令和6年能登半島地震エリアに関する衛星画像提供について
株式会社QPS研究所(福岡市中央区、代表取締役社長CEO:大西 俊輔、以下QPS研究所)は、この度の対応として弊社保有の小型SAR(※1)衛星QPS-SARで能登半島エリアを観測しており、国の行政機関、報道機関に画像提供しております。なお、今回観測した画像データは防災科学技術研究所が運営するウェブサイト「防災クロスビュー(https://xview.bosai.go.jp/)」においても掲載しておりますが、災害対応等のために画像使用をご希望の方は弊社コンタクトページ(https://i-qps.net/contact/)からご連絡いただければ順次ご案内させていただきます。
二次、三次災害対策として、また、安全に行動するための情報として活用いただくために、観測を続けて参ります。被災された地域の皆様の安全と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
「防災クロスビュー」内画像について
https://nied-drsite.maps.arcgis.com/apps/webappviewer/index.html?id=2ed19fbebc714f6caa86f9a4300450da
(画像:「防災クロスビュー」より)
掲載ページ内では、右側に以前2023年12月14日13:17にQPS-SAR6号機が石川県珠州市を観測していた画像、左側には、同じくQPS-SAR6号機が災害発生後の2024年1月3日13:19に同エリアを観測した画像が掲載されています。マップ上のスライダーを左右に動かすことで比較して見ることができます。ページ内で画像は拡大することができ、土砂崩壊箇所など確認できます。
提供画像について
画像は石川県輪島市エリアを観測したものです。(なお、西が画像上方向になります。)SARは地表にマイクロ波を照射し、反射して返ってきた信号を分析することで地表の画像を得るレーダーで、昼夜や天候に関係なく地表の状況を把握することができる点が特長です。
この画像は小さくなっており、圧縮をかけて容量を軽くしているため、弊社ホームページのニュース(https://i-qps.net/news/1614/)にて掲載している画像もご覧いただければ幸いです。災害対策活用の解析のためのデータや高解像度のものが必要な場合は弊社コンタクトページ( https://i-qps.net/contact/ )からご連絡ください。
<画像詳細>
観測日時 :2024年1月5日(金)1:10 a.m. (日本時間)
観測場所 :石川県輪島市
分解能 :アジマス分解能46cm x レンジ分解能 39 cm(オフナディア角36.8度)
画像説明補足:QPS-SARは分解能1.8mの通常モード(ストリップマップモード)と分解能46cmの高精細モード(スポットライトモード)の観測ができ、この度はスポットライトモードでの観測となります。
会社概要
社名 :株式会社QPS研究所(東証グロース市場 証券コード:5595)
本社住所:福岡市中央区天神1-15-35 レンゴー福岡天神ビル6階
代表者 :代表取締役社長 CEO 大西俊輔
創業 : 2005年6月
URL : https://i-qps.net/
事業内容:人工衛星、人工衛星搭載機器、精密機器、電子機器並びにソフトウエアの研究開発、設計、製造、販売
QPS研究所は2005年に福岡で創業された宇宙開発ベンチャー企業です。名前のQPSとは「Q-shu Pioneers of Space」の頭文字を取っており、九州宇宙産業の開拓者となること、更には九州の地より日本ならびに世界の宇宙産業の発展に貢献するとの思いが込められています。その名の通り、九州大学での小型人工衛星開発の技術をベースに、国内外で衛星開発やスペースデブリへの取り組みに携わってきたパイオニア的存在である名誉教授陣と若手技術者・実業家が一緒になって、宇宙技術開発を行っています。
QPS研究所は従来のSAR衛星の1/20の質量、1/100のコストで100 kg 台の高精細小型SAR衛星「QPS-SAR」の開発に成功し、現在は商用機2機を運用し、夜間や天候不良時でも高分解能・高画質で観測できる世界トップレベルのSAR画像を提供しています。この後も毎年複数機の衛星を打上げ、2027年度には24機体制、そして最終的には36機による衛星コンステレーション(※2)を構築し、平均10分ごとの準リアルタイム地上観測データサービスの提供を目指しています。また、QPS研究所の事業は、創業者たちが宇宙技術を伝承し育成してきた北部九州を中心とする、全国25社以上のパートナー企業に力強く支えられています。
(※1) SAR (合成開口レーダー):Synthetic Aperture Radarの略。地表にマイクロ波を照射し、反射して返ってきた信号を分析することで地表の画像を得るレーダー。雲や噴煙を透過し、昼夜や天候に関係なく地表の状況を把握することができる点が特長。
(※2)複数の人工衛星によって、高頻度な地球観測を可能とするシステム。(コンステレーションは「星座」の意。)
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