VUCA（ブーカ）時代に対応している企業はわずか2割/日本国内のVUCA時代に関する意識調査

VUCA時代に関する意識調査

アクシス株式会社

2024年8月22日 09時00分

アクシス株式会社（本社：東京都港区、代表取締役：末永雄大）が運営する転職・キャリアノウハウメディア「すべらない転職」は、日本国内で働く10代から60代300名を対象に、「VUCA（ブーカ）時代」に関する意識調査を実施しました。

調査背景

「VUCA時代」とは、変動性（Volatility）、不確実性（Uncertainty）、複雑性（Complexity）、曖昧性（Ambiguity）の特性を持つ現代の社会環境を指します。企業・個人がこの変化の激しい時代にどのように適応しているかが問われています。そこで、VUCA時代の変化に対する意識や、VUCA時代における働き方の変化の実態を把握するための調査を行いました。

主なトピックス

・VUCA（ブーカ）時代という言葉を知っていると回答した人は28％

・チーム内でのコラボレーションや情報共有が、VUCA環境下での業務において重要だと感じると回答した人は36%

・VUCA環境において、従来と異なる業務プロセスやツールを導入していると回答した人は74％

調査結果詳細

1. VUCA（ブーカ）時代という言葉を知っていますか？

・知っている　84名（28％）

・知らない　130名（43％）

・聞いたことはあるが、意味は知らない　86名（29％）

2. 5-1. VUCA（Volatility、Uncertainty、Complexity、Ambiguity）が日常業務に与える影響について、どのように感じていますか？

・市場の変動が激しいため、計画通りに進めるのが難しいと感じている　122名（41％）

・さまざまな要因が絡み合っているため、問題解決に時間がかかることがある　109名（37％）

・顧客のニーズや市場のトレンドが不透明で、正しい判断が難しいと感じている　105名（35％）

・情報が不足しており、正確な判断が難しい場面がある　71名（24％）

・プロジェクトやタスクが複雑化しており、各部門との連携が重要になっている　70名（23％）

・指示や目標が不明確で、方針を決めるのに苦労することがある　55名（18％）

・投資やリソースの配分がリスクを伴うことが多く、慎重な決定が求められている　55名（18％）

・競合他社の動向が予測できないため、戦略の変更が頻繁に必要だと感じる　54名（18％）

3. チーム内でのコラボレーションや情報共有が、VUCA環境下での業務においてどれだけ重要だと感じていますか？

・強く感じる　122名（41％）

・少し感じる　159名（53％）

・あまり感じない　18名（6％）

・全く感じない　1名（0％）

4. 変化の速い市場や競争環境において、あなたは自己成長やスキルアップのためにどのような取り組みを行っていますか？

・新しいスキルを学ぶ　174名（58％）

・新しい分野や役割へのチャレンジ　121名（40％）

・定期的な自己評価　66名（22％）

・上司などからのフィードバックの活用　49名（16％）

・コーチングサービスの利用　34名（11％）

・専門コミュニティへの参加　33名（11％）

5. あなたが所属する組織は、VUCA環境において従来と異なる業務プロセスやツールを導入していますか？

・導入している　53名（18％）

・導入していない　175名（58％）

・分からない　72名（24％）

代表取締役　末永雄大のコメント

今回の調査では、VUCA（ブーカ）時代という新しい時代の到来に合わせて、多くの人が何かしらのアクションを起こし、新しい時代にポジティブな姿勢を取っていることが分かりました。

実際にVUCA時代という言葉を知っていると回答した人は、全体の3割と低い結果でした。また意味は分からないが聞いたことはあると回答した人が3割でしたが、ここから「VUCA時代」という言葉が広まってきていることが分かります。

また、VUCA時代の変化が日常の業務に様々なネガティブな影響を与えているようです。約4割の人が「計画通りに進めるのが難しい」と回答し、3割以上の人が様々な要因が絡み合っていることで「問題解決に時間がかかる」、ニーズや市場のトレンドが不透明なことで「正しい判断が難しい」と感じています。

VUCA時代に適応していくために、個人の取り組みとして約6割の人が新しいスキルの獲得や、4割の人が新しい分野や役割にチャレンジしているなど、様々な努力を行なっていることが分かります。

一方で、企業側でVUCA時代に適応していく取り組みが行われているのは約2割と非常に少ない結果でした。

これからの時代の変化に合わせて個人そして企業も共に、時代に合わせた取り組みを行なっていくべきなのではないのでしょうか。

まとめ

・VUCA時代という言葉を知っている人は28％と少ないが、VUCA時代の変化を感じている人は多い。

・VUCA時代の変化によって、日常の業務の中で「計画通りに進めるのが難しい」「時間がかかる」「正しい判断が難しい」と感じている人が半数。

・VUCA時代の変化に合わせて、自らのスキルアップや自己成長を図るために新しいスキルの獲得や、新しいポジションに挑戦するなどポジティブな姿勢の人が多い。

・企業がVUCA時代に対応した新規の業務プロセスやツールを導入しているのは18％と低い。

調査概要

調査名：日本国内の「VUCA時代」に関する意識調査

調査対象：日本国内の就業経験がある10代〜60代の男女 300名

調査年月：2024年8月2日

調査機関：自社調べ

調査方法：インターネット調査（クラウドワークス）

有効回答数：300名

回答者の年齢構成：10代：1名、20代：36名、30代：130名、40代：95名、50代：32名、60代：6名

回答者の雇用形態の構成：正社員201名、契約社員10名、派遣社員13名、アルバイト・パート76名

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