プライバシーテックスタートアップのAcompany、シリーズAのファーストクローズで総額約6.4億円の資金調達を実施
2029年約3.5兆円と予測されるプライバシーテック市場へチャレンジするため、BizDevやソフトウェアエンジニアの採用を強化
Spiral Capitalをリード投資家として、既存投資家のBeyond Next Ventures、ANRI、DG Daiwa Venturesを引受先とした第三者割当増資ならびに、株式会社日本政策金融公庫、株式会社商工組合中央金庫、株式会社三菱UFJ銀行の融資によるものです。今回の調達により累計調達額は約8.7億円となりました。またAcompanyは、2021年に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO)の補助金に採択されています。
■株式会社Acompanyについて
Acompanyは、「プライバシーテックで社会課題を解決する」をミッションとして掲げ、2018年6月に設立されたプライバシーテックスタートアップです。代表の高橋亮祐の出身大学である名古屋大学を拠点に、プライバシーに関する法律と技術の双方に強みを持ち、テクノロジーで安全なデータ活用の実現を目指しています。
『AutoPrivacy』の開発に着手
「プライバシー保護とデータ活用」の両立を実現するプラットフォーム『AutoPrivacy』とは、プライバシー規制を踏まえた上で、秘密計算や合成データといったプライバシーテックを組み合わせた、複数事業者間のデータ連携・分析基盤を構築することができるサービスです。
プライバシーテック協会を設立
プライバシーテックの社会実装促進を目的として、国内のプライバシーテックスタートアップEAGLYS株式会社と株式会社LayerXの3社で業界団体『プライバシーテック協会』を設立しました。
秘密計算のOSS化に成功
2020年には実用的な秘密計算エンジン『QuickMPC』を公開。その後、OSS化に成功しました。
複数社とプライバシーテックの実用化に向けた業務提携を発表
株式会社博報堂DYホールディングスと業務提携を、中部テレコミュニケーション株式会社(ctc)と戦略的業務提携を締結しました。
■急拡大するプライバシーテック市場
DX(デジタル変革)が加速する中、パーソナルデータの取り扱いに関する法規制により、プライバシー保護とデータ活用の両立は重要な社会課題として取り上げられるようになりました。国内では2022年4月に改正個人情報保護法が施行。漏えい時の報告義務や、利用停止・消去の請求権などが追加されました。また海外では、EUの個人情報保護法であるGDPR(一般データ保護規則)により、ビッグテックなどに対する制裁が加速しています。
このような中、法律に準拠した技術「プライバシーテック」によるデータ活用の需要が増加しています。リサーチ会社「Fortune Business Insights」によれば、データプライバシーソフトウェアの市場は2021年に16億8,000万米ドル(約3,233億円)であり、2029年までには約15倍の258億5,000万米ドル(約3.5兆円)に成長すると予測(※)されています。
※_Fortune Business Insights『Data Privacy Software Market Size(https://www.fortunebusinessinsights.com/data-privacy-software-market-105420)』より引用
■資金使途について:採用を強化
事業拡大に伴い、BizDevやソフトウェアエンジニアの採用を加速させていきます。
・BizDev(https://witty-hide-004.notion.site/BizDev-c17645f729684c68b688a6f42f0af960)
・プロダクトマネージャー(https://witty-hide-004.notion.site/2a9e1bf12baa40678e10211fe751d12a)
・SREリードエンジニア(https://recruit.acompany.tech/4dd375e3fe31452393466e2311433073)
・ソフトウェアエンジニア-データプラットフォーム(https://recruit.acompany.tech/19dd0cfee7e74ea3ba4ac1887e89c568)
・ソフトウェアエンジニア-バックエンド(https://recruit.acompany.tech/25fe8241328e4d988ce124faad6e989f)
・オープンポジション(https://witty-hide-004.notion.site/ca48a53e4a344026b11ba0b1596f6562)
詳しい採用情報については、Acompanyの採用ページをご確認ください。
採用ページ:https://recruit.acompany.tech/
カジュアル面談フォーム:https://forms.gle/pPsBr89BVfEv8J3Y6
- Acompanyカルチャーデックをアップデート。『Acompany Culture Deck vol1.0』を公開しました
Acompany Culture Deck vol1.0:https://speakerdeck.com/acompany/zhu-shi-hui-she-acompany-karutiyadetuku
- シリーズA資金調達リリースを記念したトークイベントを開催
〈登壇者〉
・Spiral CapitalのSenior Associate 植木 修造氏
・Acompany 代表取締役CEO 高橋 亮祐
〈イベント概要〉
日時:2023年1月17日(火) 19:00-20:00
開催方法:オンライン(YouTube)
申し込み方法:https://forms.gle/kRybpHaX4SfZCWGb8 よりお申し込みください
〈こんな人におすすめ〉
・プライバシーテックとは何か気になっている
・Acompanyの資金調達について話を聞きたい
・Acompanyの採用に興味がある
■投資家からのコメント
Spiral Capital Senior Associate 植木 修造
個人情報の利活用は、企業が提供するサービスの最適化ひいては顧客の利便性向上に不可欠ですが、一方で機能不全にある同意取得を始めとして、プライバシー保護が十分とは言えない状況です。事業・法律・技術が複雑に絡み合う当該領域ですが、秘密計算技術を核に各分野のエキスパートを有するAcompany社であれば、このトレードオフを解決するものと信じ、出資させて頂きました。今後は、プライバシーテックの社会実装に向けて、共に歩んで参ります。
Beyond Next Ventures CEO / Managing Partner 伊藤 毅
2021年6月の初回出資に続き、Acompany社に追加出資いたしました。 初回出資後、事業経験豊富な仲間も経営陣に加わり、当初の秘密計算ソリューションから、法令遵守したプライバシーデータの利活用の総合的支援を行う事業に進化しました。顧客ニーズや市場環境を踏まえ柔軟に変化し続けてゆけるのは同社の強みと信じています。国内のみならず海外へも積極的に進出を進めており、グローバルな「プライバシーテックカンパニー」として同社の今後の更なる成長を期待しています。
ANRI ジェネラル・パートナー 鮫島 昌弘
これから益々プライバシー保護とデータ活用の両立が求められている中、ユーザー企業に取ってはまさに2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」の様な「アカン」状況です。それに対してAcompanyは独自の秘密計算ソフトとプライバシーサービスによって解決するものです。当社が家康ゆかりの名古屋から羽ばたき、プライバシーテック業界の天下統一を果たすことを期待しております。
DG Daiwa Ventures マネージングディレクター 渡辺 大和
初回投資に引き続き、Acompanyさんに追加投資させていただきました。投資をして以来、プライバシーテックというユースケースの特定と、ニーズに適合したプロダクトの開発、そしてそれに応える最高峰のエンジニア・プロマネの採用と、着実な成長を目の当たりにしてきました。Acompanyの持つ技術は、世界を驚かせる可能性を秘めております。これまでも、日本発のDeepTechスタートアップのグローバル展開を多面的に支援してきたDGDVとしては、今後ますます真価が問われると思っており、気を引き締めてAcompanyの成長を支援してまいりたいと思います。
■株式会社Acompany 代表取締役CEO 高橋 亮祐 コメント
Acompanyの成長を力強く支援いただく既存株主に加え、大変心強い新規投資家に参画いただき、シリーズAのファーストクローズを完了できたこと、大変うれしく思います。2020年に秘密計算という技術カットからスタートしたプライバシー関連の事業が、この1年で法律の知見と融合し、強い優位性を持った事業へと進化したなと実感しております。同時に、個人情報保護法の改正をはじめ、市場環境も大きく変化し、日に日にプライバシーに配慮したデータ利活用ニーズの高まりの手応えを感じております。今回の調達を元に、さらなるプライバシーテック事業の展開を加速させていきたいと思います。
■プライバシーテックとは
個人のプライバシーを保護するためのテクノロジー(技術)です。個人のデータを企業等が大量に保有する中、いかに個人に対して安心・安全なデータ保全・利活用を実現できるのか課題となっています。この課題を解決する技術がプライバシーテックです。例えば、データを暗号化しつつ企 業・組織間でデータ分析ができる次世代暗号技術「秘密計算」や、仮想のデータを生成する「合成データ」、個人識別性を排除する「匿名加工」などが挙げられます。
プライバシーテック研究所:https://acompany.tech/privacytechlab/
■会社概要
社名 :株式会社Acompany
代表者 :代表取締役CEO 高橋亮祐
所在地 :愛知県名古屋市中村区名駅1丁目1-3JRゲートタワー27F OICX
設立 :2018年6月
資本金:393,040,039円(今回の資金調達により変動)
URL:https://acompany.tech/
ミッション:プライバシーテックで社会課題を解決する
事業内容:プライバシーテックサービス「AutoPrivacy」の開発・提供、コンサルティング
■本件に対するお問い合わせ
お問い合わせフォーム、もしくは下記メールアドレスからお問い合わせください。
お問い合わせフォーム:https://acompany.tech/contact/
連絡先:pr@acompany-ac.com
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