食品・美容に続く注目オーガニックアイテムはファッション!?約8割が衣類の素材産地に関心あり
オーガニック商品の意識調査~オーガニックコットンの認知率が7割以上に増加~
を対象に、「オーガニック商品」についての調査を実施いたしました。
【調査背景】
近年、環境に配慮したライフスタイルや企業活動、社会貢献活動、倫理的消費(エシカル消費)に対する意識・関心が広がっています。環境との関連性が高く消費者も気軽に手に取ることが出来るオーガニック製品と、その中でも特に流行の移り変わりが早いファッション分野について、消費者の意識や利用意向を把握することを目的に実施いたしました。
【調査結果サマリー】
◆オーガニック商品の購入希望者は68.9%
◆食品・スキンケアの利用率が高い傾向。今後のオーガニック商品は衣類に注目
◆オーガニックコットンの認知率は7割以上。認知率は増加傾向
◆約8割(76.3%)が衣類の原料の産地に関心あり。
今後はデザインだけでなく原材料も注目ポイント?
4割以上がオーガニック製品を利用、購入希望者は約7割
「普段、オーガニック製品を利用することがありますか」と聞いたところ、「積極的に利用する」と「利用することがある」と回答した人の合計は、42.1%となり、4割以上の人が利用していることが分かりました。また、今後の購入意向については、57.1%が「できれば利用したい」と回答、「利用したい」と合わせて合計68.9%になりました。約7割がオーガニック製品の購入を今後考えており、オーガニックへの関心が高まっていることがうかがえます。
「食品・美容」が人気、今後の注目オーガニック分野はファッション
次に、利用しているオーガニック製品のジャンルについて聞いたところ、「野菜・果物類」が68.1%、「スキンケア・ボディケア」50.9%と、食品・美容関連の利用率が高いことが分かりました。また、今後購入したいオーガニック商品のジャンルについては、「衣類」が57.6%と、現在の利用率である3割台から大きく伸び、スキンケアを上回る水準となるなど、今後注目のオーガニック商品である事が分かりました。
オーガニックコットンの認知率は7割以上
オーガニックの衣類において、代表的な原材料はコットンです。「オーガニックコットンを知っていますか」という質問については、全体の31.2%が「知っている」、46.2%が「名前は聞いたことがある」と回答し、7割以上(77.5%)の人がオーガニックコットンのことを知っていることが分かりました。
2016年の同調査では認知率は60.6% 、2017年は69.5%だったことから、2年連続で8ポイント以上増加しており、オーガニックコットンが広く認知されてきたといえます。
次に、オーガニックコットンのイメージについて調べたところ、「体・肌に優しい」(63.4%)が1位、「自然・環境によい」(49.3%)が2位という結果に。環境に優しいという正しいイメージが広がる一方で、「体・肌に優しい」という誤ったイメージを持っていることが分かりました。
オーガニックコットンの正しい理解状況について、さらに詳しく調査するために3つの項目について理解しているか聞いたところ、オーガニックコットンが「原料の段階では普通のコットンと変わらない」を知らなかった人は、全体の64.1%にのぼることが判明しました。一方で、「環境汚染の改善や生産者の健康保全を目的にしている」という項目については、「知っている」「なんとなく知っている」と回答した人が5割以上(51.7%)になりました。オーガニックコットンの理解が進んではいるものの、部分的なものであることがうかがえます。
オーガニックファッションは品質・ブランド重視、約8割が原産地に関心あり
オーガニック製品を購入する際の選ぶポイントについて、特に関心の高い3つのジャンルで聞いたところ、いずれも「価格」が上位となりましたが、衣類の結果を個別で見ると「品質」(39.9%)、「ブランド」(15.9%)と、食料・美容品と比べても高いポイントとなり、特に関心が高いことがわかりました。オーガニックファッションを選ぶ際には、ブランドや商品への信頼度がひとつの重要な指標になっていることがうかがえます。
次に、「衣類を購入する際に、素材の原産地を確認するか」という質問については、「必ず確認する」と「確認することもある」と回答した人の合計は58.2%となり、「確認したいが確認できていない」(18.1%)を含めると、約8割の人が衣類の原産地に関心を持っていることが明らかになりました。
今後注目のコットン商品は洋服・寝具類?
次に、オーガニックコットンについて、普段使用している商品・今後購入したい商品それぞれについて聞いたところ、「タオル」が41.9%と高い使用率であることが分かりました。また、今後の希望としては「肌着・下着」(21.5%→52.5%)「洋服」(10.5%→21.0%)「寝具類」 (11.7%→29.7%)が、普段の使用率から2倍以上のポイントがつき、今後のオーガニックコットン商品として注目のジャンルであることが推測されます。
「オーガニックコットンの使用=イメージ向上」と5割以上が回答
「あるブランドや企業がオーガニックコットンを使用していると知った場合、あなたはその企業へのイメージが変わりますか?」と聞いたところ、「企業イメージが大きく向上する」と回答した人は10.7%、「やや向上する」は41.8%となり、全体の52.5%が向上すると回答しました。
近年の社会・環境に配慮した商品選択やライフスタイルの追求など、消費者の社会的意識が高まる中、原材料の一つであるオーガニックコットンの使用が、企業・ブランドのイメージに影響を与えていると考えられます。
【調査概要】
・調査方法:インターネットリサーチ
・調査対象:20~69歳の男女552名
・調査地域:全国
・調査期間:2018年7月25日~ 2018年8月1日
【参考】
今回の調査結果を受け、オーガニック製品への関心が高まっていることと、その中でもオーガニック衣類へ注目が集まっていることが判明しました。また、ファッション分野における代表的な素材であるオーガニックコットンについては、認知度が年々向上していることが分かりました。一方で、理解度についてはまだ発展途上であるといえます。
綿花が祖業であり現在「オーガビッツ」を展開する豊島は、今後もオーガニックコットンを使用した商品開発・販売や啓蒙活動・イベントを進めていくことで、オーガニックコットンの普及を通じた綿花生産者の健康と地球環境に貢献してまいります。また、日本におけるオーガニックコットン認知度が高まる中で、オーガニックコットンの情報を正しく伝える普及活動も進めていきます。
地球と人にやさしいオーガビッツとは?
“日本で最も多くのアパレルブランドが参加するオーガニックコットン普及プロジェクト”
衣服の原料となる綿花栽培は、世界中で使用されている殺虫剤の約15%、農薬の約7%が使用*されており、農薬の大量使用と土壌汚染、農家の健康被害など多くの環境問題・社会問題ととなり合わせになっています。一方、農薬や化学肥料を3年以上まったく使用していない農地で、有機栽培された綿花がオーガニックコットンです。オーガニックコットンの使用が広がることで、従来の綿花栽培方法が減少し、世界の生産地における問題が改善されていくことが期待されています。
「オーガビッツ」は、みんなで“ちょっと”ずつ地球環境や生産者に貢献しようという想いから、2006年から始まったオーガニックコットン普及プロジェクト。オーガニックコットンが使用・普及されやすくなるように、一着の使用量100%にこだわらず10%の商品を100倍の人に届けるという「逆転の発想」で、現在約100ブランドが参加、累計684万枚以上のアイテムを生産しています。その活動は原産国農家やNPO法人の支援へと拡大し、一枚の服を通して日常的に参加出来る社会貢献活動としての輪も拡がっています。
(*出典:Textile Exchange)
【オーガビッツ公式サイト】http://orgabits.com/
【オーガビッツFacebookページ】https://www.facebook.com/orgabits/
企業概要
・会 社 名:豊島株式会社
・設 立:1918年6月27日(創業:1841年)
・代 表:代表取締役社長 豊島半七
・所 在 地: 〒460-8671 愛知県名古屋市中区錦二丁目15番15号(名古屋本社)
〒101-0033 東京都千代田区神田岩本町2番1(東京本社)
・主な事業内容:各種繊維品(綿花・羊毛等の素材から、原糸、テキスタイル、製品まで) の卸売、
輸出入及び三国間貿易
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- レディースファッション環境・エコ・リサイクル
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