「徳島型の木造仮設住宅」で阿南高専が地域の防災に貢献!
~防災の日に南海地震に備え木造の仮設住宅を阿南高専生が建築する~
阿南工業高等専門学校(徳島県阿南市、校長:平山けい 以下「阿南高専」という。)は、地域の活性化・産業の振興に寄与するため、高専の持つポテンシャルと地域の特質を生かしながら、全地域的な努力と英知を結集し、技術開発の発展的交流をめざす拠点として、様々な活動に取り組んでいます。
そのなかで、防災・減災や災害からの復興等をテーマとした教育研究活動を行っており、9月1日防災の日に、阿南高専生と徳島の建設業者とが新しく開発した徳島型の木造仮設住宅を、阿南高専敷地内に建築します。
そのなかで、防災・減災や災害からの復興等をテーマとした教育研究活動を行っており、9月1日防災の日に、阿南高専生と徳島の建設業者とが新しく開発した徳島型の木造仮設住宅を、阿南高専敷地内に建築します。
阿南高専における防災をテーマとした地域連携事業の取組
阿南高専は、南海地震の発生時に甚大な被害が予想される徳島県阿南市に位置していることから、これまでに、地域社会と連携しながら防災・減災や災害からの復興等をテーマとした教育研究活動を行ってきました。南海地震の発生時には、東北地方太平洋沖地震にて整備された応急仮設住宅約 12 万戸を遥に超える、約105万戸から約 205万戸もの応急仮設住宅が全国で必要になると推計されています。※1
このため、大量の応急仮設住宅を早期に建設できるよう建設技術者を育成していくとともに、東日本大震災等の仮設住宅団地で課題になった孤独死等を防ぐよう、人間的な温かみや被災者の傷ついた心に寄り添える技術者を育成していきます。
例えば、温かみのある木造の応急仮設住宅を建築することで、学生が特殊な工法を用いる応急仮設住宅の実際の施工を体験すると共に、被災者に思いを巡らせながらこれから来る災害に備え、より実践的な学習をしていくモチベーションを高めることにつなげています。
防災の日に南海地震の事前復興訓練を実施
本校では、本年6月に板倉型の木造仮設住宅を学生が建築したことに続き、防災に関する地域連携、地域貢献をより進めていくために、9月1日防災の日に全国木造建設事業協会木造応急仮設住宅実習訓練研修会(木杭編)の一環として、阿南高専生と徳島の建設業者とが新しく開発した徳島型の木造仮設住宅を阿南高専敷地内に建築します。建築を通じて災害時の特殊な建築構法を学ぶとともに、地域社会への防災教育等に活用することで南海地震の迫る地域社会に対して事前復興訓練の重要性を広くアピールします。
全国木造建設事業協会木造応急仮設住宅実習訓練研修会(木杭編)の概要
事業名:全国木造建設事業協会木造応急仮設住宅実習訓練研修会(木杭編)
主 催:全国木造建設事業協会徳島支部(代表:㈱山田工務店(徳島県小松島市))
協 力:阿南高専
概 要:徳島型の応急仮設住宅の開発
木造応急仮設住宅(6坪程度)1棟の基礎となる木製杭(1m)の打設
軸組の施工(屋根なし)
参加者:徳島県内建設会社に所属する大工職人 10名程度
阿南高専学生 10名程度
場 所:阿南高専敷地内(徳島県阿南市見能林町青木265)
現在、阿南高専本科5年生らが中心となり、卒業研究の一環として、既存の木造仮設住宅の工期を短縮し、材料の無駄をなくすよう教員や建設会社の指導を受けながら、新しい徳島型の木造仮設住宅を設計し、工事に用いる木材をプレカット工場で加工しています。
木造仮設住宅は各県により若干仕様が異なります。全国木造建設事業協会の標準モデルを下敷きに,雨の多い徳島の気候に合わせて屋根を広く伸ばし木質の外壁の劣化を防ぐとともに,洗濯物が雨に濡れにくい等の実用面にも配慮しました。加えて,標準モデルでは収納量が少ないため,収納面積を増やした他,小屋裏収納を確保しました。また,施工性を向上させるため,既成寸法で納まるように材料の無駄をなくした設計にしています。
今後の取組
阿南高専では、本年6月に徳島県スマート林業課の協力を得て、板倉型の木造仮設住宅を阿南高専内に学生が建築し、地域連携の拠点として利用しています。今回、新たに、徳島型の木造仮設住宅を阿南高専内に学生が建築することで、防災に関する地域連携,地域貢献をより進めることにつながります。
1)地域の防災教育に積極的に活用する計画を立てており,災害時には阿南高専が近隣小学校などからの避難場所になっていることから、防災訓練等の際に学生による説明等を行い,小学生等への防災教育に活用していきます。
2)日本には現在、木造仮設住宅として,板倉型と在来工法の2種類の木造仮設住宅があり,これらを常設的に展示している場所はありません。阿南高専では,本年11月6日(土)、7日(日)の文化祭の機会に応急仮設住宅に関するシンポジウムの開催を計画しており、全国の仮設住宅研究者や行政職員の他、一般にも広く公開することを計画しています。学生自身がこれまでの取り組みを発表することで、地域社会の災害に対する意識を高めてまいります。
コロナ感染症対策の実施に伴い,上記の計画の一部を変更する場合もあります。
※1 大規模災害時における被災者の住まいの確保策に関する検討会 論点整理【概要版】
http://www.bousai.go.jp/kaigirep/hisaishasumai/pdf/ronten_gaiyou.pdf
【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 阿南工業高等専門学校
所在地:徳島県阿南市見能林町青木265
校長名:平山けい
設 立:1963年
URL:https://www.anan-nct.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関
【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
独立行政法人国立高等専門学校機構
阿南工業高等専門学校 総務課総務広報係
TEL:0884-23-7104(平日8:30-17:00)
e-mail:soumukoho@anan-nct.ac.jp
阿南高専は、南海地震の発生時に甚大な被害が予想される徳島県阿南市に位置していることから、これまでに、地域社会と連携しながら防災・減災や災害からの復興等をテーマとした教育研究活動を行ってきました。南海地震の発生時には、東北地方太平洋沖地震にて整備された応急仮設住宅約 12 万戸を遥に超える、約105万戸から約 205万戸もの応急仮設住宅が全国で必要になると推計されています。※1
このため、大量の応急仮設住宅を早期に建設できるよう建設技術者を育成していくとともに、東日本大震災等の仮設住宅団地で課題になった孤独死等を防ぐよう、人間的な温かみや被災者の傷ついた心に寄り添える技術者を育成していきます。
例えば、温かみのある木造の応急仮設住宅を建築することで、学生が特殊な工法を用いる応急仮設住宅の実際の施工を体験すると共に、被災者に思いを巡らせながらこれから来る災害に備え、より実践的な学習をしていくモチベーションを高めることにつなげています。
防災の日に南海地震の事前復興訓練を実施
本校では、本年6月に板倉型の木造仮設住宅を学生が建築したことに続き、防災に関する地域連携、地域貢献をより進めていくために、9月1日防災の日に全国木造建設事業協会木造応急仮設住宅実習訓練研修会(木杭編)の一環として、阿南高専生と徳島の建設業者とが新しく開発した徳島型の木造仮設住宅を阿南高専敷地内に建築します。建築を通じて災害時の特殊な建築構法を学ぶとともに、地域社会への防災教育等に活用することで南海地震の迫る地域社会に対して事前復興訓練の重要性を広くアピールします。
全国木造建設事業協会木造応急仮設住宅実習訓練研修会(木杭編)の概要
事業名:全国木造建設事業協会木造応急仮設住宅実習訓練研修会(木杭編)
主 催:全国木造建設事業協会徳島支部(代表:㈱山田工務店(徳島県小松島市))
協 力:阿南高専
概 要:徳島型の応急仮設住宅の開発
木造応急仮設住宅(6坪程度)1棟の基礎となる木製杭(1m)の打設
軸組の施工(屋根なし)
参加者:徳島県内建設会社に所属する大工職人 10名程度
阿南高専学生 10名程度
- 当日は一般の方のご参加、ご見学はできません。
場 所:阿南高専敷地内(徳島県阿南市見能林町青木265)
現在、阿南高専本科5年生らが中心となり、卒業研究の一環として、既存の木造仮設住宅の工期を短縮し、材料の無駄をなくすよう教員や建設会社の指導を受けながら、新しい徳島型の木造仮設住宅を設計し、工事に用いる木材をプレカット工場で加工しています。
「徳島型の木造仮設住宅」について
木造仮設住宅は各県により若干仕様が異なります。全国木造建設事業協会の標準モデルを下敷きに,雨の多い徳島の気候に合わせて屋根を広く伸ばし木質の外壁の劣化を防ぐとともに,洗濯物が雨に濡れにくい等の実用面にも配慮しました。加えて,標準モデルでは収納量が少ないため,収納面積を増やした他,小屋裏収納を確保しました。また,施工性を向上させるため,既成寸法で納まるように材料の無駄をなくした設計にしています。
今後の取組
阿南高専では、本年6月に徳島県スマート林業課の協力を得て、板倉型の木造仮設住宅を阿南高専内に学生が建築し、地域連携の拠点として利用しています。今回、新たに、徳島型の木造仮設住宅を阿南高専内に学生が建築することで、防災に関する地域連携,地域貢献をより進めることにつながります。
1)地域の防災教育に積極的に活用する計画を立てており,災害時には阿南高専が近隣小学校などからの避難場所になっていることから、防災訓練等の際に学生による説明等を行い,小学生等への防災教育に活用していきます。
2)日本には現在、木造仮設住宅として,板倉型と在来工法の2種類の木造仮設住宅があり,これらを常設的に展示している場所はありません。阿南高専では,本年11月6日(土)、7日(日)の文化祭の機会に応急仮設住宅に関するシンポジウムの開催を計画しており、全国の仮設住宅研究者や行政職員の他、一般にも広く公開することを計画しています。学生自身がこれまでの取り組みを発表することで、地域社会の災害に対する意識を高めてまいります。
コロナ感染症対策の実施に伴い,上記の計画の一部を変更する場合もあります。
※1 大規模災害時における被災者の住まいの確保策に関する検討会 論点整理【概要版】
http://www.bousai.go.jp/kaigirep/hisaishasumai/pdf/ronten_gaiyou.pdf
【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 阿南工業高等専門学校
所在地:徳島県阿南市見能林町青木265
校長名:平山けい
設 立:1963年
URL:https://www.anan-nct.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関
【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
独立行政法人国立高等専門学校機構
阿南工業高等専門学校 総務課総務広報係
TEL:0884-23-7104(平日8:30-17:00)
e-mail:soumukoho@anan-nct.ac.jp
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像