2024年 年頭のご挨拶
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
1月1日に発生した令和6年能登半島地震にて被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げますと共に、皆さまの安全と、被災地の一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。
2023年は、日本の宇宙政策の改定・策定をはじめ、10年で1兆円規模の宇宙戦略基金設置など、国を挙げて宇宙関連市場を拡大させる姿勢が明確に打ち出され、それに伴って、様々な領域でビジネスを展開する宇宙スタートアップのニュースが多く取り上げられた1年でした。
そんな中、宇宙で実証・実験を行ったあと、地球に帰還可能な人工衛星を開発する株式会社ElevationSpace(読み:エレベーションスペース、以下「ElevationSpace」)は、国内唯一の”ポストISS”を見据えた宇宙環境利用・回収プラットフォーム「ELS-R」サービス化に向け、様々な取り組みを行ってまいりました。
本年も、研究開発・事業開発を両輪で推し進めてまいりますので、変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
マネジメントチームよりご挨拶
代表取締役CEO 小林稜平
旧年中は大変お世話になりました。皆様のおかげで無事に新しい年を迎えることができ、心より感謝申し上げます。昨年は、創業当時に描いていたELS-R事業に加え、軌道上有人拠点からの高頻度回収サービスELS-RS事業が立ち上がり、我々がVisionとして掲げている有人宇宙開発に向け、大きく前進した一年でした。日本の宇宙開発が大きな転換点を迎えている今、我々が提供できる価値を着実に形にし、日本ひいては人類の未来を豊かにするために挑戦し続けて参ります。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
共同創業者 / 取締役 桒原聡文
ご関係の皆様のご指導とご高配を賜り、2023年は組織として大きく成長を遂げることができた一年となりました。改めまして、心より感謝申し上げます。多くの皆様と出会い、お互いに夢を共有し、将来の宇宙開発について語り、一緒に歩み出すことができた、そのように感じることができる一年でした。早いもので、本年で創業4年目を迎えます。コミュニティの皆様のご期待に実質的な還元ができますよう、大きく成長して参ります。引き続き、どうぞ宜しくお願い致します。
Chief Operating Officer 宮丸和成
昨年は本当に多くのお客様との出会いがあった年でした。年後半になるにつれ、これまでと比べ物にならないくらいお客様からの宇宙に対する熱量を感じていたところです。今年もお客様の課題に寄り添い、価値を提供していけるよう全力で取り組んで参ります。どうぞよろしくお願いいたします。
Chief Financial Officer 河邊尚貴
皆様、昨年は大変お世話になり、誠にありがとうございました。昨年は国内初の宇宙企業の上場案件や宇宙戦略基金の創設など、業界としてより一層の盛り上がりを感じた一年でございました。本年も皆様とより一層の連携を通じて新しい価値創出に尽力してまいりますので、引き続き何卒よろしくお願い致します。
Chief Technology Officer 藤田和央
昨年は私にとっても激動の年でした。ELS へのジョインから早々に実証機の基本設計審査を経て CTO への着任、事業機のミッション定義。その間、温かい激励と継続的なご指導を賜りましたことを、改めて感謝します。本年も皆様に支えられて、実証機のフライトモデル開発、事業機のシステム定義を推し進め、またお客様と新しい事業創生に挑戦して参りますので、引き続き宜しくお願い致します。
ElevationSpaceの2023年の主なトピック
■経営と研究開発体制を強化し、外部企業からの出向受け入れも開始
2023年1月以降、新たに10名の社員を迎え、社外取締役CHROの着任や新CTO就任など、経営と研究開発体制強化に取り組んでまいりました。
異業種企業・関係機関との人事交流もスタートし、株式会社デンソーよりビジネス人材1名の出向受け入れを開始。この取り組みを拡大することで宇宙産業に関わる人口拡大を実現しつつ、大企業とベンチャー企業間で人材を還流させることでスタートアップエコシステム発展にも貢献してまいります。
▼元JAXAで大気圏再突入技術の第一人者・藤田和央がCTOに就任し、有人宇宙施設と連携する新サービスの本格検討を開始(2023年10月13日)
https://elevation-space.com/posts/news_20231013
▼デンソーの「社外修行トレーニー制度」により、出向受け入れを開始(2023年11月7日)
https://elevation-space.com/posts/news_20231107
■初号機打ち上げに向けた着実な研究開発と、関係機関との連携
ElevationSpaceは、2025年にELS-R初号機「あおば」を打ち上げることを目指して、人工衛星の設計・開発を行っています。宇宙に行って帰ってくるという、通常の人工衛星とは全く異なる技術が必要とされる研究開発において、東北大学やJAXA等の外部機関とも連携しながら、様々な共同研究、地上試験が進行しています。
特に、「あおば」で世界初の宇宙実証を行う、小型人工衛星を地球に帰還させるためのハイブリッドスラスタ開発においては、軌道離脱に必要な長時間燃焼に成功するなど、着実に成果をあげています。
▼JAXA、東北大学学際研と三者間共同研究契約を締結(2023年3月23日)
https://elevation-space.com/posts/news_20230323
▼ElevationSpaceとJAXA、 「地球低軌道拠点からの高頻度再突入・回収事業」に関する共創活動を開始(2023年4月27日)
https://elevation-space.com/posts/news_20230427
▼世界初の宇宙実証へ向け、小型人工衛星を地球に帰還させるための 高推力&経済性&安全性を兼ね備える”ハイブリッドスラスタ”、 軌道離脱に必要な長時間燃焼に成功(2023年8月25日)
https://elevation-space.com/posts/news_20230825
■民間事業者等の宇宙産業参入を促進するための、Co-Creation(共創)事業推進
バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの試算によると、宇宙関連市場は2030年までにグローバルで100兆円規模になると言われており、国内でも様々な異分野企業が宇宙ビジネスへの参入を始めています。ElevationSpaceは、特に製造業が宇宙進出するうえで欠かせない、”宇宙での研究開発の場”を提供することで、宇宙実績のある部品・コンポーネントを供給できるサプライヤを増やし、日本の宇宙産業力強化に貢献することを目指しています。
ElevationSpaceでは、宇宙産業への参入検討から、宇宙での技術実証、その後の事業化までワンストップでサポートするCo-Creation事業に注力しています。
▼業界初「宇宙ビジネスに関する法人研修サービス」を提供開始 ~宇宙産業市場100兆円時代に向け企業の新規参入を促進、勉強会から事業化までを一気通貫で支援~(2023年7月6日)
https://elevation-space.com/posts/news_20230706
ElevationSpace概要
ElevationSpaceは、誰もが宇宙で生活できる世界を創り、人の未来を豊かにすることを目指している東北大学発の宇宙スタートアップです。東北大学吉田・桒原研究室でこれまで開発してきた15機以上の小型人工衛星の知見・技術を生かし、無重力環境を生かした実験や実証などを無人の小型衛星で行い、それを地球に帰還させてお客様のもとに返す宇宙環境利用プラットフォーム「ELS-R」を開発しています。
会社名 :株式会社ElevationSpace(英文表記:ElevationSpace Inc.)
所在地 :〒980-0845 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468-1 東北大学マテリアル・イノベーション・センター401号室青葉山ガレージ
設立 :2021年2月
代表者 :代表取締役CEO 小林稜平
ホームページ:https://elevation-space.com/
事業内容 :宇宙環境利用・回収プラットフォーム事業、宇宙輸送事業、宇宙建築事業
■「ELS-R」とは?
これまで基礎科学的な実験から産業利用まで幅広く利用されてきた国際宇宙ステーション(ISS)は、構造寿命などの関係から2030年末に運用を終了することが決定しており、宇宙環境利用の”場”の継続的な確保が課題になっています。
ElevationSpaceは、「ポストISS時代」を見据え、宇宙環境利用プラットフォーム「ELS-R(読み:イーエルエスアール)」の提供を目指しています。
「ELS-R」は、無重力環境を生かした実験や実証を、無人の小型衛星で行い、それを地球に帰還させてお客様のもとに返す国内初のサービスです。
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