阪神タイガースファーム本拠地「ゼロカーボンベースボールパーク」ZEB認証取得

株式会社久米設計

阪神電気鉄道株式会社(本社:大阪市福島区、代表取締役社長:久須勇介)と株式会社久米設計(本社:東京都江東区、代表取締役社長:藤澤進)は、兵庫県尼崎市に建設中のゼロカーボンベースボールパーク(2025年3月開業予定)において、建築物のエネルギー効率に優れていることを示す認証制度「ZEB認証」を取得するため、創エネと省エネを徹底する施設設計を進めてきました。

その結果、「日鉄鋼板 SGLスタジアム 尼崎」がZEB Oriented認証※1を、「室内練習場・虎風荘(1階部分)」がNearly ZEB認証※2を、野球施設としては初めて取得することとなりました。また、阪神電気鉄道と久米設計は脱炭素社会の実現に向けて引き続き協力して取り組んでいくため、「ゼロカーボンベースボールパークパートナー」契約を締結しましたので、併せてお知らせします。

※1 ZEB Oriented認証…延べ面積が10,000㎡以上の建物で、基準一次エネルギー消費量※3から40%または30%(建物用途による)以上のエネルギー消費量削減に適合した建築物に与えられる認証。

※2 Nearly ZEB認証…基準一次エネルギー消費量から75%以上のエネルギー消費量削減に適合した建築物に与えられる認証。

※3 平成28年省エネルギー基準で定められた、建物用途や面積・設備などの一定の条件の元で想定されるエネルギー消費量。

■ゼロカーボンベースボールパーク内施設のZEB認証について

(1)日鉄鋼板 SGLスタジアム 尼崎 … 「ZEB Oriented」認証取得

日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎では、基準一次エネルギー消費量より43%のエネルギー消費量を削減し、「ZEB Oriented」の認証を取得しました。

同施設では、照明設備をLEDとし、人感センサや明るさセンサを組み合わせて計画することで、エネルギー消費量のうち最も多くを占める照明用エネルギー消費量を大幅に削減しています。

さらに、外壁の高断熱化やLow-E複層ガラスの採用により、建物への熱負荷を抑制するとともに、高効率型の空調及び換気機器を積極的に採用することで、空調換気用の消費エネルギーも大きく削減しています。

なお、認証取得時には未評価項目であるEMS(電力消費量などを見える化するエネルギーマネジメントシステム)、照明のゾーニング制御、雨水や井戸水の利用なども積極的に行っています。

(2)室内練習場・虎風荘(1階部分) … 「Nearly ZEB」認証取得

室内練習場・虎風荘(1階部分)では、基準一次エネルギー消費量より77%のエネルギー消費量を削減し、「Nearly ZEB」の認証を取得しました。

同施設では、建物の高断熱化や空調換気設備の高効率化を図るとともに、室内練習場ではコンピュータによる温熱+気流環境シミュレーションを実施し、空調機や換気ファンの能力及び配置を適正化することで、本建物のエネルギー消費量のうち最も多くを占める空調用エネルギー消費量を大幅に削減しています。照明設備、人感センサや明るさセンサの組合せについては、日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎と同様の取組みにより、照明用の消費エネルギーを大きく削減しています。(認証取得時には未評価項目であるEMS(電力消費量などを見える化するエネルギーマネジメントシステム)、自然換気、雨水や井戸水の利用なども同様に活用。)

また、屋上には700kW以上の太陽光発電パネルを設置することで、自然エネルギーの活用を行い、リチウム蓄電池を設置することで、発電電力を極力自家消費する取組みを行っています。

■阪神タイガースファーム本拠地「ゼロカーボンベースボールパーク」について

2025年3月から、阪神タイガースのファーム施設を尼崎市・小田南公園へ移転し、「ゼロカーボンベースボールパーク」として開業します。同施設には「日鉄鋼板 SGL スタジアム 尼崎」、タイガース練習場、室内練習場、虎風荘を新設し、選手たちが試合や練習に励む姿を身近に感じながら野球を楽しめる「小田南公園野球場」や、くつろげる広場、散歩やランニングができる周遊コースも整備します。

さらに、太陽光発電・蓄電池の導入や廃棄物発電の活用、省エネ徹底による「脱炭素化」、ペットボトル・プラスチックカップの回収・リサイクルや雨水・井水の活用といった環境に優しい取組みを行うなど、脱炭素社会や循環型社会の実現に資するここにしかない魅力ある公園がまもなく誕生します。

■「脱炭素先行地域」について

ゼロカーボンベースボールパークは、尼崎市と阪神電気鉄道株式会社が共同提案し、2022年4月26日に環境省から第1回「脱炭素先行地域」に選定されました。 

【建築概要】

名称:ゼロカーボンベースボールパーク 日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎

所在地:兵庫県尼崎市杭瀬南新町3-15-10

建築主:阪神電気鉄道

設計者:久米設計

施工者:熊谷組

延床面積:11,111.06㎡

階数:地上3階

構造:鉄筋コンクリート造 一部 鉄骨造

竣工:2025年1月

【設計コンセプト】

野球施設として全国初のZEB認証(Nearly ZEB、ZEB Oriented)の取得

ゼロカーボンベースボールパークは、阪神タイガースの二軍施設(日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎(以下SGLスタジアム)、選手寮兼クラブハウス、室内練習場)とともに、選手たちが試合や練習に励む姿を身近に感じながら野球を楽しめる「小田南公園野球場」や、ベンチが計画された丘形状の円形広場、散歩やランニングができる周遊コースを備えた野球施設と都市公園が一体となったプロジェクトである。

なかでも二軍施設は、プロ野球施設としての練習環境、機能性を確保するとともに、様々な省エネ・創エネ技術の導入により、BELS評価において、各建物の基準一次エネルギー消費量から、クラブハウス・室内練習場で77%削減、SGLスタジアムで43%削減し、野球施設としては全国初となるNearly ZEB、ZEB Orientedの認証を取得した。

また、室内練習場の屋根と、電車からよく見えるスコアボードの壁面には700kW以上の太陽光パネルを配置し、環境配慮を印象づける計画としている。

【会社概要】

阪神電気鉄道株式会社

当社は、1905年4月に営業を開始して以来、120年近くの長い歴史を有し、安全を最優先とした経営に重きをおきながら、鉄道事業をはじめとした多くの事業を展開するとともに、阪神・淡路大震災など、幾多の苦難を乗り越えてきました。また、現在は、阪急阪神ホールディングスグループの中核会社として、都市交通事業、不動産事業、スポーツ・エンタテインメント事業、情報・通信事業、建設・環境事業等の多彩な事業をグループ会社とともに展開しています。

URL:https://www.hanshin.co.jp/

所在地:大阪市福島区海老江1-1-24

代表取締役社長 久須勇介

株式会社久米設計

「豊かさ」を拓く。私たちは「豊かさ」とは何かを真剣に考える多様な個性の集合体です。地域・人を大切に、未来を見据えた新たな価値を創造していきます。

1932年の創設以来、数多くの都市、建築の設計を手掛けてきました。技術とデザインの融合を追求し、人と社会への貢献を目指す企業です。本社を東京都江東区潮見に構え、社員数約650名(約450名の資格を有する専門家)を擁し、国内外の幅広いプロジェクトに取り組んでおります。持続可能な社会の実現へ、技術とデザインで貢献してまいります。

URL:https://www.kumesekkei.co.jp/

所在地:東京都江東区潮見2-1-22

代表取締役社長 藤澤進

【久米設計Instagram】

https://www.instagram.com/kumesekkei/

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会社概要

株式会社久米設計

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URL
https://www.kumesekkei.co.jp/
業種
建設業
本社所在地
東京都江東区潮見 2-1-22
電話番号
03-5632-7811
代表者名
藤澤進
上場
未上場
資本金
9000万円
設立
1932年10月