【北海道白糠町】ふるさと納税返礼品として新登場!自然の恵みに感謝し、海からの贈り物に価値を授ける「なな婆の昆布」

北海道白糠町

北海道白糠町(しらぬかちょう)のふるさと納税返礼品として、100%天日干しにこだわる白糠産昆布「なな婆の昆布」が、新たに受付を開始しました。

かつて北海道白糠町は、昆布の一大産地として名を馳せていました。
江戸後期から明治時代にかけて「白糠長切昆布」は高級品として珍重され、北前船で北陸・関西から全国へと運ばれ、日本のだし文化を支えました。また、中国貿易にも使われた日本が誇る最高級ブランドでした。

現在、昆布は白糠の漁業の主力ではありませんが、光の量、海の透明度、水温、潮の流れ――昆布の生育にとって理想的な条件が揃う海であることに変わりはありません。

 

そんな白糠の海で、新たに昆布づくりを始めた一人の女性がいます。

100%白糠産で天日干しにこだわる「なな婆の昆布」を手がける、柳谷 奈々(やなぎや なな)さんを訪ねました。

「なな婆の昆布」を手がける、柳谷 奈々さんと、夫で漁師の柳谷 大将(たけよし)さん。昆布作りは奈々さんが主体ですが大将さんが温かくサポートしています。

■浜に当たり前にあった“宝の山”

「あっちの方まで昆布を拾いながらずーっと歩きますよ」と教えてくれる奈々さん。

奈々さんが昆布づくりを始めたきっかけは、特別な出来事があったわけではありません。日課である浜辺の散歩を、夫で漁師の大将(たけよし)さんとしているうちに、自然と目に入ってきた光景だったといいます。

 

「浜を歩いていると、昆布がたくさん寄っていて。それを見て、もったいないな~って、どうしても気になってしまって。」

 

夫の実家である柳谷漁業は昭和34年頃に創業し、現在はツブ貝やカニ、シシャモ漁が中心。夫から見て祖父の代から続く、三代目の漁師家系です。

浜に寄ってきた昆布は、夫にとっては「いつもの風景」。それが、奈々さんの目には宝の山、、価値ある資源として映りました。

■人力だけでできる昆布漁

「この昆布を商品にできないだろうか」

そう考えたものの、大きな設備投資や経費をかけて始めるのは現実的ではありませんでした。そこで行き着いたのが、「拾い昆布」という方法です。

拾い昆布とは、海から抜けて浜に寄ってきた昆布を拾い集める漁法で、砂浜に打ち上げられたものや、浅瀬を漂う昆布を人の手で集めます。


沖で行う昆布漁は、白糠では7月から10月までと漁期が限られている一方で、拾い昆布は一年中可能で、1月1日から12月31日まで、寄ってきたものを拾ってよい権利があると言います。

年間を通してできる漁というのは、実は少なく、拾い昆布は年中手に入る点も魅力でした。

 

「拾い昆布は、傷がつくことはあるけれど、味は沖の昆布と変わらないんです。」

 

見た目の美しさや大きさでは、船で沖に出て採る方が勝りますが、味では負けない。

そう確信して、奈々さんは昆布づくりに踏み出しました。

■日の出から日の入りまで。すべて人の手で

慣れない人にとっては不安定なこの階段も、10㎏の昆布を背負って難なく往復するそう.

昆布の作業は、日の出とともに始まり、日の入りで終わります。

潮の満ち引きを確認しながら、時には海に面した自宅2階の窓から浜を眺めて、「今日は寄っているな」と判断して、朝から作業に向かいます。

 

白糠の海岸線、刺牛1丁目から3丁目あたりまで約3キロの距離を、歩きながら昆布を拾います。

拾う際には、状態の良し悪しを見極めることが必要です。奈々さんのその確かな目利きは、夫も驚く腕前だと言います。

拾った昆布は太いロープでまとめて縛り、10kgほどの束を背負って自宅まで運びます。
運搬もすべて人力です。

その後、作業場で2~3回洗浄してから、最大のこだわりである、天日干しの工程へ。

乾燥機は一切使わないで乾燥させます。
夏の晴天なら、1日で仕上がることもありますが、乾きが足りなければ翌朝また干します。

 

天日干しの間も、ほったらかしではありません。

 

「根切をして、手で引っ張って形を整え、絡まりを直して風通しを良くする・・・。

そうやって手を入れてあげると乾きが早くなるんです。」

天日干しの様子(写真提供:柳谷奈々さん)
  1. 漁(拾い):昆布の作業は日の出に始まり日の入りで終り。朝早くからスタートします。

  2. 運搬:拾った昆布を自宅まで運ぶのは「人力」。およそ10キロの束をロープで縛り背負って運びます。

  3. 洗浄:海水でいったん洗っていますが、自宅前の作業場でさらに2~3回、真水で洗い汚れや砂を落とします。   

  4. 天日干し:この乾燥方法が「なな婆の昆布」のこだわり!乾燥機は一切不使用でお日様だけで乾燥させます。

  5. 根切り:昆布の根っこがついているので、ひとつひとつ手作業で切ります。

  6. 手直し:引っ張って形を整え、絡みを直します。風通しを良くすることで早く乾きます。

  7. 保管・カット・梱包・出荷へ


 ■100%天日干し、だからこそ生まれる味

通常の流通では、天日干しの昆布があったとしても、出荷の段階で乾燥機にかけた昆布と混ざってしまいます。ですので天日干しと乾燥機の昆布を食べ比べたことのある人は少ないと思います。しかし、比べれば、その差は歴然と奈々さんは言います。

「天日干しの昆布は軽くて、色むらもあるけど、味は絶対に美味しいと思っています。」

 

一方で、乾燥機で仕上げる昆布は、色は黒く、重みが出ます。

昆布の等級の評価基準は「色」と「重さ」。天日干しによる色むらや軽さは、等級を下げる要因になってしまうため、途中まで天日で干して、仕上げに乾燥機にかけるところもあると言います。

 

だからこそ、乾燥機を一切使用しない、100%天日干しの「なな婆の昆布」は貴重です。

実際、その味は漁師仲間や地元飲食店からも高く評価されているそうです。

■地元に広がる「白糠のだし」

「なな婆の昆布」は、香りが高く、とにかくよく出汁がでるのが特徴です。そんな昆布に惚れた白糠町内の飲食店が増えています。

 

地元の寿司店「貴州屋」では、ラーメンのだしに使用。昆布の味がよく出るので、鰹節の量を半分に減らしたと言われたそうです。

また、「ホテルまつや」でも使用され、今後は「味そば処三浦」のそばつゆにも使われる予定とのこと。

 

「三浦そば屋さんは、以前、白糠産昆布を使っていたので、品質の良さをよく知っているんです。白糠産が手に入るなら、ぜひ使いたいと言ってくれました。」

■「なな婆」の名前に込めた想い 

夫の大将さん手描きの「なな婆」のイラスト。

「なな婆の昆布」のパッケージに描かれた、どこか愛嬌のあるキャラクター。
この「なな婆」のイラストは、なんと夫・大将さんの手描きで、モデルは奈々さん本人。

「婆」というには若すぎる奈々さんですが、これには「おばあちゃんになっても頑張ってもらいたい」という夫からの愛とエールが込められています。

 

そして、パッケージの商品名の文字は奈々さん自身が書いたもの。

 

「昆布のパッケージっていうと黒に金、とか、迫力のある墨の文字が多いけど、うちの昆布は、気軽に手に取ってもらって、あら可愛いね、って思ってもらえたら。」

■ふるさと納税という、新しい航路

この海が、昆布という恵みを届けてくれます。

白糠産の昆布は、流通の中で他産地と混ざり、名前が消えてしまうことが多いといいます。

かつてのブランドが、今は表に出てこない。

「だからこそ、白糠産として、ちゃんと届けたかった。」

と奈々さんは言います。

 

奈々さんが拾い昆布を始めたのは、2025年の6月頃。

当初は生のまま出荷する道も探しましたが、受け入れ先が見つからなかったと言います。

生のままでは置いておけないので、とりあえず干して保管はしたものの、その先の道が見つからず、行き詰まりかけた時、現れたのが「ふるさと納税」という新たな道でした。

 

「ふるさと納税の職員さんを前から知っていて、夫の後輩でもあったのでその人に相談したら、すぐに動いてくれました。それから夫と二人で役場に行って申請をして、保健所の手続き、インボイス登録・・・。すべてが初めてのことで、約1か月半、怒涛の日々でした。」

と当時を振り返ります。

 

2025年7月に「なな婆の昆布」として商品化し、白糠町の道の駅「恋問館」での販売をスタート。

そして9月から、ふるさと納税返礼品として受付を開始しました。

すでにいくつもレビューが寄せられ、「美味しい」という声が届いていますが、出品当時は喜んでもらえるか、不安があったそう。

 

「味には自信があったけど、傷や色むらがあるから、がっかりされたらどうしようって。でも、いざ始めたらそんな声はなくて。」

 

美味しかった、という寄付者の方からのコメントを読んだ時は、胸が熱くなったと言います。

 

■白糠の海からの贈り物を届ける

拾い昆布という選択は、年配の漁業関係者からも「いいところに目をつけた」と言わるそうです。

 自然の恵みに感謝し、海からの贈り物に手間と想いを重ねる。

大量生産や効率をめざさず、人の力と、太陽の光、白糠の海風で、丁寧にひとつずつ美味しい昆布を作ります。

 

そして、ふるさと納税を通して、白糠町の海辺の小さな加工場から、全国の寄付者の方に直接届けることができます。

 

「美味しいって言ってもらえるのが、一番嬉しい。」

そう語る奈々さん。

 

「なな婆の昆布」が優しい味わいなのは、自然の恵みに誠実に向き合う、暮らしと想いが溶け込んでいるからかもしれません。

 


会社概要

柳谷漁業
北海道白糠郡白糠町刺牛2丁目2-27

 

100%天日干し天然・なな婆の昆布 ふるさと納税サイト 

https://item.rakuten.co.jp/f016683-shiranuka/016683-1530/

 


白糠町は北海道の東部に位置する人口約7,000人のまちです。アイヌの言葉で「岩磯のほとり=シラリカ」が町名の由来です。豊かな自然に恵まれ漁業、林業、酪農などが盛んです。太平洋沖の暖流と寒流が交わる絶好の漁場にあり、1年を通じて様々な海産物が獲れます。茶路川、庶路川、音別川と鮭が産卵に帰ってくる川が3本もある恵まれた立地から「秋鮭」「いくら」の漁獲量が高く、ふるさと納税の返礼品としても高い人気を誇っています。近年は「ブリ」の漁獲量が増え、「極寒ぶり®」として新たな名産品の一つになっています。

                      

白糠町ホームページ: https://www.town.shiranuka.lg.jp/

白糠町公式note:  https://note.com/_shiranukacho/

Instagram : https://www.instagram.com/shiranukacho_hokkaido/

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会社概要

北海道白糠町

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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
西一条南1丁目1番地1号
電話番号
0154-72-2171
代表者名
棚野孝夫
上場
未上場
資本金
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設立
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