供する SaaS 開発/運用を支援する運用管理プラットフォーム「SaaSus Platform」にて、「行動履歴ログ機能」「シングルテナント管理機能」の提供を開始し、独自のコントロールプレーンの拡充を行ったことをお知らせします。

◆ 独自のコントロールプレーン拡充のための機能開発推進の背景

世界ではデジタルの活用がビジネスの中核を担う潮流が加速しており、日本においてもデジタルトランスフォーメーション(以下DX)を進めることの重要性の認知が進んでいます。

そして、企業におけるDXを進めるうえではSaaSの活用は非常に重要で、自ら開発に取り組む企業も増えてきています。

SaaS開発には顧客に直接価値を提供するコア機能群「アプリケーションプレーン」とSaaS自体の運用や管理・サポートをする機能群「コントロールプレーン」の2つの側面があります。特にコントロールプレーンは、システムにおいてデータの流れを制御・管理する部分で、どのSaaSにおいてもスケールさせるために必要不可欠な機能群です。顧客提供価値を直接生み出すものではありませんが、継続して価値提供を行うために必ず開発する必要があります。

当社が先月実施したSaaS開発現場に関する調査（※）によると、エンジニアなどの人材がコア機能開発に専念できている企業は約6割に留まっているという現状が明らかになりました。また、コントロールプレーンを理解している企業では75.5%が、そうでない企業は39.4%の方がコア機能開発に専念できていると回答しており、コントロールプレーンへの理解度が高い方がコア機能開発に専念できている傾向にあることも分かっています。

一方で、SaaS開発の必要性を感じるも実施に至っていない企業においては、その理由として「開発に必要な知識を持った人材がいない/足りない」が最多の割合を占めており、そもそもこうしたSaaSに関する専門知識を有する人材不足が課題にあることも明らかになりました。

このようなことから、SaaS開発現場が抱える深刻な課題解決のためには、SaaS運用管理を確実に行えるコントロールプレーン等のツール活用や、その活用に関する専門知識を有した人材がコア機能の開発に取り組める環境が必要であると考えられます。

この度SaaS開発を支援する運用管理プラットフォーム「SaaSus Platform」において正式に提供を開始した、SaaSを利用するユーザーの行動履歴、操作履歴を確認できる「行動履歴ログ機能」および、パッケージソフトのSaaSシフトをよりスムーズに行っていただくための「シングルテナント管理機能」は、すでに一部のユーザー企業様にご利用いただいておりましたが、その中でユーザビリティや効果に一定の評価をいただいたこと、加えて、先月行った調査においてもコントロールプレーンに対する期待値の高さが結果としてみえたことから、今回本格的に機能公開するに至りました。

この度のSaaSus Platformにおける独自のコントロールプレーン機能の拡充により、SaaS事業者様は新たに専門的な知識を保有する人材の確保等に苦心することなく、自社SaaSのコア機能の開発に注力できるようになります。

当社は今後も、コントロールプレーンの更なる機能拡充を行ない、SaaS事業者様の開発現場の生産性向上や事業発展に貢献してまいります。

※「エンジニア＆ビジネスサイド1,441人実態調査（2024年6月6日～6月11日）」詳細

https://anti-pattern.co.jp/news/post/20240712