【開催報告|パラ旅応援団~大阪・関西万博パナソニックグループパビリオン「ノモの国」ツアー】
一生に一度きりの機会。障がいがあっても友をつくって万博へ。
NPO法人おりがみ(代表理事:都築則彦、事務局:千葉県習志野市香澄3-8-8)が運営する「パラ旅応援団」(以下、パラ旅)は、2025年9月1日(月)~3日(水)、大阪・関西万博のパナソニックグループパビリオン「ノモの国」を舞台に特別ツアーを実施しました。
多くの観光地では「障がいのある方に来てほしくない」わけではないものの、どうサポートすればよいか分からず、結果的に楽しみにくい状況が生じがちです。この課題意識が、「自分を信じるチカラと一歩を踏み出す勇気を届けたい」というノモの国のコンセプトと重なり、今回の特別企画が実現しました。
3日間で全4回開催されたツアーでは、障がいのある方と学生ボランティアが出会い、支援する・されるを越えて“旅の仲間”として交流しました。

1日の流れ
会場近隣の森ノ宮医療大学で開会式を実施。パラ旅団長・都築政憲より、

「パラ旅は、障がいのある方も若者も同じ立場で出会い楽しむ交流型の旅です。一生に一度かもしれない万博で、自分を信じ、一歩を踏み出す勇気を感じてほしい」
とメッセージがあり、応援歌を全員で歌いました。緊張していた参加者や学生も、自己紹介やレクリエーションを経て笑顔を見せて万博会場へ。
普段は周囲の目やお子様の声、多動が気になり電車に乗れない方も、学生ボランティアに支えられながら笑顔で改札を通過し、胸を高鳴らせて車内へ踏み出す姿が心に残りました。
万博会場に到着すると、猛暑にもかかわらず近未来的な景色に一同大盛り上がり。お土産や記念撮影を楽しんだ後、いよいよ「ノモの国」へ。

映像・音・光・空間を駆使した没入体験に、参加者は学生と肩を並べながら感動を共有しました。体験前には一言も話せなかった方が、終了後にはボランティアと肩を寄せ合い感想を語る姿が見られ、パビリオンの力と若者の成長を実感しました。
閉会式では、
「旅はどこに行くかだけでなく、誰と行くか。誰もが心許せる仲間と出会い、自分らしく過ごせる社会を目指したい」
と改めて思いを共有しました。

参加者からの声
参加者のアンケートでは、総合満足度が10点満点中9.1点、80%以上が外出意欲の向上を感じました。
一方で、学生ボランティアのアンケートの総合満足度は9.6点で、大学生へ障害福祉分野に関心を持つきっかけを提供できました。その他、参加者やご家族からは、次のような声が寄せられています。
・人混みでパニックになるのが心配で、母親は何度も万博に来ていたが娘は今回が初めて。ボランティアの支えで安心して楽しめ、久しぶりに親子で外出できた。
・人が多くて絶対行けないと思っていたが、ノモの国で息子が自ら体験に挑戦する姿を見て感動した。皆さんがフラットな目線で関わってくれて、所属以外で受け入れてもらえたことを実感した。
・親だけだと、外出を諦めているご家庭もある。多動や奇声など様々な事に親だけで対応する事に疲れてしまう。パラ旅は助けてくださる方がいるので外出が億劫なご家庭にはピッタリだと思った。
・小中学校ではインクルーシブな環境があったが、高校以降はヘルパー不足で孤立を感じていた。"つながり不足""外出のしづらさ"といった課題を感じていたので、今回の企画は大変ありがたかった。
終わりに
今回の成功は、主催のパナソニック ホールディングス株式会社、協力の大阪ボランティア協会やNPO法人み・らいず2、大阪公立大学 ボランティア・市民活動支援センターV-stationをはじめ、多くのご支援のおかげで実現しました。関西初のパラ旅は、参加者にとって忘れられない思い出となり、今後の社会参加への力強い一歩となりました。

本件に関するお問い合わせ先
NPO法人おりがみ パラ旅応援団 事務局
E-mail:paratabi[at]origami-vol.or.jp
法人公式サイト:https://origami-vol.or.jp
パラ旅応援団ホームページ:https://paratabi.origami-vol.or.jp/
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