【講演会】障害児は教育を受けているのか? バングラ・ガーナ・パキスタンの例から考察する
「途上国の障害児教育」を深く考えたい/知りたい方、必見。SDGsが掲げる「誰ひとり取り残さない」を口だけにしないために。
途上国に特化したNPOメディア「ganas」(運営:NPO法人開発メディア)が現在開講中の「グローバルライター講座」のアクティビティのひとつである「模擬記者会見」を一般に公開し、オブザーバー参加者を募集します。8月29日(木)夜7時からの模擬記者会見に登壇するのは、元ユニセフ職員で、教育NGOサルタックの理事を務める畠山勝太氏。バングラデシュ、ガーナ、パキスタンを例に、途上国の障害児教育の実態について語ってもらいます。
障害者へのいじめが発覚し、小山田圭吾氏が東京オリンピック開会式の作曲担当を辞任――。このニュースを聞いて、吐き気がするほどの不快感を覚えた人は少なくないのでは?
ですが待ってください。壮絶ないじめは論外としても、皆さんは無実ですか? 日本の、世界の社会は障害者を脇に追いやっていませんか? 皆さんはどんなアクションをとっていますか?
持続可能な開発目標(SDGs)は「誰ひとり取り残さない」と掲げていますよね。これを実現するうえで絶対に無視できないのが、途上国の障害児の教育をどうするかということです。
ご存じでしたか? 国際比較教育学の研究のなかで、障害児を扱ったものは全体の1%にも満たないことを。つまり、実態が謎に包まれているのが「障害児の教育」。今回の講演会では、この分野を研究する畠山勝太氏(サルタック理事/元ユニセフ職員)に登壇していただきます。
取り上げる事例は、バングラデシュ、ガーナ、パキスタンの3つ。一般論ではなく、最新の研究に基づいた具体的な問題や取り組み、数字などを語っていただきます。
「途上国の教育問題に取り組みたい!」「困っている人を助けたい!」。こうした夢を語る人はたくさんいます。その夢を夢で終わらせないためにも、まずは何が起きているのかをしっかり知ることは大事です。
教育分野で国際協力の仕事をされている/したい方、JICA海外協力隊でこれから派遣される方、障害児の教育について学びたい方に特におススメ。ほかでは聞けない内容を詰め込んでいます。
今回の講演会を聞いて、アクションを起こす最初の一歩を踏み出してください。障害者へのいじめだけでなく、「知られざる差別」に終止符を打つためにも。
*この講演会は厳密には、ganasが現在開講中の「グローバルライター講座」のアクティビティのひとつである「模擬記者会見」です。今回は特別に、受講者以外の方にも講演会として公開します。オブザーバーとしての参加になるため、質問はできません。ご容赦ください。
畠山氏のお話のポイントを簡単に下にまとめました。大きく4つに分類できます。
①障がい児か、障害児か?
「がい」か「害」か。障がい/害の表記を考えるうえで参考になるのが、「障害の医療モデル」と「障害の社会モデル」という概念。わかりやすくいうと、障害とは、心身機能の障害という医療の問題なのか、それとも不便な社会(モノ、環境など)の問題なのか、ということ。障害をもつ途上国の子どもたちの教育を考えるとき、基礎となるこの概念について説明します。
②障害児と教育を巡る動向―バングラ・ガーナ・パキスタンを例に
障害の社会モデルと医療モデルは、さまざまな国際条約のなかにも入っています。その変遷をたどります。また、国際条約に書かれた内容は、途上国の教育計画に実際に反映されているのか? 第二次大戦以降の国際条約と、バングラデシュ、ガーナ、パキスタン(パンジャーブ州)の教育計画を事例に解説します。
③障害児はどれだけ学校へアクセスできていたか?
国際比較が可能な障害児のデータが整備されてきたのはつい最近。国際比較教育学の研究のなかで、障害児を扱ったものは1%もありません。ですがこの1%の研究を分析した結果、途上国の障害児がどれだけ学校へアクセスできていたか、何が阻害していたのか、も少しだけわかるようになってきました。そのエッセンスをシェアします。
④「障害児と教育」についてより深く理解する―バングラ・ガーナ・パキスタンを例に
バングラデシュ、ガーナ、パキスタンの3カ国で、障害児の学校へのアクセスや学びはどうなっているのか? 畠山氏が執筆中の博士論文から内容をかいつまんでご紹介。
■登壇者
畠山勝太氏(ミシガン州立大学教育大学院PhD Candidate(教育政策)/特定非営利活動法人サルタック理事)
岐阜県出身、1985年生まれ。東京大学教育学部卒業、神戸大学国際協力研究科修了(経済学修士)。2008年から2012年まで世界銀行本部、その後ユニセフのジンバブエ事務所・本部・マラウイ事務所で勤務し、教育統計整備・分析・計画策定や教育とジェンダー分野の仕事に従事した。2017年に博士課程に進学し、途上国における様々な領域での教育政策を因果推論・質的調査を用いて分析している。
■日時
2021年8月29日(日)19時~21時30分
<タイムライン(予定)>
18:50 開場
19:00 開始
19:10 「障害児は教育を受けているのか? バングラ・ガーナ・パキスタンの例から考察する」(サルタック理事/元ユニセフ職員 畠山勝太氏)
20:00 質疑応答
*申し訳ございませんが、オブザーバー参加の方は質問できません。
21:30 終了
■こんな方におススメ
・途上国の障害児教育について深く考えたい! 詳しく知りたい!
・元ユニセフの職員から専門的な話を聞きたい!
・JICA海外協力隊でこれから派遣されるので知識を貯めておきたい!(とくに障害児教育の分野)
・「途上国×障害児教育」の分野で将来働きたい!
・教育分野の国際協力の潮流を知りたい!
・バングラデシュ、ガーナ、パキスタンとかかわりがある!
■会場
オンライン(Zoomを使います)
*当日の1時間ほど前までには、ZoomのURLをPeatixのアカウントにお送りします。
■定員
70人(先着順)
*〆切は8月26日(木)です。
*定員に達した時点で締め切らせていただきます。
■参加費
・一般 2200円
・学生 1100円
・ganasサポーターズクラブのパートナー/サポーター:無料
*オブザーバーとしての参加になりますので、質問はご遠慮ください(グローバルライター講座の受講者は記事を書きますので、そのために必要な「質問をすること」を優先します)。
*キャンセルされても参加費は返金できません。ご了承ください。
*収益は100%、特定非営利活動法人サルタックの活動費として寄付します。
*サルタックとは、ネパールのラリトプール郡で活動する教育NGO。「読書」をキーワードに、不利な背景をもつ子どもたちでも有意義な学びができ、大人になったときにポテンシャルを最大限に発揮できる社会の実現を目指します。
*ganasサポーターズクラブにまだ入っていらっしゃらない方はこの機会にどうぞ。ganasの活動を単にサポートしていただくだけでなく、さまざまな特典(お得に学べたり、途上国に関心がある人同士で交流も)もご用意しております。同時入会でも、参加費は無料となります。
■申し込み方法
下のPeatixのページからお申し込みください。お申し込みはご入金をもって完了します。定員に達した時点で締め切らせていただきます。
https://20210806ganas-sarthak.peatix.com/view
■主催
特定非営利活動法人開発メディア(ganasの運営団体)
・ウェブサイト:https://www.ganas.or.jp
・フェイスブックページ:https://www.facebook.com/ganas.or.jp
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