「みんなのサツマイモを守るプロジェクト」ネイチャーポジティブな未来へ:京都大学発ベンチャー、サンリット・シードリングスとSSPによるサツマイモ基腐病対策についての共同リサーチ
農園芸のイノベーションカンパニーwelzo(本社:福岡県福岡市博多区/代表取締役社長 金尾佳文)が主導し鹿児島・宮崎を中心としたサツマイモ経済圏を支えていくために立ち上げました産学連携のコンソーシアム「みんなのサツマイモを守るプロジェクト-Save the Sweet Potato- 公式サイト:https://www.savethesweetpotato.com/ 」(九州大学や薩摩酒造株式会社、小鹿農業生産組合などと共に設立、以下通称”SSP”)は、京都大学発のベンチャー企業サンリット・シードリングス株式会社とのパートナーシップを通じて、サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)の問題に対して共同リサーチを行うこと、日本の食文化と焼酎産業などのサツマイモ経済圏を守る新たな一歩を踏み出していきます。
【写真:左|サンリット・シードリングスCEO石川奏太様 &後藤 基文 / 右|株式会社welzo Biz Promotion Division 取締役/SSP Project Leader】
サツマイモ基腐病は、サツマイモの葉や茎を枯らし、実が腐敗する深刻な病害であり、特に鹿児島県と宮崎県の主要産地において、サツマイモ関連産業に大きな影響を及ぼしています。この問題に革新的なアプローチで立ち向かうため、SSPはサンリット・シードリングスの先進的な生態系解析技術を活用していきます。
今後の目指す方向
1.微生物ネットワークを活用した土壌改良技術:
・微生物ネットワークを利用した土壌改良技術を開発中
・プランター規模の実験で既に成果を上げている
2.土壌の簡易診断キットと有用微生物の資材化:
・土壌の簡易診断キットの配布を推進
・有用微生物の資材化を進行中
・今後も基腐病を含む圃場の病害予防に積極的に貢献する計画
3.ネイチャーポジティブな取り組みと環境への貢献:
・SSPとサンリット・シードリングスの連携はネイチャーポジティブな取り組みの模範を目指す
・この革新的なアプローチがサツマイモ産業を含む持続可能な農業実践へと広がることを希望
4.環境課題への対応と持続可能性への影響:
・サツマイモ基腐病対策を通じて地球規模での持続可能な農業への貢献を目指す
・プロジェクトは、地球の健康と人々の生活の質の向上に寄与することを目標
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URL: https://www.savethesweetpotato.com/post/sunlitseedlings
タイトル:
DNA解析でサツマイモ基腐病のかかりやすさを診断。最新の土壌分析手法とは:サンリット・シードリングス株式会社
サンリット・シードリングスとは
サンリット・シードリングスは、農地の生態系を科学的に解析し、サツマイモの生産性向上に寄与する微生物を特定することで、ネイチャーポジティブな農業の実現を目指しています。その専門技術によるゲノム解析は、サツマイモ基腐病の早期発見と防除法の開発において、重要な役割を果たしています。
このパートナーシップは、サツマイモ産業のみならず、生物多様性の保護と持続可能な農業の実現に向けたネイチャーポジティブなアプローチを推進するものです。サンリット・シードリングスの「生物多様性の科学」を基盤とした技術を通じて、SSPはサツマイモの病害リスクを低減し、健康な土壌環境の構築を目指しています。
SSPについて
サツマイモを守るプロジェクト(SSP)は、サツマイモ基腐病の影響から日本のサツマイモを守り、産業の再興を目指す画期的な取り組みです。研究、開発、社会との連携を通じて、サツマイモの未来をサポートしていきます。
「みんなのサツマイモを守るプロジェクト-Save The Sweet Potato-
※SSP公式サイト:https://www.savethesweetpotato.com/ 」の活動理念、目的:
SSPは、情報共有、品種開発、研究、啓発活動の四つの柱を中心に、病気対策に全力を尽くしています。加えて、日本名門酒会、井上酒造、くしまアオイファーム、シブヤグループといった業界のリーダーたちとの戦略的連携を深めており、その取り組みの影響力は日に日に増しています。
①基腐病に対する情報を農家、焼酎メーカー、大学などの関係者全員で共有し、知恵袋としての機能を強化。
②未だ解明されていない基腐病に対する防除法を研究し、発信していく。
③東京大学発アグリテックベンチャーのCULTAを含めた連携により基腐病に強い新たなサツマイモの品種の開発なども視野に入れて、知見の集約や研究を進めます。
④世間へ広く基腐病の現状を知って貰うことでサツマイモ経済圏へ応援需要を生み出していく。
サンリット・シードリングスCEO石川奏太様
「地球温暖化対策と脱炭素社会の実現と並行し、生物多様性の保護の重要性が高まっています。農業、漁業、IT、機械業界など全ての分野で、環境へのネガティブな影響をネイチャーポジティブな影響へ転換することが急務です。サンリット・シードリングスは、微生物ネットワークを活用した土壌改良技術を開発しており、プランター規模の実験で成果を上げています。今後、土壌の簡易診断キットの配布や有用微生物の資材化を推進し、サツマイモ基腐病を含む圃場の病害予防に積極的に貢献していく計画です。DNA解析のコストは高いものの、その価値は計り知れず、広く普及させることを目指しています。この革新的なアプローチは、サツマイモ経済圏を含む持続可能な農業実践へ広がることで、健全な食文化と生態系の維持に貢献していきたいと考えております」
後藤 基文 / 株式会社welzo Biz Promotion Division 取締役/SSP Project Leader
「京都大学発ベンチャー、サンリット・シードリングスとのネイチャーポジティブな取り組みは、サツマイモ基腐病という挑戦に対する新しい解決策を示しています。この連携により、我々はサツマイモの未来を科学的にも、環境的にも守るための革新的な道を進んでいます。この協力は、単に病害対策にとどまらず、持続可能な農業実践へとつながる重要なステップです。サツマイモの健康だけでなく、生態系全体のバランスを考慮したネイチャーポジティブなアプローチを通じて、農業が直面する課題に包括的に取り組んでいきます。私たちはこのプロジェクトを通じて、サツマイモ経済圏を支えるだけでなく、日本の伝統ある食文化を未来に繋げる可能性があるかと思っております」
【株式会社welzo 概要】
食・農業を通して、持続可能な社会と人々の暮しを豊かにする商品やサービスを提供する、農業資材・家庭園芸用品・飼肥料原料を中心に取り扱う専門商社です。2022年で創業 101 年を迎えたニチリウ永瀬は、2023年1月1日をもって、「株式会社welzo」に社名を変更。BtoB を中心としたビジネススタイルを築き、国内に21拠点を置いています。社内外のビジネスパートナーと共創し、ITやAIの技術を活用しながら、日本が直面する課題にも積極的に取り組んでいます。
本 社 | 福岡県福岡市博多区博多駅東1丁目 14-3 |
代表者 | 代表取締役社長 金尾佳文 |
設 立 | 1952年8月(創業1921年8月) |
資本金 | 470百万円 |
売 上 | 49,540百万円(2023年12月期) |
事 業 | 農業資材・家庭園芸用品・飼肥料原料を中心に取り扱う専門商社 |
H P |
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