SynspectiveとイギリスのInsight Terra、宇宙からのSAR衛星データとソリューションによる尾鉱施設モニタリングに向けたパートナーシップを発表
SAR衛星データとIoTプラットフォームの融合を推進
小型SAR衛星の開発・運用と衛星データの販売、データ解析によるソリューションの提供を行う株式会社Synspective(本社:東京都江東区、代表取締役CEO:新井元行、以下「Synspective」)と、イギリス・ロンドンを拠点にクラウドベースの環境およびインフラリスク管理プラットフォームを運営するスタートアップ、InsightTerra(本社:イギリス・ロンドン、代表取締役CEO:Alastair Bovim)は、鉱業領域においてSAR衛星データとモニタリングソリューションを提供するための戦略的パートナーシップを締結したことを発表します。本パートナーシップの下、両社は衛星からの地球観測データと地上センサーのデータを組み合わせたソリューションによる尾鉱貯蔵施設モニタリングを推進します。
今後、SynspectiveとInsight Terraは連携し、Insight Terraが提供するクラウドベースのIoTプラットフォームとSynspectiveの革新的なSARデータ解析モデルを組み合わせたサービスを鉱業およびその他の関連産業向けに提供します。この包括的ソリューションは、ニアリアルタイムの地上データと宇宙からの地球観測データを融合し、積極的なモニタリングと警告を行うことが可能です。
Insight Terraの主要な鉱業関連サービス「Tailings Insight」は、現在、さまざまな世界的鉱物採掘会社に導入され、尾鉱ダムの監視のために活用されています。一方で、Synspectiveは、高品質の衛星データとソリューションサービスを提供するために、高頻度・高解像度のSAR衛星「StriX」シリーズを製造、運用しています。同社は、2020年代後半に30機のコンステレーション(衛星群)とアナリティクスプラットフォームの構築を目指し、すでに3機の衛星を軌道に投入しています。Synspectiveの「StriX」衛星から収集されたSARデータを統合することで、Insight Terraの「Tailings Insight」の地球観測機能は大幅に向上し、この最先端技術を活用することで、尾鉱施設や鉱山残壁、貯水ダムなどの潜在的なリスク指標である地盤の動きと地形の変化を監視できます。
まず、両社はグローバルな鉱業領域にフォーカスします。世界銀行は、世界規模でのクリーンエネルギーへの移行に伴い金属や鉱物へのニーズが上昇し、今後数十年で世界の鉱業活動が500%以上増加すると予測しています。InSAR機能を新たに加えた尾鉱モニタリングソリューションは、人や地域社会、環境に影響を与え得る鉱山災害の監視および軽減を推進する採掘事業者や投資家、規制当局にとって飛躍的な進歩となるでしょう。
また、このパートナーシップは時流を捉えたものであり、英国国教会 (COE、Church of England) をはじめとする関連団体からの尾鉱ダムのリスク管理と環境影響への改善を求める呼びかけに対応するものです。両社の包括的なソリューションは、国際金属・鉱業評議会(ICMM、International Council on Mining and Metals)と国連環境計画(UNEP、United Nations Environmental Program)、責任投資原則(PRI、Principles for Responsible Investment)によって2020 年に公布された尾鉱ダムに関する国際基準 (GISTM) にも準拠しています。 GISTM は、リスクの高い尾鉱施設を保有する鉱山に対し、稼働中か閉山しているかを問わず、公布から一年未満の 2023 年 8 月までに準拠することを求めており、両社のソリューションはそのタイムラインにも対応します。
- Synspective 代表取締役CEO 新井元行
- Insight Terra共同創業者兼CEO Alastair Bovim
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