化粧品容器メーカーの石堂硝子株式会社、コンシーラーの容器動向を探る

現代女性のメイクには不可欠のアイテム、多様化著しいコンシーラーの潮流に迫っている。

石堂硝子株式会社

石堂硝子株式会社(大阪府大阪市)が、コンシーラー の容器動向を分析した。

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1. うまく使いこなせない!
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コンシーラー(concealer)とは、ファンデーションでは隠しきれないシミやソバカス、
クマ、ニキビ跡など、肌の気になる箇所に塗って、肌を均一に美しく見せ、
顔を立体的に見せるツールのこと。「部分用ファンデーション」と呼ばれることもある
このアイテムを、女性たちはどれぐらいの頻度で使用しているのだろうか。

ナチュラルコスメブランドのNが2014年に888名の女性を対象に実施した調査によれば、
「コンシーラーを毎日使用している」という女性の割合は55%。コンシーラー利用者は
過半数に達していた。

しかし、コンシーラーをつまく使えないという悩みを抱えている女性も多いようだ。
「コンシーラーがうまく使えないと思うことがある?」という質問に対して、
「はい」と答えたのは全体の79%、「いいえ」が12%、「わからない」が9%。
便利な道具であることはわかっていても、なかなか上手に使いこなせない。
7割の女性がそんな悩みを抱えている。

コンシーラーに求める機能については、「保湿効果」、「UVカット効果」、
「美白効果」などが挙がった。「肌の難点を隠す」という本来の機能を誰もが簡単に
使いこなすことができて、かつ潤いや美白効果もほしい。女性たちのわがままな
欲求が浮き彫りになった調査結果だ。

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 2. 人気コンシーラーの傾向と特徴
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シミやくすみなど気になる箇所にちょんちょんと置き、うまく肌になじませていく・・。
これが一般的なコンシーラーの使い方だが、肌をより美しく、よりなめらかに見せたい
という女性たちに向けて、コンシーラーは著しい進化を遂げている。
その動きをまとめてみよう。

1)ファンデーションとのボーダーレス化
一箇所だけに使うのではなく、顔すべてに使用できる「全顔コンシーラー」
というキャッチコピーのコンシーラーが発売され、人気を集めている。また、
女性誌などでは、伸びの良いコンシーラーをうまく使って、ファンデーション代わり
に利用するというテクニックも頻繁に紹介されている。

その逆に、カバー力の高いファンデーションをコンシーラー代わりに利用するという
テクニックも当たり前になってきた。ファンデーションとコンシーラーとのボーダーは
薄れつつあるようだ。


2) 目的別箇所別に細分化が進む
1)と相反するようにも見えるが、細かく目的別箇所別に開発された
コンシーラーの発売も相次いでいる。

たとえば、小さいシミや唇の輪郭補正など、ピンポイントでカバーしたい部分に
使用しやすいように開発されたスティックタイプよりも固めのペンシルタイプや、
筆ペンのようなリキッドタイプの商品だ。

俗に「イチゴ鼻」といわれる、鼻の上の毛穴を目立たなくするために設計された
コンシーラーや、口元のほうれい線を消したい人のために設計されたコンシーラーなど、
細かな目的別のコンシーラーも人気が高い。

これは、化粧水や美容液、クリームなどの機能を集約したオールインワンコスメが
人気を集める一方で、目元用、口元用、夜用、昼用など細分化された美容液が
次々に開発されている動きとよく似ている。お手入れを楽に済ませたいけれど、
高い美容効果は得たい。女性たちの複雑な心理はコンシーラーにおいても同様だ。


3)プロ仕様のコンシーラーの人気上昇
ダンサーや俳優などが舞台メイクとして使用するC社のコンシーラーや、
あざやシミ(肝斑)、傷あとを隠すためにS社が開発した「スポッツカバー」
などがその代表格。隠す効果を追い求める女性たちの目は、プロ仕様のコンシーラー
にも熱く注がれている。


4)パウダーとの組み合わせで自然な肌を演出
クリーム状のコンシーラーだけではどうしても時間とともによれてしまう、
汚く見えてしまう。そんな悩みを踏まえて、クリームとパウダーを組み合わせた
国内ブランドIの目元用コンシーラーが人気を得ている。クリームの後にパウダーを
乗せると、目元がぱっと明るくなる効果が受けているのだ。パウダーと組み合わせた
デュアルタイプのコンシーラーは今後増えていきそうだ。

5)多機能化とナチュラル化
本来の「隠す」という効果に加えて、美容液を配合したり、肌をきゅっとあげる
効果をうたったコンシーラーが増えている。
たとえば、フランスのブランドDは、色でクマやくすみをカバーするだけでなく、
ゆるみがちな目もと口もとをキュッとあげる「ストレッチ力」を訴求している
コンシーラーを発売し、好評を得ている。

乾燥しがちな口元や目元に潤いを与えようと、コラーゲンやヒアルロン酸、
プラセンタを配合したコンシーラーも少なくない。一方で、肌への負担を抑え、
石けんで落とせる「優しさ」をうたうミネラルコンシーラーも話題を呼んでいる。
他のコスメアイテム同様、コンシーラーも多機能化する一方で、肌への優しさを
重視する層のニーズをくんだナチュラル化が同時進行している。


6)新しいカテゴリーが登場!?
コスメフリークの間では、コレクターの役割が注目されている。
コレクターとは、主に目の下のクマなどに使用するコントロールカラーのこと。
コンシーラーだけではカバーしにくい部分をカバーするために用いられている。
このカテゴリーに注力しているのが米国のメイクアップアーティストブランドB。
コンシーラーだけも全10色、さらに赤みやくすみ、青みなどをカバーするために、
コレクターも全9色揃えている。目の下にコレクターを置いて伸ばし、
気になる部分にはコンシーラーを使って修正をかける、といった順序で
使用するアイテムだ。

明るい目元を作るには欠かせないとされるコレクター。
いまのところコスメ上級者の利用が目立つが、これからもっと幅広い層に
広がっていくかもしれない。
 
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3. 容器動向をチェック!
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ここで、コンシーラーの容器を分類してみよう。

1) スティックタイプ
2) ペンシルタイプ
3) ペンタイプ
4) 2ウェイタイプ
5) ジャータイプ
6) チューブタイプ
7) パレットタイプ

3)のペンタイプには、先が筆ペン状になったもののほか、スポンジがついているもの、
ブラシ状になっているものなどがある。

コンシーラーとしてもっとも一般的なのは、1)のスティックタイプや3)の
ペンタイプだが、最近は、パウダーとクリームを組み合わせたり、ペンタイプと
ペンシルタイプを合わせた4)の2ウェイタイプや、自分で色を組み合わせて使える
7)のパレットタイプも登場している。

色やデザインの特徴は以下の通りだ。

 1) 黒の容器が目立つ
 2) 黒以外に多いのは、ベージュ系や白、透明
 3) 形はシンプル&ベーシック
 4) 特徴的な容器は極めて少数派

全体的に言えるのは、コンシーラーは色も形もシンプルタイプが圧倒的に多い
ということ。黒の起用が目立つのは、コンシーラーは「メイクアップの黒子」
という位置づけだからだろう。

少数派だが、高級感を演出した容器もある。その好例が、ロングセラーとして
長く君臨しているフランスの高級ブランドYのコンシーラーだ。
ゴールドに輝くペンタイプのコンシーラーは「光を味方につけ、
肌に透明感と立体感をもたらす」というコンセプトを雄弁に物語っている。

このようなゴールドの容器は、フランスのブランドGなど外資系の高級ブランド
によく見られる傾向だったが、日本の製品でも、P社の美容液タイプの目もと用
コンシーラーに上品なシャンパンゴールド色が採用されるなど、
新しい動きが出てきた。シンプル一辺倒で、機能や使い勝手の訴求を重視
してきたコンシーラーの世界も、用途の細分化や多機能化の動きを背景に、
これから変化していきそうだ。
 

弊社では、こうしたマーケットの容器動向を踏まえて、ブランドを強く訴求する
容器を広く扱っております。

またサイズについても、消費者の志向に合わせ、さまざまなサイズの容器を
揃えております。弊社の容器にご期待ください。

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会社概要

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業種
製造業
本社所在地
大阪府大阪市東成区大今里西1丁目9-2
電話番号
06-6971-3897
代表者名
石堂 裕三
上場
未上場
資本金
3000万円
設立
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