インドネシアにおける地熱の包括利用に係る共同研究に関する覚書を締結
東洋エンジニアリング株式会社(取締役社長 細井栄治、以下、TOYO)は、PT Geo Dipa Energi(ジオ・ディパ・エナジー、以下、GDE)と、9月20日付で地熱の包括利用に係る共同研究に関する覚書を締結しました。
Indonesia International Geothermal Conference & Exhibition 2023 (IIGCE 2023) の会場内での締結に関する写真撮影の様子
PT Geo Dipa Energi (Persero), President Director, Yudistian Yunis (左)、TOYO,カーボンニュートラルビジネス本部本部長 坂田英二 (右)
今回締結された覚書に基づき、TOYOとGDEは、地熱クローズドループ技術*1をはじめとして、地熱熱水に含まれるリチウム等の有価鉱物回収や地熱発電からのグリーン水素製造など、地熱包括利用に関する共同研究を実施します。クローズドループ技術により、噴気量が減少している既存フィールドの追加開発や既発見未開発フィールドの新規開発などが進むことが期待されています。地熱発電はベースロード*2となる再生可能エネルギーの一つであり、脱炭素社会に向けた取り組みの鍵となります。
TOYOとGDEは、地熱の包括利用に係る共同研究を推進し、社会実装することで持続可能な社会の実現およびインドネシア国の経済発展に貢献してまいります。
*1 地熱クローズドループ技術:地上と地下をつなぐループを設置し、内部に流体を循環させ地下に存在する熱資源を活用する発電方式。従来の地熱発電方式よりも岩質や水理地質構造への依存度が低い発電方式であり、適用可能地域の選択肢が大幅に拡大することや、配管内へのスケール付着による流量低下、腐食といった従来型地熱発電の課題発生可能性が低くなる利点のある技術。
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*2 ベースロード:継続的な稼働が可能で発電単価が安く、安定した供給が見込める電源。
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