不要なはがきで防災×ジェンダー平等を推進。自然災害・人災から地域とリスクの高い女の子を守る「あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン」実施。日本の技術を届け、インクルーシブ防災の実現へ

~年賀状5枚で、防災・水害対策に繋がる植樹1本分に~開催期間:2023年12月16日( 土 )~2024年3月31日(日)

気候変動に起因する自然災害が国内外で増加する中、深刻化する災害・避難リスクの高い子ども・女性などに自宅やオフィスに眠る不要品を活用して支援を届ける、国内最大級のはがき寄付アクション「あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン」が2023年12月16日(土)~2024年3月31日(日)に開催されます。(主催:認定NPO法人シャプラニール=市民による海外協力の会)特に災害時、マイノリティになりやすい子どもや女性などを支援する“インクルーシブ防災“に繋がるキャンペーンに、書き損じはがき・未使用はがき・余った切手の寄付でご協力いただける方を全国から募集します。2024年1月17日(水)は、お年玉付き年賀はがきの当選発表です。抽選で外れた未投函のはがきもご寄付対象です。

  • サマリー

    ◆ 国内外で増加する自然災害。子どもや女性には特有のリスクが発生

    ◆ 誰も取り残さない「インクルーシブ防災」をテーマに、防災対策から取り残された人々を支援

    ◆ はがき1枚からできる社会貢献アクション。年賀状5枚で、防災・水害対策に繋がる植樹1本相当に

    ◆ 【今年の目標50万枚】自宅やオフィスに眠るはがき・切手を全国から募集

    ◆ 日本の技術・専門家の知見を活かして、海外の防災・減災を支援


  • 自然災害の裏側で高まる子どもや女性特有のリスク

近年、豪雨・洪水などの自然災害による被害が国内外で増加している中、年齢や障害、ジェンダーなどによる被災リスクを軽減し、あらゆる人々を支援から取り残さない「インクルーシブ防災」という考え方が注目されています。

過去の津波やサイクロンでは、被災者の大半が子どもや女性といった国連の報告もあります。防災においても地域の防災計画・復興計画や政策の立案、避難所の運営などに女性が参画する機会が少ないことや、被災後に水汲みなどの労働の増加によって教育・社会参加を諦めてしまったり、性暴力へのリスクが高まるといった問題があります。また、貧困層の家庭は子どもを働きに出したり、結婚させざるを得ない状況に陥ることもあります。

水汲みをする女性。海面に近い場所は災害時に井戸に海水が流れ込み、飲み水の確保が困難になる(バングラデシュ)水汲みをする女性。海面に近い場所は災害時に井戸に海水が流れ込み、飲み水の確保が困難になる(バングラデシュ)

  • さまざまな災害リスクに晒される南アジア・ネパール

増水している川(ネパール)増水している川(ネパール)

災害リスクが特に高くインクルーシブ防災が必要とされる国の一つが、南アジアのネパールです。世界最大級のヒマラヤ山脈を有し、国内の標高差が60m~8,000mと大きな幅があるため、ひとたび大雨になると地滑り、また洪水が発生し人命に加え生活基盤となる農作地や家畜を失うなど甚大な被害となります。さらには気候変動の影響によりヒマラヤ山脈の氷の急速な融解により河川の流量が増加していることもあり、雨期以外でも水害の激甚化・頻発化が懸念されています。しかし災害リスクの高い河川流域には経済的に貧しい人たちやカーストの下位におかれている人々が住んでおり、洪水の直接的・間接的な被害に遭うことでさらなる貧困に陥る危険性があります。


  • “はがき1枚からできる社会貢献アクション”

    インクルーシブ防災の実現に向けて活動を強化

「あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン」は、書き損じたり余ったりして不要になったはがき、未使用・使用済み切手などを全国から集めて換金し、主に南アジアの人々に支援を届けるキャンペーンです。子どもの教育支援等にも取り組む国際協力NGOシャプラニールが毎年開催し、子どもからおとなまで世代を問わず、誰もが気軽に参加可能な「はがき1枚からできる社会貢献」として広がりました。開始から10年目を迎えた2019年には65万枚規模となり、書き損じはがき・切手を対象とした寄付キャンペーンとしては国内最大級となっています。


関東大震災から100年を迎えた2023年、シャプラニールでは開催以来初めて「インクルーシブ防災」をテーマにキャンペーンを実施します。特に被災リスクの高い子どもや女性、地域の防災対策から取り残された方々へ支援を届けるため、全国の皆さまから“人々の命を守るはがき“を50万枚募集します。


  • 自宅とオフィスに眠る、はがき・切手を全国から募集
    年賀状5枚で、防災・水害対策に繋がる植樹1本相当に

集まった枚数に応じて、例えば下記のような支援活動の費用に相当します。

●はがき5枚(約250円):

 河岸の土提を強化するために植える竹の苗1本分

●はがき20枚(約1,000円):

 流域住民の防災能力を強化するワークショップを1回開催

●はがき60枚(約3,000円):

 非常用持ち出し袋を1世帯に1つ配布

●はがき200枚(約10,000円):

 流域にある学校1校にハザードマップを設置

  • 「あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン」概要

●対象

 ・未投函の郵便はがき(書き損じた/過去の余った年賀はがき、かもめーる、往復はがきなども対象)

 ・切手(未使用・使用済み、共に可)

●参加、寄付の方法: 封筒などに入れて、下記までお送りください。

 〒169-8611 東京都新宿区西早稲田2-3-1 シャプラニール「はがきキャンペーン」係

●受付期間: 2023年12月16日(土) ~2024年3月31日(日)

●キャンペーン詳細:https://www.shaplaneer.org/lp/hagaki_cam/

シャプラニール東京事務所 03-3202-7863

(受付時間:火~土曜 10:00~18:00、定休:日曜・月曜・祝日 )

※ご寄付はシャプラニールの活動全般に活用いたします。


  • キャンペーン担当者からのメッセージ

キャンペーン担当 ダハル・スディプキャンペーン担当 ダハル・スディプ

”いま行動を起こすことで守られる命、暮らしがあります” 

本キャンペーン担当のダハルです。ネパールで生まれ育ちました。土砂崩れによる通行止め、繰り返し起こる洪水で家や畑に流された経験のある友人が多くいます。しかし日本で暮らし始めると、ネパールでは当たり前と思っていた災害にも防災・減災対策がありそれが有効であることに気づきました。はがき1枚が支援活動を継続するための大きな後押しになります。ぜひご協力をお願いします。


  • 2023年4月には郵便はがき類の交換手数料が値上げされ、また長引く世界的な物価上昇と極端な円安の影響も打撃となり支援活動費の捻出が厳しくなりました。本キャンペーンでは、使用済みの切手や過去の郵便料金の値上げ等により旧価格となったはがきや切手も対象です。年賀状じまい等で不要になったはがきや切手のご寄付を全国の個人・企業の皆さまへの呼びかけを強化し、50万枚を募集します。


  • 日本の技術・専門家の知見を活かした、ネパールの防災・減災支援

モラン郡の風景。2つの河川が合流する地点でも河岸整備はされていない。近くには住居があるモラン郡の風景。2つの河川が合流する地点でも河岸整備はされていない。近くには住居がある

シャプラニールが2023年に防災活動を開始したネパール南東部のモラン郡では、過去5年間で2,000世帯以上が家を失い、数百人が命を落としています。農村部では行政による中小河川へのインフラ整備や地域での防災・減災対策が十分ではなく、行政やNGOの支援は貧困層の人々や少数民族などへは行き届いていません。モラン郡のような平野部は、高低差が非常に少なく川と土壌の境界線が曖昧なため、場所によっては人が歩くだけでも水の流れが変わってしまい思わぬ水害リスクにもつながります。また上流地域だけで対策した反面、下流に流れて被害が拡大するという事態も起こり得る非常にリスクが高い状況にあります。

学校で防災について学ぶ子どもたち学校で防災について学ぶ子どもたち

シャプラニールでは2007年からネパールの洪水被害が頻発する地域で、事前に災害リスクの削減をし、持続可能な開発につなげる防災・減災の活動を続けてきました。近年、日本でも国土交通省が提唱する「流域治水(流域管理)」の考え方が広がっていますが、シャプラニールでも“One River, One Community”という“一つの河川の上流から下流までを1つの共同体(河川・地域コミュニティ)”としてみる考え方を基に、河川全体で防災対策する事業を展開し、前事業では約3,760名に支援を届けました。モラン郡では、地域住民の防災能力の強化、学校での防災教育に加え、新たなアプローチとしてかんがいなどの水資源を利用したインフラ整備などを進めています。また、日本から防災・減災の専門家を定期的に派遣し、日本の技術の移転や活用も行いながら、ネパールの地方行政や市民からなる防災組織とともに持続可能で安全でかつ強靭な地域づくりに取り組んでいます。

  • <モラン郡・住民の声>「洪水は本当に恐ろしい」

「雨期は怖くて眠れない夜が続きます。学校も川の近くで、洪水が起きそうな日は勉強に集中できません」
スミさん(小学8年生)

「大洪水が起った夜、混乱のなか必死に家族と生活に欠かせない家畜を守るために不眠不休で行動しました」

スニタさん(スミさんの母)


  • 災害リスクの高いバングラデシュでも活動

サイクロンによって、崩れてしまった家(バングラデシュ)サイクロンによって、崩れてしまった家(バングラデシュ)

国土の半分以上が海抜7m以下、さらに国中に網の目のように河川が広がるバングラデシュはサイクロンと洪水の被害を受けやすい、世界で最も災害リスクの高い国の一つです。ユニセフの報告によると海面上昇などの気候変動に起因する現象も加わり、こうした災害が1,900万人以上の子どもの命と将来が危険に晒されると警鐘しています。

シャプラニールでは、女性、子ども、高齢者など異なる立場の人々の視点が反映された防災対策が地域に根付くよう、地域住民、市民団体、大学、地域行政との連携を通じた活動を進めます。さらには包括的な地域防災の重要性を中央政府に対して政策提言を行います。


  • 「シャプラニール」団体概要

    支援が届きにくい「取り残された人々、課題」にアプローチ​
    “貧困のない社会の実現” 目指す国際協力NGO

シャプラニールは、1972年に創立された国際協力NGO。「貧困のない社会の実現」を掲げ、バングラデシュ、ネパールと日本国内で児童労働の予防と削減、防災・減災活動、多文化共生事業を通じた「取り残された人々、課題」の問題解決を行っている。


団体概要

・団 体 名:認定NPO法人シャプラニール=市民による海外協力の会

・所 在 地:東京都新宿区西早稲田2-3-1 早稲田奉仕園内

・代 表 者:坂口和隆(代表理事)  ・創   立:1972年9月1日

・主な活動国:バングラデシュ、ネパール、日本

・主な活動内容:児童教育支援、児童労働の予防と削減、防災・減災事業、災害緊急救援・復興支援、多文化共生事業、フェアトレードへの取り組み、開発教育および出版活動、スタディツアー等

・職 員 数:日本:18名、バングラデシュ:13名、ネパール:6名

・公式サイト:https://www.shaplaneer.org/

・オンラインショップ「クラフトリンク」:https://craftlink.shop/

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会社概要

URL
https://www.shaplaneer.org/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都新宿区西早稲田2-3-1 早稲田奉仕園内
電話番号
03-3202-7863
代表者名
坂口和隆
上場
未上場
資本金
-
設立
2001年08月