奈良高専が未来の科学者・技術者たちへエネルギー教室を開講!
ボルタ電池、燃料電池の製作実験を中心とした科学実験
奈良工業高等専門学校(奈良高専:奈良県大和郡山市、校長:後藤景子)は、奈良県主催の「水素普及啓発イベント『脱炭素を実現する夢の水素エネルギー』」において科学教室を2021年7月31日(土)に実施しました。
イベント・科学教室概要
- 開催日:2021年7月31日(土)
- 会場:イオンモール大和郡山
概要:イベントでは奈良高専による科学教室のほか、奈良県オールトヨタより地域貢献の一環として寄贈された、燃料電池車「MIRAI」が展示され、水素ステーションや水素エネルギーを紹介するポスターも展示されました。
(科学教室)
- プログラム名:電池の仕組みを探ろう
- 講師:奈良工業高等専門学校 物質化学工学科 准教授 山田 裕久
①
②
③
講師・研究内容
独立行政法人国立高等専門学校機構
奈良工業高等専門学校 共通機器管理センター長 物質化学工学科准教授 山田 裕久
小中学生向けの科学教室では、自身の研究分野に興味を持ってもらえるよう、実際に手を動かし体感してもらうという点を重視しています。今回の科学教室では、ボルタ電池という電池の元祖を作ってもらい実際にオルゴールを鳴らしてみたり、燃料電池の模型を作ってもらったりと、体感してもらうという点に重点を置きました。
燃料電池は、①従来の一次(乾電池)・二次電池(充電式電池)とは異なり、燃料を電池に供給するため充電がいらず充電時間もかからない、②燃料に水素を用いた場合、水のみが排出されるためクリーンな発電が可能といった特徴から、水素エネルギー社会の実現に向けて世界中で活発に研究されています。私たちの研究室では、燃料電池の性能向上を目指して、常温で液体の塩であるイオン液体を燃料電池触媒系に取り入れた新しい電極触媒の開発を行っています。 また、イオン液体を電解質とした過酷環境下でも作動可能な新しいリチウム電池も開発しています。
現在、国立高専機構では、未来技術の社会実装教育の高度化として「GEAR5.0」というプロジェクトを立ち上げ、高専が取り組んできた地域密着・課題解決・社会実装といった強みを活かしオール国立高専で取り組んでいます。その中で奈良高専は「防災・減災(エネルギー)」テーマの中心校となり、次世代エネルギーの開発を含めSociety5.0を牽引する技術開発に取り組んでいます。今回展示された燃料電池自動車「MIRAI」にふれながらショッピングモールを訪れた多くの方に、研究と社会実装という繋がりを意識いただける機会になったのではと思っています。
【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 奈良工業高等専門学校
所在地:奈良県大和郡山市矢田町22
代表者:校長 後藤 景子
設立:1964年
URL:https://www.nara-k.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関
実践的・創造的技術者を養成することを目的とした高等教育機関。中学校卒業程度を入学資格とする本科(5年制)および専攻科(2年制)を有し、敷地内に学寮も備え、奈良県内外から入学者を迎えています。
立地する奈良県及び周辺地域は、中小企業が集積し特に電子産業、製造業が盛んな地域であり、地域に向けての情報発信基地としての機能と、地域企業からの技術相談窓口としての機能を持ち、奈良県だけでなく東大阪・八尾・京阪奈等周辺地域の産学官金連携の拠点としての役割を担っています。
また、在学生の課外活動も活発で、全国高専間で開催されるロボコン全国大会、全国高専体育大会においても優秀な成績を収めています。
【お問い合わせ先】
奈良工業高等専門学校 総務課 企画・研究協力係
TEL:0743-55-6173(平日8:30-17:00)
e-mail:sangaku@jimu.nara-k.ac.jp
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像