~マスク生活はどこまで続く?~ マスク着用の意識・行動調査

新型コロナウイルスの流行から2年以上が経過し、マスク生活も長期化しマスクをおしゃれの一部として楽しむポジティブな側面も見受けられます。一方で、ネット上では若者を中心にマスクを「顔パンツ」と例え、「マスクを外して顔を人前にさらすのは恥ずかしいから、コロナ禍が終わってもマスク着用を続けたい」という声もあるようです。


 そこで日本インフォメーション株式会社(代表取締役社長:斎藤 啓太 以下、日本インフォメーション)では、マスク生活の長期化に伴い、消費者はマスク着用をどのように捉えているか、今後のマスク使用意向や政府が打ち出したマスク着用方針についてどのように思っているかなど、2022年2月の調査結果と比較しながら性年代別での実態を把握するために本調査を実施しました。
 
 ■調査結果について 



 ■主な調査結果
 
 1.マスク着用実態​ 

  • 全体で「毎回着用している」が屋内72.0%、屋外68.8%と多数。屋内では、60代では「着用していない」と回答している割合が全年代で最も高く、男女ともに2割近くに達している。屋外では、男性10代~30代、50代で「着用していない」が1割前後と比較的高い。

 ■着用率が過半数(「毎回着用している」「8割程度着用している」計)の割合は、「屋内」では20代女性が最も高い結果となりました。一方で、「屋外」では、10代女性が全性年代で最も高く、40代男性も男性のなかでは2番目に高くなっています。(図表1) 


 2.屋外でのマスク着用理由 

  • 全体で「屋外でも感染のリスクに不安を感じる」43.9%が最も多いが、女性では「メイクをしていなくても良い」が20代以上で2-3割、男性では「髭を剃っていなくても良い」が全世代で1-2割挙がる。

 ■10代では、男女ともに「小顔に見える」「可愛い、綺麗、かっこよく見える」が1割以上と、他の年代より見た目にポジティブなイメージがあるようです。女性では、10代と30代の「他の人の目が気になる」が4割弱に達しているほか、10~20代では「肌荒れを隠せる」、40代~60代の「ほうれい線を隠せる」「頬のたるみを隠せる」などが他の世代より高くなっており、見た目をネガティブにとらえてマスクを着用する傾向が見られます。(図表2) 


 3.屋外でマスクを着用していない理由 

  • 全体で「暑い」「息苦しい」が5割以上でTOP2。「屋外での着用義務はないと政府が言っているから」「面倒くさい」同率20.4%、「コロナウイルスを気にしない方なので」14.8%がそれに続く。

 ■「暑い」という季節柄(調査実施は8月)の理由が最も多くなっていますが、「屋外での着用義務はないと政府が言っているから」が2割を占め、近年の政府のマスク着用ガイドラインも少なからぬ影響を与えている様子が窺えました。(図表3) 


 4.今後のマスク使用意向 

  • 全体で「いつも必ず使用」「できるだけ使用」のTop2が37.4%、2022年2月より-17.1pts減少。10代女性が唯一の過半数(52.0%)。

 ■30~40代男性の「いつも必ず使用」「できるだけ使用」のTop2は、同性での他の年代より高い傾向が見られます。また、20代を除けば男性の方が女性より「もう使用したくない」の割合が高い傾向にあり、60代男性では42.7%と全体の2倍近くに達しています。(図表4) 


 5.今後のマスク使用意向の理由 

  • 全体で、「抗菌・抗ウイルスになる」46.0%が最も多い。男性では10代~40代で「髭を剃っていなくても良い」が2割~5割、女性では全年代で「メイクをしていなくても良い」が3~4割と多い。

 ■10代の男女と30代女性では「肌荒れを隠せる」が3割以上、 10代~20代女性では「歯の汚れ、矯正などが隠せる」が2割以上と、見た目をネガティブにとらえてマスクを着用している傾向があります。また、40代~60代女性では、「抗菌・抗ウイルスになる」が過半数となっており、感染対策を意識していることが窺える結果となりました。(図表5) 



 6.今後のマスク非使用意向の理由 

  • 全体で「面倒くさい」66.2%、「お金がかかる」61.8%が多く挙げられ、2022年2月の前回調査で4番目だった「メガネがくもる」36.8%がそれに続く。

 ■「面倒くさい」「お金がかかる」は前回調査と比べると、回答が多くなっているのが特徴的でした。また、男女比較でみると「着用の強制感(人の目)」「息苦しい」の2項目は、女性からの意見が多い傾向が見られます。(図表6) 


 7.政府ガイドラインへの同意意向
 “以下の「政府の屋外・屋内でのマスク着用についての見解」をご覧いただき、あなたの考えとしてそれぞれ最も当てはまるものをお答えください。(SA)”
 という設問に対しての回答結果です。
 ※政府ガイドライン詳細はこちら  https://www.mhlw.go.jp/content/000942601.pdf
 
 ■マスク着用推奨:屋外で距離が確保できない・会話有 

  • 全体で「同意する」が57.6%と最も多く、10代では男女ともに全世代のなかで「同意する」の割合が最も多い(男性:61.6%、女性72.0%)。一方で、10代男性についてみると、「同意しない」「あまり同意しない」 のBottom2 もそれぞれ8.2%と全世代で最も多い。

 ■20代男性では「同意する」が38.8%と最も低く、「やや同意する」を合わせたTop2では30代男性が67.9%と最も低い結果となりました。10代~40代では、男性のほうが女性より「同意する」の割合が低いですが、60代では逆転しています。(図表7) 


 ■マスク着用必要なし:屋外で2m以上距離が確保・会話有 

  • 全体で「同意する」が32.7%と多数。一方で、「同意する」「やや同意する」を合わせたTop2では60代男性が最も多い(64.1%)。

 ■男性では、10代~40代にかけて「同意する」の割合が減少傾向だが、50代では一転して増加傾向です。一方、女性では20代~50代にかけて「同意する」の割合が減少傾向ですが、10代女性は「同意する」の割合が3割弱にとどまり、「あまり同意しない」「同意しない」を合わせたBottom2が25.4%と4分の1を占めています。(図表8) 


■マスク着用必要なし:屋外で距離確保できない・会話無 

  • 全体で「どちらともいえない」が26.1%と最も多く、「同意する」「やや同意する」を合わせたTop2が46.9%と5割を切っている。Top2は10代~20代男性と60代女性で過半数を超えているが、30代女性と50代女性ではTop2が3割にとどまっている。

 ■「あまり同意しない」「同意しない」を合わせたBottom2は男女ともに50代で最も高く、男性では20代、女性では60代で最も低い結果となりました。10代では「どちらともいえない」の割合が男女ともに各世代のなかで最も低く、意見が二分されている様子が窺えます。(図表9) 


 ■マスク着用必要なし:屋内で2m以上距離が確保・会話有 

  • 全体で「どちらともいえない」が26.8%と多数。特に、50代~60代女性では、「どちらともいえない」の割合が3割超と最も多い。「同意する」「やや同意する」を合わせたTop2は男女ともに10代~20代で多い傾向にある。

 ■「同意する」「やや同意する」を合わせたTop2は10代~20代で半数前後と高い。一方、 「あまり同意しない」「同意しない」を合わせたBottom2は男性では10代(32.8%)、女性では30代(35.0%) が最も多い。60代男性と10代女性を除けば、「同意しない」がいずれも1割以上となっている。(図表10) 


 8.政府ガイドライン:就学前児(2歳未満)未就学児(2歳以上)就学児
 “以下の「政府の子どものマスク着用についての見解」をご覧いただき、あなたの考えとしてそれぞれ最も当てはまるものをお答えください。(各SA)”という設問に対しての回答結果です。
 ※政府ガイドライン詳細はこちら https://www.mhlw.go.jp/content/000942601.pdf

  • 就学前児(2歳未満) 、未就学児(2歳以上) 、就学児いずれの項目も、全体で「同意する」がTOP(それぞれ52.8%、40.8%、44.2%)。特に、同居する子どもが若いほど、「同意する」の割合が高い傾向にある。

 ■「同意する」Top Boxだけでなく、「同意する」と「やや同意する」を合わせたTop2も、同居する子どもが就学児の場合が最も低い結果となりました。また、同居する子どもの年齢層が高いほど、 「どちらともいえない」と回答する割合も高いようです。(図表11) 


 今回の調査では、コロナ収束後でもマスクの着用を続けたいという層の減少の多さが目立ちました。政府ガイドラインのマスク不要の基準へも同意が目立ち、屋外では徐々にマスクを外す人も増えてくるのではないでしょうか。
 以上、~マスク生活はどこまで続く?~ マスク着用の意識・行動調査の結果を抜粋してお伝えしました。
 
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 詳細な調査結果資料(その他の質問/属性別分析を含めたクロス集計データ/報告書)を無料にて配布しております。
 ご希望の方はお問い合わせフォームからお気軽に問い合わせください。
 https://www.n-info.co.jp/inquiry/report/
 
 ■調査概要
 調査地域:日本全国
 調査対象:16~69歳の男女
 サンプルサイズ983サンプル


 調査方法:インターネット調査
 調査実施時期:2022年8月9日~11日
 レポートの著作権は、日本インフォメーション株式会社が保有します。
 内容を転載・引用する場合には、「日本インフォメーション(株)調べ」と明記してご利用ください。
 
 ■会社概要
 会社名:日本インフォメーション株式会社
 所在地:東京都中央区銀座3丁目15-10JRE銀座三丁目ビル4F
 代表取締役社長:斎藤啓太
 資本金:5,500万円
 設立:1969年12月1日
 URL:https://www.n-info.co.jp/
 事業内容:マーケティング・リサーチ事業、マーケティングコンサルティング 他
  

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業種
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本社所在地
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代表者名
斎藤啓太
上場
未上場
資本金
5500万円
設立
1969年12月