ジャフコSV7ファンド、総額978億円で最終クロージング
ジャフコは今年設立50周年を迎えました。50年間一貫していかなる環境下においても投資を継続し、新事業の創造にコミットしてきました。国内外における運用ファンドの累計コミットメント額は1兆円を超え、累計上場社数も1,000社以上にのぼります。ベンチャー投資に加えて、1998年よりバイアウト投資も展開しており、その間に培ってきたネットワークや経験知を経営支援ノウハウ(HR、マーケティング・セールス、バックオフィス)に活かし、投資先の成長に貢献してきました。
2007年設立のSV3シリーズ以降は、ベンチャー投資とバイアウト投資を、同一のファンドで運用していました。SV7シリーズでは、より多様な投資家のニーズに応じるため、ベンチャー投資を行うV7、バイアウト投資を行うBO7、それぞれの専用ファンドを立ち上げ、その双方に出資するSV7-A/SV7-Bも組成し、3タイプのファンドについて、これまで募集を継続して参りました。
お陰さまで、数多くの金融機関、事業会社等の皆様から、ジャフコの投資実績や投資活動に対するご賛同をいただき、最終的にV7は650億円、BO7は328億円となりました。SV7シリーズとしての総額は、SV6シリーズの800億円より拡大し、また上限目安とした950億円をも若干上回る978億円(外部出資713億円、ジャフコ出資265億円)となりました。
※現在も数名の機関投資家が、出資をご検討いただいております。これらの方々には、ジャフコが保有する出資持分265億円から一部を譲渡することにより、出資を受け入れる予定としています。そのため今後も、シリーズファンド総額の978億円は変わりません。
V7、BO7ともに既に投資組入れが進んでおり、今後2、3年にわたってポートフォリオを構築していきます。ベンチャー投資、バイアウト投資、それぞれのファンドを運用することとなりますが、ジャフコが培ってきたリソース、ビジネスディベロップメント機能、バックオフィスを含め、全社組織が一つのチームとして投資先の成長にコミットし、ファンド運営を支えていきます。
ジャフコは、「挑戦への投資で、成長への循環をつくりだす」をパーパスに掲げ、まだ見ぬ価値を生み出す挑戦に果敢に投資していきます。そして、ファンドパフォーマンスの向上、社会の持続的な成長に挑戦し続けます。
■SV7シリーズファンド概要
※投資主体となるファンドのみ記載
正式名称 | ジャフコV7投資事業有限責任組合 |
無限責任組合員 | ジャフコ グループ株式会社およびV7パートナー有限責任事業組合 |
投資対象 | 国内ベンチャー投資 |
ファンド総額 | 560億円 |
運用期間 | 2022年6月24日から2032年12月31日まで |
正式名称 | ジャフコBO7投資事業有限責任組合 |
無限責任組合員 | ジャフコ グループ株式会社 |
投資対象 | 国内バイアウト投資 |
ファンド総額 | 288億円 |
運用期間 | 2022年6月24日から2032年12月31日まで |
正式名称 | ジャフコSV7-S投資事業有限責任組合 |
無限責任組合員 | ジャフコ グループ株式会社 |
投資対象 | 国内ベンチャー投資および国内バイアウト投資 V7、BO7と並行投資を行います。 |
ファンド総額 | 130億円 |
運用期間 | 2023年3月24日から2032年12月31日まで |
■運用中の国内基幹ファンド
2013年設立 ジャフコSV4シリーズ 600億円
2016年設立 ジャフコSV5シリーズ 750億円
2019年設立 ジャフコSV6シリーズ 800億円
2022年設立 ジャフコSV7シリーズ 978億円
■V7パートナーを代表して 取締役社長 三好啓介のコメント
ジャフコは国内にベンチャーキャピタルが存在しない頃から、その時代に合った投資モデルを作り上げてきました。2010年以降は、厳選した投資先企業に持てる資金とリソースを注ぎこむ「厳選集中投資」を基本方針に掲げ、シード・アーリーステージと呼ばれる創業初期を中心に投資をし、関与してきました。日本においては、ここ10年ほどの間にスタートアップシーンは様変わりしました。困難な社会課題の解決にあたっては、スタートアップがその一翼を担っています。今回のV7ファンドは、この拡大する日本のスタートアップ市場の中で、国内のみならず海外進出を目指す企業への投資と関与にも挑戦していきたいと考えています。志ある起業家に伴走するパートナーとして、全力で取り組んでまいります。
■BO7マネージング・ディレクターを代表して 事業投資部長 南黒沢晃のコメント
ジャフコにおけるバイアウト投資は、事業投資部が創設された1998年にスタートしました。累計投資社数は58社に及び、このうち既に40社がEXITしています。
ジャフコのバイアウト投資は、ベンチャーキャピタルとしての強みを活かしたユニークな取り組みに特徴があります。例えば、独自のネットワークを活かして販路を拡大し、スタートアップのテクノロジーやソリューションを、投資先の成長支援に活用しています。
創業・成長・成熟・衰退という企業のライフサイクルを乗り越えて、投資先企業の新陳代謝を促進し、再成長に導く。私たちは、PE投資の機能を通じて、失われた30年といわれる日本の閉塞感を打破する一助になりたいと考えています。
■執行役員ビジネスディベロップメント担当 佐藤直樹のコメント
ビジネスディベロップメント部は、投資先の企業価値向上のため、14名のスペシャリストが、顧客開拓(セールス・マーケティング)、人材強化(採用・育成、組織開発)、バックオフィス構築(管理体制構築、上場準備支援)等、成長ステージに応じた様々な投資先支援を行っています。ジャフコは、投資先支援での圧倒的な経験、数多くの事例・知見を蓄積しており、実効性の高い「現場感」と、成功確度を高める「再現性」を何よりも重視しています。スタートアップを取り巻くエコシステムの構築も重要なテーマです。大手事業会社との新規事業創出に向けた連携、スタートアップ人口を増やす取り組み等、ヒト・モノ・カネの経営資源を経済全体に循環させ、スタートアップ市場全体の拡大に繋げていきます。
<ジャフコ グループについて>
社名 :ジャフコ グループ株式会社/英文:JAFCO Group Co., Ltd.
取締役社長 :三好 啓介
本社所在地 :東京都港区虎ノ門1-23-1 虎ノ門ヒルズ森タワー24階
設立年月日 :1973年4月5日
資本金 :33,251百万円
株式上場市場 :東証プライム市場
従業員数 :147名(連結)(2023年3月末現在)
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