KIIが心筋再生医療の事業化に取り組むHeartseedに追加出資
リードパイプラインの第I/II相治験の推進と上市に向けた体制整備を目指す
◆LAPiS試験の推進と上市に向けた体制整備を加速
Heartseedは慶應義塾大学医学部循環器内科福田研究室で研究開発された心筋再生医療技術の実用化を目指して設立されたバイオベンチャーです。リードパイプラインであるHS-001は、他家iPS細胞から心室筋を高純度で作製し、生着率を高めるために心筋球と呼ぶ微小組織にしたものです。単一細胞と比較して、心筋球にすることで細胞移植の生着率や生存率が向上することが非臨床試験で確認されています。移植した心筋球は、患者の心筋と結合して再筋肉化することで心収縮力を改善し、また種々の血管新生因子を分泌して移植部位周辺に新たな血管を形成する (neovascularization) という作用機序が期待されています。HS-001の国内第1/2相治験(LAPiS試験)で初めての患者さんへの投与を2022年12月に達成し、3例目まで投与を進めております。また、2021年に大手製薬企業Novo Nordisk社と全世界での技術提携・ライセンス契約を締結しており、今後国内外での製品化が期待されています。
■会社概要
会社名 : Heartseed株式会社 (Heartseed Inc.)
所在地 : 東京都新宿区大京町12-9 アートコンプレックス・センター302
代表者 : 代表取締役社長 福田 恵一
設立 : 2015年11月30日
事業内容 : iPS細胞を用いた心筋再生医療
U R L : https://www.heartseed.jp/
◆慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)について
KIIは、2015年12月に、主に慶應義塾大学の研究成果を活用したスタートアップを支援するため創設されました。また、2020年1月からは、慶應義塾大学に限らずシード・アーリーステージからのリード投資を中心に、デジタルテクノロジーによる社会の革新や、医療・健康などの課題解決に取り組む技術系スタートアップに投資対象を広げ投資活動を推進しています。
スタートアップへの投資育成を通じて日本が誇る大学等の研究機関の技術や知的財産といった優れた研究成果の社会実装を推進し社会貢献の一翼を担うと同時に、ベンチャーキャピタルファンドとして高い収益性を確保し持続的なイノベーションエコシステムの構築に取り組んで参ります。
<KIIの概要>
商号 :株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(Keio Innovation Initiative, Inc.)
事業内容:大学発技術系ベンチャー企業の育成、ベンチャーキャピタルファンドの運営
資本金等:1億円(資本準備金5000万円を含む)
代表者 :代表取締役社長 山岸広太郎
URL :http://www.keio-innovation.co.jp
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