アパレルEC のクリエイティブ制作を効率化し、CX 向上に貢献する法人向け画像生成サービス「MIM for Business」提供開始

SCSK株式会社

SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 執行役員 社長:當麻 隆昭、以下 SCSK)は、従来のモデル撮影を補完し、アパレル業界のクリエイティブ制作を効率化する法人向け新サービス「MIM for Business(ミム フォー ビジネス)」を2025年12月より提供開始します。

本サービスは画像生成AI を活用し、一枚の商品画像からブランドの世界観に合致した多彩なスタイリング画像をスピーディーに提供するサービスです。身体的特徴や雰囲気、ポーズや背景まで、AIモデルの着用イメージを自在に生成可能なため、これまでコストや時間の問題で表現しきれなかった商品の魅力を最大化し、ECサイトにおける戦略的なクリエイティブ活用と顧客体験(CX)向上に貢献します。

図:MIM for Business で生成したスタイリング画像の例

1.背景

モデルを起用した高品質な着用画像はEC サイトの顧客体験向上やブランドの世界観を伝えるために不可欠な要素であり、多くの企業が多大なリソースを投入しています。しかし、顧客ニーズの多様化や少量多品種生産のトレンドシフトといった環境の変化により、膨大なアイテムすべてにコストと時間をかけて着用画像を用意することは現実的に困難になってきています。その結果、多くの商品が着用画像のない商品画像のまま販売され、商品の魅力が十分に伝わらず販売機会を逃してしまうことが業界全体の課題となっています。

SCSKは、先行サービス「MIM for Consumer※1」の営業活動で得た知見に基づき、これらの課題を解決するため「MIM for Business※2」の提供を開始します。

※1 https://www.scsk.jp/sp/mim/for_consumer/

※2 https://www.scsk.jp/sp/mim/for_business/

2.サービスの概要

「MIM for Business」は、一枚の商品画像からAI モデルによる着用イメージ画像を自動生成できる法人向けサービスです。本サービスは、従来のモデル撮影では採算が合わず対応が難しかった少量生産品や小物、雑貨の着用画像生成を、安価かつスピーディーに実現します。また、身長・体重・年齢、人種・性別などの属性情報や、ポーズ、背景を自由に設定した多様なAI モデルを生成できるため、ECサイトに訪れたユーザーが「自分に合う」と感じるリアルな着用体験を提供します。さらに、ブランドイメージに沿った自由なスタイリングも可能となり、ECサイト全体の表現力と訴求力を飛躍的に向上させることで、機会損失を防ぎ、販売機会の最大化に貢献します。

図:商品画像から生成した着用画像の例

3.MIM for Business がもたらす提供価値

①ブランド価値を高める、戦略的なクリエイティブ活用

AIによる多彩な表現力でブランド価値向上を支援します。商品画像と多様な属性情報を反映したAIモデル、ポーズや背景を自在に組み合わせることで、ブランドの世界観を深く多角的に表現します。ターゲット層に最適化したスタイリング画像を活用し、単なる商品画像の掲載に留まらない、一貫したブランドメッセージの発信を可能にします。

②多品種少量生産トレンドを捉える、商品展開の高速化

アパレル業界における「多品種少量生産」というトレンドに対し、圧倒的な画像生成スピードで対応します。本サービスは、既存の商品画像一枚から着用画像を生成でき、即日納品も可能です。これにより、商品掲載までのリードタイムを大幅に短縮し、市場の変化を的確に捉えたスピーディーな商品展開を支援します。

③過去資産を活用し、廃棄ロス削減への貢献

MIMで生成した着用画像には原則として使用期限を設けないため、更新手続きや追加費用なしで継続的に掲載可能です。さらに、従来はモデルの再手配や撮影コストの問題から実現が難しかった、過去シーズンのアイテムと今季の新作を組み合わせたコーディネート画像も生成できます。これにより、過去の在庫を新たな販促機会へと転換し、廃棄ロスの削減にもつながります。

④売上機会を最大化する、顧客体験(CX)の向上

ECサイトにおける顧客の心理的障壁を解消し、新たな売上機会を創出します。これまで着用イメージの提供が困難であった商品群にリアルな着用イメージを提供することで、購入前の不安を払拭します。その結果、コンバージョン率(CVR)の向上と返品率の抑制に貢献し、ECを利用するユーザーの満足度を高め中長期的な成長を実現します。

4.今後の展望

「MIM for Business」は、今後5年間で約10億円の売上を目指します。まずはアパレル業界への展開を中心に、自社ブランドECサイトでの着用画像作成をはじめ、ファッションレンタル企業におけるスタイリング提案画像や、ブライダル企業の衣装着用イメージの生成など、幅広い用途での導入を推進します。将来的には、生成AI技術の汎用性を活かし、インテリア業界における家具や装飾品の配置イメージの生成、化粧品・美容業界におけるパーソナルカラーや肌タイプ別の使用後イメージの可視化など、さまざまな分野で生成AI による新たなCXの創出を加速します。

SCSKグループ技術戦略

SCSKグループは、「共創 IT カンパニー」の実現に向けた取り組みを加速するため、技術戦略「技術ビジョン2030」を推進しています。「技術ビジョン 2030」では、先進デジタル技術の最大活用による事業構造の変革(デジタルシフト)や生成 AI の活用による飛躍的な生産性向上の実現を目指すとともに、蓄積してきた知財を活用した製品・サービス開発を推し進め、お客様や社会、生活におけるさまざまな課題解決に対応していきます。

 ・SCSKグループ技術戦略「技術ビジョン 2030」

  https://www.scsk.jp/sp/technology_strategy/index.html

SCSKグループのマテリアリティ

SCSKグループは、経営理念「夢ある未来を、共に創る」の実現に向けて、社会と共に持続的な成長を目指す「サステナビリティ経営」を推進しています。
社会が抱えるさまざまな課題を事業視点で評価し、社会とともに成長するために、特に重要と捉え、優先的に取り組む課題を7つのマテリアリティとして策定しています。

本取り組みは、「豊かな未来社会の創造」「地球環境への貢献」に資するものです。

 -顧客体験(CX)向上や新たな売上機会の創出により、アパレル業界の中長期的な成長に貢献

 -過去の在庫を新たな販促機会へと転換し、廃棄ロスを削減
 ・SCSKグループ、経営理念の実践となる7つのマテリアリティを策定

  https://www.scsk.jp/corp/csr/materiarity/index.html

本件に関するお問い合わせ先

【製品・サービスに関するお問い合わせ先】

SCSK株式会社

CX 事業本部 MIM 担当

E-mail:cx-info@scsk.jp

※掲載されている製品名、会社名、サービス名はすべて各社の商標または登録商標です。

※本サービスで活用している技術は特許取得済みです。(特許番号7705996 号)

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会社概要

SCSK株式会社

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URL
https://www.scsk.jp/index.html
業種
情報通信
本社所在地
東京都江東区豊洲3-2-20 豊洲フロント
電話番号
03-5166-2500
代表者名
當麻 隆昭
上場
東証プライム
資本金
214億2000万円
設立
1969年10月