「衛星データ」×「車両走行データ」を組み合わせ、水害対策に貢献 スペースシフト、トヨタ自動車と開発した技術を展示会でお披露目
衛星データ解析システムの開発を手がける株式会社スペースシフト(本社:東京都千代田区、代表取締役 金本成生、以下スペースシフト)は、トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長 佐藤恒治、以下トヨタ自動車)と連携し、災害に対する新たなソリューションを「人とくるまのテクノロジー展 2025」にてお披露目いたします。

◾️技術連携の背景
近年の気候変動に伴い、行政・民間企業ともに水害への対応が喫緊性を増してきております。そこでスペースシフトとトヨタ自動車は2024年4月、水害をはじめとする災害対策において、共同技術開発についての覚書を締結し、社会実装に向けて取り組んでおります。本展示会では、人工衛星(*SAR衛星)のデータと車両走行データ(以下、プローブ情報)を組み合わせた解析技術を展示致します。
*車両走行データ:コネクティッドカーから得られる車速や位置情報等 のデータ
*SAR衛星:光学衛星とは異なり、電波を照射して地表を観測する衛星。電波は雲を透過する特性があるため、昼夜・天候に関係なく、24時間365日撮像可能。
◾️衛星データ×プローブ情報で災害レジリエンスを高める
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災害時の被災状況のリアルタイム把握
浸水・冠水域の解析結果をもとに、通行できない可能性が高いエリア・道路を把握することができるため、より迅速な災害対応や避難指示が可能に。また、災害復旧時の最適なルート情報提供など、スムーズな物流の一助となることも見込まれています。
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過去のデータから防災、減災対策に
罹災歴をもとに、今後発生しうる水害の浸水域や浸水深などを事前にシミュレーションすることも期待されるため、より正確なハザードマップの策定が可能になることが見込まれます。損害保険会社の保険金支払い業務への活用やインフラ管理における新たなソリューションとして、自治体・民間企業とも意見交換や連携を進めております。
◾️提携技術のイメージ

・トヨタ自動車: Uターンの検出などのプローブ情報や標高から浸水域・通れない道を推定
・スペースシフト:人工衛星のデータを解析し、浸水域を推定。
相互のデータで特性が異なっており、補完関係にあるため、高いシナジー効果が見込まれております。
◾️今後の取り組みについて
令和3年の水害被害額は全国で約3,600億円(国土交通省確報値)となっており、本テーマは我が国の経済・社会基盤を守り抜く上でも非常に重要度が高いと考えております。弊社はトヨタ自動車と社会実装に向けて今後も共同開発を進めてまいります。
◾️展示会情報
①横浜会場
・展示会名:人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA
・開催日時 2025年5月21(水)〜 5月23日(金)
・開催場所:パシフィコ横浜 / コマ番号:N18 /トヨタ自動車出展ブース内
②名古屋会場
・展示会名:人とくるまのテクノロジー展 2025 NAGOYA
・開催日時:2025年7月16日(水) ~ 7月18日(金)
・開催場所: Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)/コマ番号:311 /トヨタ自動車出展ブース内
◾️ スペースシフトについて
2009年12月設立。「 Sense the Unseen from Orbit (地球上のあらゆる変化を認識可能に) 」をテーマに、地球観測衛星から得られたデータにAIを用いて解析することで、人間を超える認識能力で多くの情報を引き出すためのソフトウェアの開発を行っています。インフラ管理、防災・減災、農業モニタリング、環境保全など、様々な分野に衛星データを活用することで、持続可能な社会の実現を目指しています。
◾️会社概要
会社名:株式会社スペースシフト(英文表記:Space Shift, Inc.)
代表者:代表取締役CEO 金本成生(かねもと なるお)
本社所在地:東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル6階
設立:2009年12月11日
資本金:6億3800万円(資本準備金含む)
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