華潤医薬商業集団有限公司と発展的な戦略的業務提携を締結 中国・大湾区等の医療特区・特別輸入制度を活用し日系製品の中国導出を支援
当社は、中国における「大湾区医薬品・医療機器革新開発計画」をはじめとする医療特区・特別輸入制度の活用を通じて、日系製品の中国導出を支援することを目的に、中国の大手医薬品卸売企業である華潤医薬商業集団有限公司(本社:中華人民共和国北京市、総経理:郭霆、以下「華潤医薬商業」)との間で、発展的な戦略的業務提携に関する合意書を締結し、2025年11月6日に両社による合意書の調印式を行いましたので、お知らせいたします。
記
1.業務提携の背景と目的
当社は中国市場において、国際業務に長けたパートナー企業と連携し、日本国内の一般用医薬品、医療機器、化粧品および健康食品などを現地の病院や薬局等に販売しています。また、「25–27 中期経営計画 Vision2032 Stage2 ~総合力で未来を切り拓く~」※1において、海外事業戦略として「アジア事業の進化」を掲げ、東アジアおよび東南アジアを中心に日系製品の海外導出の拡大を進めています。
中国の複合企業グループ「華潤(集団)有限公司(本社:中華人民共和国香港特別行政区、董事長:王祥明)」の医薬部門に属する華潤医薬商業は、中国28省の470社を超える子会社を通じ、10,000軒以上の大病院を中心に医薬品等の卸売販売、物流およびサプライチェーン関連のサービスを提供している中国第3位の医薬品卸売企業です。
中国各地で医療特区・特別輸入制度が整備され、国内外の優れた医薬品や医療機器等の導入が推進される中、2023年11月、当社と華潤医薬商業は日本の医薬品や医療機器等を中国市場へ導出することを目的とした戦略的業務提携に関する合意書を締結し、これまで様々な可能性の模索・検討を重ねてまいりました。
その模索・検討の中で当社は、中国広東省9市の指定医療機関に香港またはマカオの現地登録品を導入することができる「大湾区医薬品・医療機器革新開発計画」に着目し、この制度が日本の製薬企業および医療機器メーカー向けの中国市場への製品導出の新たなスキームとして有効であると判断いたしました。現在の提携関係を発展させた今回の新たな業務提携によって、当社の機能と華潤医薬商業の現地流通の機能とを連携させ、この制度を活用した導出スキームを整備・構築し、日本国内で普及・促進させることで、中国市場進出と製品導出を行う日本の製薬企業や医療機器メーカー等に貢献してまいります。
※1 ご参考:2025年5月15日発表
「25–27 中期経営計画 Vision2032 Stage2 ~総合力で未来を切り拓く~」策定のお知らせ
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2784/ir_material15/250636/00.pdf
2.業務提携の内容
当社はこれまでの調査結果および華潤医薬商業から新規で取得する医療特区や特別輸入制度に係る情報に基づき、中国進出を模索する日本の製薬企業や医療機器メーカーに当該市場に関する情報を提供します。
華潤医薬商業は、中国国内の最新の医療特区および特別輸入制度とそれに係る地域等の情報を当社に提供し、当社が提供する対象製品に関する現地市場規模および流通状況を調査します。
これらの活動に基づき、日本の医薬品や医療機器等を中国市場へ導出する従来の提携に加え、「中国における医療特区・特別輸入制度」を活用したスキームを整備・構築し、中国進出をより短期間で実現するためのサポートを進めてまいります。
3.業務提携の相手先(華潤医薬商業)の概要(2025年10月30日現在)

4.今後の見通し
本件による今期(2026年3月期)業績へ与える影響は、現時点では軽微であると見込んでおりますが、中長期的には当社グループの企業価値向上に資するものと考えております。
今後、本件に関して開示すべき事項が生じた場合には速やかにお知らせいたします。

【写真左】華潤医薬商業集団有限公司 副総経理 郭 俊煜 様
【写真右】当社 代表取締役副社長 福神 雄介
以上
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