SCSK、BigIDと国内初のディストリビューター契約を締結
AI 時代のデータガバナンスを強化し、企業のリスク低減を支援
SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 執行役員 社長:當麻 隆昭、以下 SCSK)は、データセキュリティ分野においてグローバルで高い評価を受けるBigID Inc.(本社:米国)と、国内初のディストリビューター(一次代理店)契約を締結しました。SCSKは、長年培ったセキュリティ分野の知見を活かし、AI およびクラウド活用時代におけるデータガバナンス強化と情報漏えいリスクの低減を支援していきます。
1.背景
近年、生成AI やAI エージェントの活用が急速に進み、業務効率化や新たな価値創出に向けて多くの企業が導入を拡大しています。AI が参照・学習するデータに機密情報が含まれるリスクが顕在化し、さらに企業が保有するデータはSaaS・パブリッククラウド・プライベートクラウド・オンプレミスなど多様な環境に分散しています。一方で、「どこに、どのデータがあり、誰がアクセスできるのか」を正確に把握することが困難になっています。企業が扱うデータ量は年々増加しており、データの可視化とガバナンス強化は急務です。政府においても、2025年6 月13 日に内閣官房より公開された「データ利活用制度の在り方に関する基本方針」において、データ利活用の過程における透明性と、関係者からの信頼確保の重要性が示されています※1。
こうした課題に対応すべく、SCSKはIT インフラ事業におけるデータガバナンス領域を拡大し、AI 時代に求められる安全性・透明性を確保するため、BigID を選択しました。BigID はクラウド・オンプレミス・SaaS など複数環境に散在するデータを横断的に検出・分類し、AI が扱う情報のリスクを可視化・制御することでデータガバナンスを実現するデータセキュリティプラットフォームです。特定の環境に限定されず、マルチクラウドや外部SaaS まで幅広く対応できる点や、ユーザー単位の脅威検知中心ではなく“データそのもの”の可視化と制御に重点を置くアプローチにより、企業のデータリスク管理を総合的に支援します。SCSKは、こうした BigID の先進性を高く評価し、このたび国内初のディストリビューター契約の締結に至りました。
※1 https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_gyozaikaikaku/pdf/data_houshin_honbun.pdf
2.プロジェクトの概要
BigID が提供するソリューション『BigID Next』は、クラウド、オンプレミス、SaaS など、企業内外に点在するあらゆるデータソースを横断的に分析・統合し、データの所在・属性・利用状況を一元的に可視化・制御するプラットフォームです。
主な機能:
■データ検出
複数のプラットフォームに対応し、データの検出と抽象化を実現します。
■データ分類
データの探索・マッピング、データ資産管理・分類によるカタログ化を実現します。
各国のデータ規制に基づきデータを判断することが可能です。
■データリスク可視化
データリスクの把握とリスク管理・是正が可能となります。
■データ制御・管理
アプリ・API制御や外部連携によるデータコントロールを提供します。
AWS、Google Cloud、Microsoft 365、Azure、Box、Slack、GitHub、Windowsファイル共有など、主要なクラウドサービスや業務システムとの連携が可能です。データ制御のみならず、既存で利用されているサービスと連携することで、今まで以上のコンプライアンス向上、セキュリティ投資効果の向上などに寄与します。

3.今後の展開
BigIDはすでにグローバルにおいて多様な業界で採用が進んでおり、データセキュリティとプライバシー管理を支えるプラットフォームとして高い評価を得ています。
今後、SCSKは、BigIDとの協業を通じて、データ活用やAI活用を前提としたデジタル基盤の強化を包括的に支援します。さらに、グループ会社であるSCSKセキュリティ株式会社をはじめとする社内外との連携を強化し、BigIDを軸とした他サービスとの連携やコンサルティングサービスを提供することで、企業が直面する「データリスク管理」における課題解決に貢献します。
BigID社からのコメント
SCSK様と日本で初めてのディストリビューター契約を締結できることを大変嬉しく思います。両社の協力により、日本企業があらゆる環境で機密データを発見・管理・保護し、国内の規制要件と世界的なセキュリティ基準を満たすことを支援します。このパートナーシップは、当社のアジア太平洋地域における事業拡大において重要なマイルストーンであり、日本のデジタルトランスフォーメーションを支援していくという強い意志を示すものです。
BigID Inc, アジア太平洋地域営業担当バイスプレジデント Maiwand Youssofzay
BigID Inc.について
BigID社は、企業のデータ保護とガバナンスを統合的に実現するデータセキュリティプラットフォームのグローバルリーダーです。2016年に米国ニューヨーク州で設立され、企業内に散在するデータの検出・分類・保護を可能にする革新的なソリューションを提供しています。
BigID社は、Data Security Posture Management(DSPM)をはじめ、プライバシー管理、リスク評価、コンプライアンス対応など幅広い機能を備え、クラウド、オンプレミス、SaaS環境に対応。生成AIやAIエージェントの普及に伴うデータリスクにも対応し、企業の安全なデータ活用を支援します。
https://itps.scsk.jp/bigid202512pr
SCSKグループのマテリアリティ
SCSKグループは、経営理念「夢ある未来を、共に創る」の実現に向けて、社会と共に持続的な成長を目指す「サステナビリティ経営」を推進しています。
社会が抱えるさまざまな課題を事業視点で評価し、社会とともに成長するために、特に重要と捉え、優先的に取り組む課題を7つのマテリアリティとして策定しています。
本取り組みは、「安心・安全な社会の提供」に資するものです。
-データガバナンスとセキュリティの強化による情報漏えいリスクの低減
-AI時代に求められる安全性・透明性を確保したデータ活用を支援
・SCSKグループ、経営理念の実践となる7つのマテリアリティを策定
https://www.scsk.jp/corp/csr/materiarity/index.html
本件に関するお問い合わせ先
【製品・サービスに関するお問い合わせ先】
SCSK株式会社
ITインフラサービス事業グループ
セキュリティ事業本部 事業推進部 増渕・澤田
E-mail: bigid-info@scsk.jp
※掲載されている製品名、会社名、サービス名はすべて各社の商標または登録商標です。
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