衛星データを活用し、大気中の二酸化炭素の濃度と経済活動を可視化する環境モニタリングサービス『DATAFLUCT co2-monitoring.』を提供開始

JAXAベンチャーとしての強みを生かしたサービスで地球環境の保全に貢献

株式会社DATAFLUCT

データサイエンスで企業の課題を解決する株式会社DATAFLUCT(本社所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:久米村 隼人)は、大気中の二酸化炭素やメタン等の濃度を測定できる温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)の衛星データを活用し、CO2の濃度と経済活動を可視化する環境モニタリングサービス『DATAFLUCT co2-monitoring.』(データフラクト シーオーツーモニタリング)』の提供を、1月29日(金)から開始します。
JAXAベンチャー[※1]としての強みを生かした衛星データを活用する本サービスの提供により、地球温暖化の主要因であるCO2の削減を推進し、地球環境の保全に対する貢献を目指します。

DATAFLUCT co2-monitoring. サービスページ:http://co2.datafluct.com/

※1 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の知的財産・業務での知見を利用して事業を行う、JAXA職員が出資・設立したベンチャー企業。

 
  • 開発の背景
【世界全体の課題「温暖化対策」】
CO2やメタンに代表される温室効果ガスは、大気中の濃度の増加により地球の温暖化を促進し、気候変動に影響を与えると考えられています。1997年には、温暖化防止のための国際会議「第3回気候変動枠組条約締約国会議」(COP3)が京都で開催され、世界で初めて削減数値目標のある取り決めとして「京都議定書」が採択されました。また、2015年には「国連気候変動枠組条約締約国会議」(COP21)がパリで開催され、“世界の平均気温上昇を1.5℃に収める努力をすること”や、“できるかぎり早く世界の温室効果ガス排出量をピークアウトさせ、排出量と吸収量のバランスをとること”を目標に掲げた「パリ協定」が合意に達し、翌年に発効されるなど、温暖化対策は世界全体で取り組むべき喫緊の課題です。


【温暖化対策の理解を深めるためのデータ活用】
当社は、衛星データを活用し、より効果的に温暖化対策について理解を深めるため、『DATAFLUCT co2-monitoring.』を開発しました。

本サービスは、大気中のCO2のデータと、国の経済規模を示すGDPや人口、土地の被覆度といったデータを掛け合わせ、時系列分析を可能にしました。これにより、エリアごとのCO2濃度と経済成長の関係性の示唆を得ることができるようになり、現在の温暖化状況のより深い理解を基にした、未来へ向けての正しい打ち手の検討につなげられます。

今後は、地球環境に関するデータの種類を増やし、CO2の排出要因と吸収要因をより詳細に把握できる機能を搭載していく予定です。CO2を資源ととらえ、回収したCO2を燃料や素材として再利用することで大気中への排出を抑制する「カーボンリサイクル[※2]」が注目されている中、排出要因と吸収要因の可視化を実現する本サービスが、カーボンリサイクルを地域全体でマネジメントするための指針となりうると考えています。工場を新規建設する際の候補地選定にCO2吸収量の多さを検討軸として加えたり、エリアを緑化することでCO2吸収量の増加を狙ったり、事業者や地方自治体が、より効果的な温暖化対策に取り組むための参考情報として活用いただけるサービスを目指してまいります。

※2 コンクリートの製造過程に他の化合物を混ぜることで発生するCO2を吸収したり、プラスチックの原料や海洋微細藻によるバイオマス燃料としてCO2を利用したり、様々なカーボンリサイクルの取り組みが行われています。
 
  • サービス概要
【主な機能】
1.衛星データと地上のデータを掛け合わせて表示
衛星が観測したCO2濃度と、CO2排出要因・吸収要因と関連があると考えられる指標(〔排出要因〕GDP、人口 〔吸収要因〕土地被覆(草地・樹木))を掛け合わせた結果を確認できます。また、メッシュのマスをクリックすると、範囲内でのCO2濃度と指標の時系列推移を確認できます。

2019年の月平均のCO2濃度を表示2019年の月平均のCO2濃度を表示

メッシュをクリックすると、CO2と人口の時系列推移を表示メッシュをクリックすると、CO2と人口の時系列推移を表示

 

2.簡単に時系列で比較できる
2010年から2019年までのデータを1年単位で表示できます。画面上を左右に分割して異なるデータを表示できるため、比較が容易です。
※表示できる年数は、指標によって異なる場合があります。データは随時更新されます。

2010年(左)と2018年(右)のCO2と人口を表示。2010年の方が青く、CO2排出量が少ない。2010年(左)と2018年(右)のCO2と人口を表示。2010年の方が青く、CO2排出量が少ない。

  
3.世界中、だれでも無料で利用可能なオープンサービス
『DATAFLUCT co2-monitoring.』のWebサイトにアクセスするだけで、登録などの必要なしに無料でご利用いただけます。パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットからも利用可能です。
URL:http://co2.datafluct.com
※比較機能は、一部タブレットとスマートフォンからはご利用いただけません。

  
【実装データと想定インサイト】
■実装データ
 
CO2濃度(250kmメッシュ)、都道府県別GDP、都道府県別人口、土地被覆(草地・樹木・都市・水・氷・砂漠)

■想定インサイト
・「CO2濃度の可視化」によるエリアの現状把握。
・「CO2濃度とGDPの相関関係」による、今後CO2濃度が上昇すると予想される地域の予測
・「CO2濃度と土地活用情報の相関関係」による、CO2濃度上昇が抑えられる地域の把握 など
 

【提供開始日】
2021年1月29日(金)

 
【今後の展開】
エリアのメッシュをさらに細かく分割し、より狭い範囲のデータを表示できるようにするほか、企業活動によって発生するCO2排出量や風向、降水量や気温などの気象関連データといった様々なデータを実装します。データの拡充により分析能力を向上させ、環境経営の実践に則った意思決定に役立つインサイトの発見を可能とし、下記のようなケースでご利用いただけるよう機能拡張に取り組みます。

〔機能拡張後に想定される利用主体とユースケース〕
1.都市整備計画の立案
●想定利用主体
政府や地方自治体など、国・自治体規模での温暖化対策の推進を求められる行政機関。
●ユースケース
管轄エリアで排出されているCO2のモニタリングと、それを吸収するために必要となる緑地等の都市整備を計画・立案する際の情報として活用。

2.工場建設地の検討
●想定利用主体
自社の事業活動が温室効果ガスの排出と関連のある、温暖化対策への問題意識が高い企業。
●ユースケース
工場の建設候補地を選定する際、同社から排出されるCO2量を吸収するポテンシャルのある場所を検討するための参考情報として活用。


【実証実験パートナーの募集】
『DATAFLUCT co2-monitoring.』のコンセプトに共感し、実証実験のパートナーとなっていただける事業者や地方自治体を募集しております。ご興味のある方は、info@datafluct.comまでお問い合わせください。


<企業概要>
本社所在地:東京都千代田区麹町1-4-4 2F  LIFULL HUB内
代表者:代表取締役 久米村 隼人
設立:2019年1月29日
電話番号:03-6822-5590(代表)
資本金:5,800万円(資本金準備金含む)
事業内容:企業のDX支援、DX推進企業向けデータ活用サービスの展開
WEBサイト:https://datafluct.com/
Twitter:https://twitter.com/datafluct
Facebook:https://www.facebook.com/datafluct/
note:https://note.datafluct.jp/

<サービスに関するお問い合わせ>
株式会社DATAFLUCT
DATAFLUCT  co2-monitoring.
担当:山田
Tel:03-6822-5590
Mail:info@datafluct.com

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

株式会社DATAFLUCT

41フォロワー

RSS
URL
https://datafluct.com
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区桜丘町1-4 渋谷サクラステージ SHIBUYA サイド SHIBUYA タワー7階
電話番号
-
代表者名
久米村隼人
上場
未上場
資本金
14億9712万円
設立
2019年01月