Gen、2024年第3四半期脅威レポートを発表
Lumma Stealerの急速な拡大により情報窃取のリスク増加 日本はテクニカルサポート詐欺の標的として世界で1位は変わらず
本レポートによると、従来のマルウェアは依然として強大な力を持っているだけでなく、ますます危険度が高くなっていることがわかりました。また、詐欺の脅威は若干減少したものの、不正広告、ランサムウェア、ドロップ型不正プログラム、情報窃取型不正プログラムは急増しました。また最も大きな変化の一つとして、前四半期比で614%という驚異的な増加率を記録した「自己感染型詐欺」が見られました。
レポートの主なトピックは以下をご覧ください。
情報窃取ツールLumma Stealerの拡大
情報窃取ツールは、被害者のデバイスから貴重な情報を盗むために使用されます。これには、保存されているログイン情報、暗号通貨の秘密鍵、ブラウザのセッションやクッキー、パスワード、さらにはプライベートな文書などが含まれます。最近、特に「Lumma Stealer」という高度な情報窃取ツールが急速に拡大しており、世界中で広まっています。このツールは、情報窃取マルウェアのシェアを1154%も増加させ、今後さらに被害が拡大する可能性があります。
2024年第3四半期には、Lumma Stealerによって配信された大規模なキャンペーンにより、情報窃取に感染するリスクが39%増加しました。2024年第3四半期における情報窃取型不正プログラムのユーザーベースに対する日次リスク比率が、日本は128%と世界で2番目を記録しました。
表)2024年第3四半期における情報窃盗犯に関するユーザーベースのリスク比率
国名 | リスク比率 |
フランス | 135% |
日本 | 128% |
スロバキア | 127% |
カナダ | 48% |
スペイン | 34% |
ブラジル | 27% |
アメリカ | 22% |
テクニカルサポート詐欺の標的は変わらず日本が1位
テクニカルサポート詐欺の脅威は、正規のテクニカルサポート担当者を装った詐欺師が被害者のデバイスへのリモートアクセスを試みたり、クレジットカードや銀行口座の詳細情報などの機密性の高い個人情報を取得しようとしたりするものです。
日本(60%)とドイツ(33%)では、前の四半期と比べてテクニカルサポート詐欺のリスクが大幅に減少しました。しかし、これらの国々は依然として詐欺の蔓延率が最も高い国のひとつです。日本はリスク比率が1.32%で、減少しているものの、依然として世界でトップを維持しており、高い脅威レベルが続いていることを示しています。
2024年にノートン・ジーニーで確認された主な脅威
Norton Genie(詐欺検出ツール)は、2024年現在までに検出した脅威を、テレメトリーデータに基づいて発表しました。サイバー犯罪者たちは進化し続けており、消費者を騙す新しい手口を次々に見つけています。これらの脅威は、システムの脆弱性や人間の心理を悪用するなど、さまざまな方法で現れます。以下は、Norton Genieが検出した中で最も多く見られた詐欺の種類についての詳細です。
バンカー詐欺が増加する一方、日本でMoqHaoのリーチは半減
バンカーは、銀行口座の詳細、暗号通貨のウォレット、即時決済を標的とし、金銭を搾取する目的で設計された高度なモバイルマルウェアです。一般的にフィッシングメッセージや偽のウェブサイトを通じて配布されるバンカーは、スマートフォンのアクセシビリティ(操作)機能を悪用し、被害者のデバイスを乗っ取ります。バンカーがインストールされ有効化されると、SMSメッセージを監視し、ログイン情報を盗むために偽の銀行サイトを表示することがあります。
2024年第3四半期には、バンカーも勢力を増し、保護されたユーザーが大幅に増加し、新たな亜種がモバイルエコシステムに参入しました。ブラジルで、他のバンカーのソースコードを再利用し、Telegramボットを通じて被害者のデータを外部に送る「ロシナンテ・バンカー」が現れました。
前述の通り、Googleサービスアプリを装ったTrickMoの新しいバージョンが登場し、被害者のデータを盗んで、一般にアクセス可能なC&Cサーバーに保存しています。また、手動で操作されるリモートアクセス型バンカー「BingoMod」はイタリアを標的にし、攻撃後に被害者のデバイスを消去します。最後に、Octoバンカーのソースコードが流出した後、マルウェア開発者は難読化を施し、より安定したリモート操作機能を持つ「Octo2」をリリースしました。
今期、Coperバンカーは影響範囲を2倍以上拡大し、バンカー分野で第1位となりました。RewardStealは2位に浮上し、モバイルユーザーへの影響力を維持しています。ErmacとCerberusがそれに続き、両者とも2024年第3四半期に保護されたユーザー数が増加しました。一方、2024年第2四半期の脅威レポートで言及されたMoqHaoバンカーは、日本と韓国でのリーチがほぼ半減し、減少傾向にあります。
より詳細な情報については、レポート(英語)をご覧ください:
Genについて
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