インキュデータ、「日産自動車」のデータ活用におけるコンサルティングサービスを提供
リアルとオンラインを融合した最高の顧客体験の提供に向けたデータの統合/活用の自走化までを伴走支援
インキュデータ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO:町田 紘一、以下「インキュデータ」)は、日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:内田 誠、以下「日産自動車」)に対して、リアル(販売店)とオンラインを融合した最高の顧客体験の実現するためのデータ活用におけるコンサルティングサービスを提供しています。インキュデータは、CDP(Customer Data Platform)に関するナレッジ提供や運用フロー設計、データ統合環境の構築支援などを通じ、日産自動車の『データ活用の自走化』を伴走支援しています。
<コンサルティングサービス提供の背景>
日産自動車では、Webアクセスログ、SNSデータ、メールなどのさまざまなデータが複数のデータベースに分散して管理されており、各種データの抽出に手間と時間がかかることは課題となっていました。また、顧客理解を深めた一貫性のある施策の実施や、施策効果検証を精緻化することが難しいというマーケティング上の課題も抱えていました。
こうした背景の中、日産自動車では「Japan-ASEANデジタルトランスフォーメーション部(以下、DX部)」が主導となり、最高の顧客体験を提供するためのマーケティングDX推進を目指しました。その一環として、顧客の属性データや行動データなどを統合管理できる「Treasure Data CDP」を2023年に導入しました。
その後、データ管理体制のさらなる強化を目的に、データ管理・運用や戦略策定を支援するコンサルティングパートナーとしてインキュデータが選定され、2023年2月より本格運用を開始しました。インキュデータは、日産自動車が自社でデータを活用・運用できる体制を構築するため、専門的な知識とノウハウを提供し、プロジェクトを支えています。
<インキュデータの主な支援内容>
①Treasure Data CDP基礎知識のレクチャー
データ統合環境の構築に向けた伴走支援として、インキュデータはコンサルタント、エンジニア、マーケターによる複数体制のもと、CDPに関する機能の説明や技術的な質問に対する回答、施策設計時のポイントや他の顧客事例の紹介を通じてCDPに関するナレッジを提供。
②Treasure Data CDP運用フローの設計
運用フローの設計では、運用フローの作成、ファシリテーターとしての議論のリード、ベンダーコントロールの後方支援などを実施。
CDPを使ったマーケティング施策について現場からリクエストがあった際、ビジネス部門内で誰が実装の可否を判断するかなど、意思決定フローの作成。また、エンジアリングを担当している外部パートナーにCDPの構築案件を委託する際、ビジネス部門が依頼する作業内容やタイミング、どのようなコンセンサスを取りながらコントロールするかといったフローも検討。
③データ品質管理・向上のためのデータカタログの作成
データ基盤を正しく運用するためには、利用者に分かりやすいメタデータの管理が必要となり、そのために参考となるドキュメントを調査し、簡易的なデータカタログを作成。
④「データの自走化」の支援
週次でPMO定例会を開催し、各所からのフィードバックやナレッジをシェア。多様なメンバー構成の中、立場や性格などを踏まえた柔軟なコミュニケーションとサポートを実施。自社でデータ管理や活用を自走化することができるよう、各種資料のテンプレートの作成など社内で流用できるような形式での情報提供の支援。
<現時点での成果>
①CDPに関するスキルの向上
トレジャーデータの基本的なノウハウ・技術知識をビジネス部門のメンバーが理解することでビジネス部門、システム部門、外部ベンダなどのさまざまな関係者が連携する本プロジェクトにおいて、円滑なコミュニケーションが実現し、運用開始から2年弱が経った現在、CDP活用スキルが飛躍的に向上。
②顧客の関心にあわせたメールマーケティングの推進やダッシュボードによる可視化
顧客のオンライン・オフライン上の行動をCDPに蓄積して統合し、新車購入意向のスコアリングやセグメンテーションを可能にすることで、顧客の関心にあわせたメルマガの配信や、顧客のオンライン上での購入検討ステータスを可視化するダッシュボードの作成などを実施。
③「ヒントカード」と呼ぶ販売店向けの情報提供の実施
顧客の基本情報に加え、Webの閲覧情報・Web見積りの内容など、オンライン上の行動を含めた大量のデータを機械学習で分析して、スコアリング結果や推奨のアクションもあわせて販売店に提供することで、店頭での商品提案が効率化。
<今後について>
日産自動車では、今後もCDPに蓄積されていく膨大なデータを活用し、AIなどの最新テクノロジーと組み合わせながら質の高い顧客体験の提供を計画しています。具体的には、顧客のニーズを先取りして生産計画に反映することや、車の故障情報、走行距離、部品の劣化状況をタイムリーに検知して、部品の適切な交換時期を通知することなどが検討されています。これらの施策を実施するためには、継続的にCDP環境のデータ品質を維持していくことが必要となり、インキュデータはデータ統合環境の構築支援などを通じ、日産自動車の『データ活用の自走化』を伴走支援していきます。
日産自動車 Japan-ASEANデジタルトランスフォーメーション部
主担 北原 寛樹 氏コメント
インキュデータ様のコンサルタントは、私たちの状況を丁寧にヒアリングしてくださいました。CDPの豊富な構築実績に加えて、導入と運用、両方のフェーズに対応いただき、私たちチームが目指す姿に寄り添いながら、既存のエンジニアリング体制を考慮した体制作りと、将来的に私たちチームが目指す『自走化』に向けて、伴走支援という形で協力いただきました。インキュデータ様には
引き続き、私たちが目指すゴールに向けてさまざまなご提案を期待しております。
日産自動車のデータ活用事例に関するホワイトペーパーは、こちらからダウンロード可能です。
https://www.incudata.co.jp/document/054.html
日産自動車のデータ活用事例に関する動画はこちら。
■インキュデータ株式会社について
インキュデータ株式会社は、ソフトバンク株式会社、株式会社博報堂およびTreasure Data, Inc.の合弁会社です。「アイデアが自走できる世界をつくる。」というPurposeのもと、データ活用領域における戦略立案や、CDPを活用したデータ分析基盤の構築・運用を支援するほか、ソフトバンク株式会社が持つデータやテクノロジーと、博報堂グループのマーケティング・コンサルティング力をかけ合わせることで、データ活用における課題をワンストップで解決し、企業の競争力強化や事業変革に貢献します。
本社所在地:東京都港区海岸一丁目7番1号
オフィス所在地:東京都港区西新橋1-1-1 日比谷フォートタワー9F WeWork内
設立:2019年10月
代表者:代表取締役社長 兼 CEO 町田 紘一
資本金:20億円
事業内容:データ活用領域における戦略立案やCDPを活用したデータ分析基盤の構築・運用を支援
コーポレートサイト: https://www.incudata.co.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/INCUDATA/
LinkedIn:https://www.linkedin.com/company/incudata-ltd
※本件に関するお問い合わせ先
インキュデータ株式会社 広報担当:Email:incudata-pr@incudata.co.jp
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