【全国1000人調査で明らかに】2人に1人が疲労を自覚、7割が体型の悩み―原因は“細胞代謝の低下”
医師が「細胞力」アップのための生活改善のポイントを解説
一般社団法人ウェルネス総合研究所では、全国の20代~60代の男女 1000名を対象に「ダイエット・疲労に関する調査」を実施しました。本調査は、日本人のカラダの不調や衰えやダイエット・疲労に関する実態を明らかにしたうえで、細胞のエネルギー代謝=「細胞力」の重要性を齋藤真理子医師に解説いただきました。
【調査サマリー】
■カラダの不調や衰えに関する実態
・カラダの不調を訴える人は約8割(77.1%)。
・カラダの不調を感じているトップ3は「疲れがたまりやすく、抜けにくくなった」「睡眠の質が悪くなった」「痩せづらくなった」の順。中でも、「疲れがたまりやすく、抜けにくくなった」(疲労を感じている)と回答した人が、2人に1人。
・3年以上前から太りやすくなった、脂肪がつきやすくなったと回答した人が約6割(59.2%)。
・不調や衰えを抱えている人の約8割 (83.1%)が「細胞の代謝を高めること」で改善したいと回答。
■ダイエットに関する実態
・ダイエットは、女性の約6割(57.2%)が経験。中でも失敗・挫折経験は約8割(75.0%)。特に女性は4人に3人が失敗・挫折を経験。
・ダイエットの手段を考える際、「簡単で手軽にできること」を重要視している人が全体の約7割。
・ダイエットの失敗・挫折の理由のトップ3は「効果が出なかった(痩せなかった)」「ストレスがたまった」「食事制限が辛かった」。
・ダイエット経験者の約9割(87.7%)が「細胞の代謝を高めること」で改善したいと回答。
■疲労に関する実態
・疲労感を感じる人は全体で約8割(男性:76.0%、女性:84.0%)
・疲労を解消するために実践している方法のトップ3は「睡眠をとる」「入浴をする」「食事をする」。
・疲労対策で実践している方法がある一方で、その対策に約7割(67.0%)が満足してない。
・疲労感を感じている人の中で、約8割(82.9%)が「細胞の代謝を高めること」で改善したいと回答。
【調査概要】
・調査名 カラダの不調や衰えやダイエット・疲労に関する調査
・調査主体 一般社団法人ウェルネス総合研究所
・調査方法 インターネットによるアンケート調査
・調査期間 2025年9月29日~10月1日
・調査対象 全国の20-60代男女1000名(※各年代男女100名均等割付)
※数値については、小数点第1位までの掲載としています。回答結果はパーセント表示を行っており、小数点以下第2位を四捨五入して算出しているため、各回答の合計が100%にならない場合があります。
【調査に関する詳細】
■カラダの不調や衰えに関する実態
20~60代の男女合計1000名に対して「あなたは今、カラダの不調や衰えを感じていますか」 と質問したところ、約8割(77.1%)が「感じる」と回答。男女別で見た場合も、男性は約7割(71.6%)、女性は約8割(82.6%)が「感じる」と回答。
Q.現在、あなたは今、カラダの不調や衰えを感じますか。(n=1000)

「カラダの不調や衰えを感じている」と回答した20代~60代の男女合計771人の中で、カラダの不調を感じているトップ3の項目は「疲れがたまりやすく、抜けにくくなった」「睡眠の質が悪くなった」「痩せづらくなった」の順であった。中でも、「疲れがたまりやすく、抜けにくくなった」(疲労を感じている)と回答した人が、2人に1人。
Q.不調や衰えを、感じると答えた方に質問です。
あなたが少しでも感じている、カラダの衰えや不調を教えて下さい。(n=771)※複数回答可

『「太りやすくなった/脂肪がつきやすくなった」「痩せづらくなった」「疲れがたまりやすくなった/疲れが抜けにくくなった」という項目が一つでもあてはまる回答した571名に対して、『いつからその不調を感じるようになったか』という質問したところ、3年以上前から「太りやすくなった/脂肪がつきやすくなった」が約7割(70.7%)または「痩せづらくなった」と回答した方が約8割(82.9%)。
Q.不調を感じるようになったのは、いつからですか。(n=571)

カラダの不調や衰えを抱えている771人のうち、約8割(83.1%)が「細胞の代謝を高めること」で改善したいと回答。
Q. 今感じている衰えや不調が、カラダの『細胞代謝を高めること』で改善できるとしたら、実践してみたいと思いますか。 (n=571)

■ダイエットに関する実態
「過去になにかしらのダイエットを行ったことはありますか」という質問に対して、男性は約4割(35.6%)で、その中でも失敗・挫折経験は約6割(63.5%)。女性は約6割(57.2%)がダイエットを経験持つ一方で、約8割(75.0%)が失敗・挫折を経験。
Q. 過去になにかしらのダイエットを行ったことはありますか。(n=1000)

これまでに行ったダイエットに対して、「挫折や失敗、継続することができなった経験がありますか」という質問に対して、あると回答したのは男女別で男性が約6割(63.5%)、女性が約8割(75.5%)という結果になり、男性より女性の方がダイエットの挫折や失敗経験した割合が高かった。
Q. これまでに行ったダイエットに対して、失敗や挫折、継続することができなかった経験がありますか。(n=464)

ダイエット経験者464人に対して「多くのダイエット方法の中から、自分が行うダイエットを選択する際に、重要視すること」は何か質問したところ、トップ3は「簡単で手軽にできること」「お金がかからない」「リバウンドがしづらい」という結果になった。
Q. 多くのダイエット方法の中から、自分が行うダイエットを選択する際に、重要視することはなんですか。(n=464) ※複数回答可

また、「ダイエットの失敗や挫折した要因」を質問したところトップ3は、「効果が出なかった(痩せなかった)」「ストレスがたまった」「食事制限が辛かった」という結果になった。
Q. 失敗や挫折した要因はなんですか。(n=464) ※複数回答可

「太りやすい・痩せづらいカラダを『細胞の代謝を高めること』で、改善できるとしたら実践してみたいですか。」と質問したところ、87.7%の人が「実践してみたい」(とても実践してみたい/少し実践してみたい含む)と回答。男性の約8割(83.1%)、女性の約9割(86.5%)が「実践してみたい」と回答。男性より女性の方が高い結果となった。
Q太りやすい・痩せづらいカラダを、「細胞の代謝を高めること」で、改善できるとしたら実践してみたいですか。(n=464)

■疲労に関する実態
「日常生活の中で、どれくらいの頻度で「疲労感」を感じますか。」 という質問に週に1回以上「感じる」と答えた割合は全体で8割に上った。また、男女別で見た場合も、男性は76.0%、女性は84.0%が「感じる」と回答し、女性の方が疲労感を感じていることがわかった。
Q.日常生活の中で、どのくらいの頻度で「疲労感」を感じますか。(n=1000)

疲労感を「感じる」と回答した800人に対して、「疲労を解消するために、実践している方法」に関して質問したところ疲労を解消するために実践している方法のトップ3は「睡眠をとる」「入浴をする」「食事をする」という結果になった。しかし、疲労対策で実践している方法がある一方、その対策に約7割(67.0%)が満足していない。
Q.疲労を解消するために、実践している方法を教えてください。(n=800)※複数回答可

Q.現在、疲労対策で実践している対策で満足していますか。(n=699)

「疲労感を感じる」と回答した800人の中で、約8割(82.9%)が「細胞の代謝を高めること」で改善したいと回答。
Q.カラダの疲れている状態を、「細胞の代謝を高めること」で、改善できるとしたら実践してみたいですか。(n=800)

■専門家の解説

齋藤 真理子 先生
山本メディカルセンター院長/医師/日本形成外科学会専門医/医学博士/分子栄養学認定医
昭和大学医学部大学院卒業。
2010年に山本メディカルセンターに入職。皮膚科・形成外科を立ち上げる。
2016年4月山本メディカルセンター2代目院長に就任。
■現代日本人に多い「太りやすく、痩せづらい」「疲れやすい、疲れが取れない」原因とは
現代人の約8割が不調や衰えを感じ、2人に1人が「疲れが抜けにくい」と回答していますが、その背景には、交感神経の過剰な緊張による休息不足と、細胞レベルでの代謝低下が関係しています。お風呂でテレビやスマホを見たり、寝る直前までSNSや動画を見たり、寝床でアドレナリンが出るようなことを続けているとカラダが「休むモード」に切り替わりません。
その状態が続くと、疲労が蓄積していきます。かつては「働いたら休む」という生活リズムがありましたが、スマホやSNSによってオンとオフの境目がなくなり、心身が常に緊張状態のまま過ごしている人が増えています。このような状態が続くと、カラダがエネルギーを生み出す“ミトコンドリア”の働きが低下。その結果、「太りやすく、痩せづらい」「疲れやすく、疲れが取れない」カラダになってしまうのです。
■カフェインは“命の前借り”⁉抜本的な解決は細胞代謝=「細胞力」のアップ
“頑張りすぎて限界がきている状態”の人が多いですが、そういった人の多くは、カフェインやお酒で無理に元気を出そうとします。でも、それはカラダに“ムチを打っている”のと同じで、命の前借りです。将来のために蓄えるはずのエネルギーを、今の無理のために先に使ってしまっているのです。根本的な改善には、細胞のエネルギー代謝=“細胞力”を取り戻すことが欠かせません。
とくに注目されているのがMCTオイル(中鎖脂肪酸100%で構成された食用油)です。MCTオイルは肝臓で素早くエネルギーに変換され、ミトコンドリアを活性化させることで「脂肪燃焼」「疲労回復」双方の基盤を整えてくれます。カフェインやアルコールのように“ムチを打つ”エネルギーではなく、“エネルギーそのものを作り出す”アプローチで、細胞のスイッチを入れ直すイメージです。
また、細胞代謝を高める=細胞力アップには十分な休息・良質な栄養・副交感神経を優位にする習慣も重要です。湯船に浸かる、深呼吸をする、ヨガなどでカラダを緩めるといった「休む力」を取り戻すことが、疲れにくいカラダになります。
ダイエットにおいても、細胞の代謝アップができるかどうかが重要です。毎日、食事を完璧に管理したり、運動を継続できる人は成功しやすいですが、難しい人の方が多いので、体温と代謝を上げる工夫を取り入れることが効果的です。それが、「痩せやすく、太りにくい」カラダづくりの第一歩となります。
■「細胞力」アップのポイント
① 意識的に摂りたい栄養素:たんぱく質、鉄、良質な脂
② 控えたい食事例:カフェイン、グルテン、アルコール
③ 細胞代謝を高める食材:MCTオイル、イワシ、レバー、きのこなど
細胞がしっかりエネルギーを作れる状態になると、疲れにくく、痩せやすくい回復力の高いカラダに自然と変わっていきます。できることからまずは継続してみてください。
<ウェルネス総合研究所 概要>
人生100年時代を迎えたいま、健康寿命を延ばし、豊かな人生を送ることへの社会的関心はますます高まっています。私たちウェルネス総合研究所は、独自の視点で健康・ウェルネスに関する情報の調査・集積・発信を行ってまいります。また、人々の健康やQOL向上を助ける食品・医薬品・化粧品・運動などに関わる団体・企業に向けた、コンサルティングを実施し、人々の健康維持・改善を実現する、健康・ウェルネス産業の発展に寄与してまいります。
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