サクソバンク 2025年第3四半期アナリスト予想を発表
サクソバンク証券株式会社は、サクソバンクグループのアナリストチームによる2025年第3四半期の市場予想を発表しました。

本レポートでは第3四半期で重要となるテーマや潜在的なリスクに注目し「投資家向け」と「トレーダー向け」の2つの視点で見通しを発表しています。今回は「戦略的な分散」と「地政学的な動きの継続的な注視」の重要性を強調しています。
視野を広げ、グローバルな資金フローや構造的な投資機会から利益を得られるよう、ポートフォリオの見直しを投資家に推奨しています。
レポートはこちらからご覧いただけます。
2025年第3四半期の主なトピック
【投資家向け見通し】
本レポートでは日本株についても言及しています。
投資家にとっての市場見通し:米国を超えて - 分散投資があなたの最も強力な味方である理由
執筆:ヤコブ・ファルケンクローネ(グローバル投資戦略責任者)
この投資家向け見通しでは、極端な市場集中が進む中での「分散投資の重要性」に焦点を当てています。主なポイントは以下の通りです。
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BABAトレード:この見通しでは「Buy Anything But America(アメリカ以外なら何でも買え)」戦略に注目し、投資家は米国株以外への分散を検討すべきだと提案しています。S&P500は「マグニフィセント・セブン(アマゾン・ドット・コム、アップル、アルファベット、エヌビディア、テスラ、マイクロソフト、メタ・プラットフォームズ)」が支配しており、市場の集中リスクが高まっています。
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バリュエーションと政策の課題:米国株は歴史的に見ても割高であり、政策の不透明感や米ドル安も追加の課題となっています。一方、新興国、欧州、日本は魅力的な分散投資の機会を提供しています。
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グローバルテーマ:AIイノベーションの「第2波」や構造的な防衛関連の成長は、テーマ型投資のチャンスとなり得ます。特に欧州と日本がこれらの分野で注目される可能性があります。
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セクター別の投資機会:欧州株式の中でも、インフラ、産業機器、再生可能エネルギー分野は成長の可能性が高いとされています。また、日本のコーポレートガバナンス改革や新興国の堅調な内需経済も、魅力的な投資先とされています。
【トレーダー向け見通し】
トレーダーにとっての市場見通し: 混乱が少なくなり、うまくいけば見通しはもう少し明確になります
執筆:ジョン・ハーディ(グローバルマクロ戦略責任者)、オーレ・ハンセン(コモディティ戦略責任者)
トレーダー向け見通しでは、市場のダイナミクスを左右する地政学的・経済的要因を掘り下げてレポートしています。主なポイントは以下の通りです。
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米中貿易の動向:米国と中国のバランスに焦点を当て、特にレアアース(金属資源)や貿易交渉について言及しています。関税の可能性とそれが世界経済成長に与える影響は、依然として重要な懸念事項です。
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地政学的緊張:イランとイスラエル間の敵対行為再燃、さらには米国の関与が、原油市場に大きな影響を与え、インフレ懸念を高めています。サクソバンクは、エネルギー価格の高騰にもかかわらず、各国中央銀行がハト派的な政策を維持すると予想しています。
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米国の景気後退のリスク:年後半にかけて景気後退のリスクが高まると見ており、これは関税や反移民政策によってさらに悪化するとしています。また、AIによるホワイトカラー層の失業が増すことも予想され、これは不確実性要因とされています。
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貴金属・コモディティ:地政学的リスクや実物資産への投資需要により、コモディティセクターは堅調に推移すると予想されています。特に、財政赤字懸念や米ドル安の中で、金や銀は引き続き上昇基調が続くと見込まれています。
サクソバンク A/S(Saxo Bank A/S)について
1992 年に設⽴されたサクソバンクA/S(Saxo Bank A/S)は、デンマーク・コペンハーゲンに本社を構えるオンライン銀行です。サクソバンク A/S を含むサクソバンクグループは、厳格な金融規制を遵守し、欧州や中近東、日本を含むアジアの 15 ヵ国の各当局監督下 で、世界 170 ヵ国のお客様へ金融サービスを提供しています。 サクソバンクグループは強固な バランスシートによって安定した財務状況を有し、2024 年 年末時点では顧客資産総額が 約 8,530 億デンマーク・クローネ (約 19兆 4408 億円*)を突破しました。
* デンマーク・クローネ=22.79円として換算(2025 年 7月 7日9:00時点の為替レート)
サクソバンク証券株式会社について
サクソバンク証券株式会社は 、2006 年に設⽴されたサクソバンク(Saxo Bank A/S)の 100%⼦会社であり、金融庁の認可を受けたオンライン証券会社です。150 種類以上の通貨ペアを提供する外国為替証拠金(FX)、約8,500 銘柄以上を取り扱うCFD、米国・欧州・中国をはじめとする 11,000 銘柄以上の外国株式を取り扱っています。欧州株については、イギリス、ドイツ、フランスなどを含む欧州19ヵ国の銘柄も取り扱っており、多様な投資選択肢を提供しています。また、これらを競争力のある取引⼿数料で提供しており、特にCFD取引は手数料ゼロ、米国株は0.033〜0.088%という業界最低水準の手数料で取引可能です。より詳しい情報はホームページをご覧ください。
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 239 号、商品先物取引業者
所在地:〒106-6036 東京都港区六本⽊一丁目6 番 1 号 泉ガーデンタワー36 階
加入団体:日本証券業協会、一般社団法⼈金融先物取引業協会、日本投資者保護基金、日本商品先物取引協会
【ご留意事項】
■当予測は、サクソバンクグループのアナリストによるマーケット分析レポートの転載、もしくは外部のアナリストからの寄稿となっております。
■当予測は、いずれも情報提供のみを目的としたものであり、特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
■当予測は、作成時点において執筆者またはサクソバンク証券(以下「当社」)が信頼できると判断した情報やデータ等に基づいていますが、執筆者または当社はその正確性、完全性等を保証するものではありません。当資料の利用により生じた損害についても、執筆者または当社は責任を負いません。
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■商品ごとに⼿数料等およびリスクは異なりますので、詳細につきましては、サクソバンク証券の取引説明書(契約締結前交付書⾯)、取引ツールまたはWEBサイトをご確認ください。
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