田中貴金属グループ、貴金属リサイクルのグローバル展開を推進し「Global Recycle Network」の確立を目指す
~中国において関連会社による新会社「雅安光明派特貴金属有限公司」が稼働開始~
主な回収精製拠点工場として、日本・東南アジアエリアは市川工場、湘南工場、台湾エリアは湖口工場、欧州エリアはマラン工場、北米エリアはノース・アトルボロ工場にて、各国において貴金属リサイクル事業を推進いたします。
この度、その展開の一環として、中国の関連会社である成都光明派特貴金属有限公司が、中国・四川省に新会社「雅安光明派特貴金属有限公司」を設立し、2024年夏以降に本格稼働を開始します。新会社では、各種触媒用とめっき用の貴金属化合物製造および、田中貴金属工業の貴金属リサイクル技術を導入し、プロダクションスクラップ(※)や使用済み触媒からの貴金属回収・精製事業を行います。
雅安光明派特貴金属への投資額約50億円のうち、田中貴金属工業は40%を投資します。
※プロダクションスクラップ:製造上発生する金属片・くずや廃棄物を指す。
中国での新会社による貴金属リサイクル事業展開の背景
中国における貴金属ビジネスは、他の国や地域と異なり、貴金属の回収・精製および、産業用貴金属製品の製造を、中国国内で循環させ完結することが望ましいとされています。これまでは、田中貴金属工業と成都光明派特貴金属の協業により、限定的には完結することができていましたが、一部の貴金属回収物は回収ができていませんでした。新会社には、田中貴金属工業が長年、日本における貴金属事業で培った貴金属リサイクルプロセスを導入することで、今まで回収できていなかった貴金属回収物を回収できる体制を整えました。今後は新会社によって、中国国内で完結するワンストップの貴金属リサイクルスキームを構築し、さらなる貴金属リサイクル事業の展開を行っていきます。
田中貴金属工業では、限りある貴金属資源をさまざまな事業で有効活用することで、サステナビリティに貢献していきます。また、貴金属リサイクルによって、産業用製品における鉱山由来の貴金属の使用を減らしていくことで、環境負荷削減へも寄与できると考えています。
新会社概要
会社名:雅安光明派特貴金属有限公司(成都光明派特貴金属有限公司100%出資)
執行董事:張胜明
所在地:四川省雅安市名山区清江路6号
延べ床面積:約19,000平方メートル
事業内容:貴金属回収・精製、貴金属化合物製造・販売
竣工・稼働予定:2024年1月竣工、2024年夏以降本格稼働予定
成都光明派特貴金属と田中貴金属工業について
成都光明派特貴金属有限公司は、成都光明光電股份有限公司と普善国際有限公司の中外合弁企業として2008年に設立しました。2012年には、田中貴金属工業が普善国際からの持分譲渡を受け、成都光明光電と田中貴金属工業の合資会社となり、2014年には、成都光明光電が60%、田中貴金属工業が40%へと持分比率を変更いたしました。中国国内における貴金属産業製品の製造販売、貴金属リサイクル事業を展開しています。
■田中貴金属グループについて
田中貴金属グループは1885年(明治18年)の創業以来、貴金属を中心とした事業領域で幅広い活動を展開してきました。国内ではトップクラスの貴金属取扱量を誇り、長年に渡って、産業用貴金属製品の製造・販売ならびに、資産用や宝飾品としての貴金属商品を提供しています。貴金属に携わる専門家集団として、国内外のグループ各社が製造、販売そして技術開発において連携・協力し、製品とサービスを提供しています。
2022年度(2023年3月期)の連結売上高は6,800億円、5,355人の従業員を擁しています。
■産業事業グローバルウェブサイト
https://tanaka-preciousmetals.com
■製品問い合わせフォーム
田中貴金属工業株式会社
https://tanaka-preciousmetals.com/jp/inquiries-on-industrial-products/
【プレスリリースは下記URLよりダウンロードをお願いいたします。】
https://prtimes.jp/a/?f=d31501-47-470c7476d11e22fe7dea395bbc4b780e.pdf
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