スプリックス基礎学力研究所:学校現場におけるCBT並びにGIGAスクール構想に関する意識調査を教員対象に実施 教員の80%が「『CBT』を実施したい」と回答

∼『CBT』の認知度、活用ニーズは半年前から大幅に伸長し、期待感の高まりが明らかに∼

株式会社スプリックス

 株式会社スプリックス(本部:東京都豊島区/代表取締役社長:常石博之)が運営する基礎学力研究所では、学校現場におけるCBT並びにGIGAスクール構想に関する教員の意識を把握すべく、同社が運営するフォレスタネットを通して教員425名を対象に意識調査を実施いたしました。
 今回の調査では、教員の80%が「『CBT』を実施したい」と回答しました。加えて、CBTの認知度が50%を超え、半年で17ポイント増加していることが判明し、1人1台端末活用法の一つとして、『CBT』が大きく期待されていることが示唆されました。
 一方で、「『CBT』を認知しているものの活用できていない教員」の割合は61.8%と高く、現在の学校現場に即した、活用しやすい『CBT』システムが待たれている状況であるといえます。

【調査概要】
調査対象:教員425名(有効回答数)
調査手法:インターネット調査
調査内容:学校現場におけるCBTならびにGIGAスクール構想に関する調査
実施期間:2022年6月14日~2022年7月13日
本リリースに関する内容をご掲載の際は、必ず「スプリックス基礎学力研究所調べ」と明記してください。
 

  • Topic1.教員の80%が『CBT』を実施したいと回答!~半年前の前回調査から約14ポイント増加しており期待感の高まりが明らかに~
 スプリックスが運営する、教員のための授業準備情報サイト「フォレスタネット」の会員425名を対象に「学校現場におけるCBT並びにGIGAスクール構想に関する意識調査」を実施したところ、「『CBT』を実施したい」と答えた教員の割合は80.2%となり、前回の調査実施時*から14.2ポイント増加しました。
 GIGAスクール構想を経て、現在学校現場では端末の導入が概ね完了し、今後どのように端末を活用していくか、といったソフト面の課題解決へフェーズが移行しつつあります。そのような状況の中で、1人1台端末活用を拡大させる柱として、『CBT』への期待感が高まっていることが明らかになりました。

 
  • Topic2.『CBT』の認知度が50%を超え、特に残業時間が多い教員の認知度が高い結果に!~「教員の働き方改革」を実現する具体的手法として『CBT』が注目されている~
 『CBT』の認知率は51.8%と、前回の調査実施時*より16.8ポイント増加していることがわかりました。残業時間別の割合をみると、残業時間の少ない層と多い層の両端で『CBT』の認知率が高い傾向にあります。
 残業時間が少ない層は、『CBT』をはじめ、端末活用による業務の効率化を実現できている一方で、残業時間が多い層は自身の働き方改革にも関心があると推測されるため、その一つの解決策として『CBT』に対する認知度も比較的高くなっていることが予想されます。

 
  • Topic3.1人1台端末を「毎日活用している」教員はこの半年間で50%を超え大幅に改善!~端末活用によって、児童生徒の成績把握が容易となったことを実感~
 授業内での1人1台端末の使用頻度について調査したところ、53.2%の教員が「毎日使用している」と回答したほか、「週2~3日使用している」と回答した人を合わせると、80%以上の教員が日常的に端末を活用できていることが判明しました。一方で、「週1日以下」と回答した教員はわずか19.3%にとどまり、前回調査時*の約30%と比べると、配備直後から顕著であった端末活用の格差が是正されてきたといえます。
 また、GIGA スクール構想から数年が経過し端末活用が浸透してきた中、教員の約2人に1人がデータ活用により児童生徒の成績把握が容易になったと回答したほか、3人に1人以上が校務軽減につながっていると感じていることが判明しました。『CBT』をはじめとする教育ICTの活用により効率的に校務を行うことが可能となり、教員の働き方に変化の兆しが見え始めたことが伺えます。さらに、ビデオ通話など端末を利用することで、地域に縛られないオンラインでの交流が可能となり、学びの幅が広がる点にメリットを感じている教員も多いことがわかりました。

 
  • Topic4.『CBT』に期待することは「成績把握」に加えて「採点業務の削減」!~一方で、ネットワーク環境に左右される点が課題として挙げられた~
 ​『CBT』を導入している教員にそのメリットについて質問したところ、「採点業務の削減が実現すること」と回答した人が69.5%との結果になりました。また同様に、「データ蓄積による児童生徒の成績推移把握が容易となること」と回答した教員も69.5%と、CBTならではのデータ活用についてもメリットに感じている教員が多いということがわかりました。
 一方で、『CBT』の課題としては、「ネットワーク環境に左右されること」が56.4%と最も多く、「問題作成の自由度が低いこと」や「授業内容と問題に差異が発生する可能性があること」も挙げられており、学校現場や教員の実態に寄り添った『CBT』の必要性が高まっています。

 
  • Topic5.『CBT』を認知しているものの活用できていない教員の割合は60%以上!~ ニーズの高まりに対して、活用しやすい『CBT』システムが待たれている状況~
 ​『CBT』を認知している教員を対象に、『活用方法』を質問したところ、61.8%が『知っているが活用できていない』と回答しました。これによりCBTについては認知度やニーズは高まっているものの、導入状況については依然課題があることが伺えます。一方で、『CBT』を実施している教員の活用手段は「理解度チェックのためのミニテスト」や「自習時のドリルの替わり」、「単元ごとのまとめテスト」との回答が集まりました。教員が感じている課題を払しょくし、活用の目的に即した『CBT』システムが待たれている状況であるといえます。

*スプリックス基礎学力研究所「1人1台端末の活用に関する意識調査」2021年12月実施
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000045711.html


【スプリックス基礎学力研究所 所長 梅田修平よりコメント】

 GIGAスクール構想を経て、現在学校現場では端末の導入が概ね完了し、今後どのように端末を活用していくか、といったソフト面の課題解決へフェーズが移行しつつあります。『CBT』の認知度が約半年で17ポイントも増加したことなど、本格的な端末活用に向かって、現場の状況は日々スピーディーに変化していることが伺えます。 
 特に、『CBT』における蓄積データの活用は、クラスや学校・市区町村単位での解答傾向の分析を可能にするほか、児童生徒一人ひとりの学習状況をより詳細に把握し効果的な指導計画の立案にも貢献します。また作問や採点業務など教員の校務負担軽減にも寄与します。
 実際、スプリックスが提供する「CBT for school」は、複数の自治体で導入済みであり、全国200以上の自治体と導入に向けた話が進んでいます。『CBT』に最も期待される「業務の削減」は、先生方の「働き方改革」に直結します。学ぶ側・教える側双方にとってメリットのある『CBT』は、引き続き様々な可能性を秘めたシステムとして注目を集めることでしょう。


【CBT for school 概要】
スプリックスでは、小中学校などの公教育機関に向けて、3つのCBTから成る「CBT for school」を提供しています。それぞれのプロダクトの概要は次の通りです。 URL:https://foresta.education/cbt

①    国際基礎学力検定TOFAS(Test of Fundamental Academic Skills)
計算、英単語、漢字・語いの基礎に特化して評価するテストシステムです。教員による作問や採点は不要である他、児童・生徒の個人成績分析表だけでなく、クラスや学年単位での成績表も用意しており、経年での成績推移可視化にも対応しております。全世界での累計受検者数はのべ20か国・100,000人を超えており、国際基準で学力を評価できることも特徴です。

②    単元別テスト
学習塾向け教材フォレスタの制作で培った教材開発ノウハウと、TOFASで構築したテストシステムのプラットフォームを融合させることで、新たなCBTシステムを構築しました。これにより、児童・生徒個人だけでなく、クラス別、学校別のテスト結果もデータベースにて集積し、分析結果を現場教員が日頃の授業改善のために活用できます。作問・採点作業のデジタル化により教員の業務負担軽減を実現した他、テスト結果のデータベース化で習熟度の把握・比較を容易にし、業務効率化に貢献いたします。

 ③    プログラミング能力検定
プログラミング能力検定は、全国2,000を超える教育機関で実施されている日本最大級のプログラミング検定です。プログラミング概念の理解度を体系的に分析・評価することができ、それまでの学習成果を証明するとともに、その後の効果的な学習につなげることができます。

【スプリックス基礎学力研究所 概要】
スプリックス基礎学力研究所は、「基礎学力」にフォーカスするかたちで、「子どもたちの学力を正しく評価し、着実に定着させること」を目的に創設いたしました。同所は、「基礎学力」を定着させることは、学力向上のスタートラインに立つことであり、それがあってはじめて子どもたちの将来の選択肢が拡がって、人生の新たなステージを享受できると考えております。日本のみならず、世界中の子どもたちに「基礎学力」を定着させるべく、研究および開発を進めていくことをミッションとしている研究所です。
名称:スプリックス基礎学力研究所
代表者:所長 梅田 修平
URL:https://sprix.jp/basri/
公式SNS:Twitter https://twitter.com/SprixBasri / Facebook https://www.facebook.com/SprixBasri

【株式会社スプリックス 概要】
スプリックスは学習塾や教育コンテンツを展開する総合教育企業です。
1教室あたりの平均生徒数で日本最大規模の個別指導塾である森塾や、「第3回 日本サービス大賞」で経済産業大臣賞を受賞した「自立学習RED」などの学習塾を全国展開していることに加え、トップシェアの学習コンテンツ教材も複数開発・出版しています。
名称:株式会社スプリックス
本社:東京都豊島区西池袋1-11-1 メトロポリタンプラザビル 12F
代表者:代表取締役社長 常石 博之
URL:https://sprix.jp/

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

株式会社スプリックス

10フォロワー

RSS
URL
https://sprix.inc
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都渋谷区桜丘町1-1 渋谷サクラステージSHIBUYAタワー22F
電話番号
-
代表者名
常石 博之
上場
東証スタンダード
資本金
14億3800万円
設立
1997年01月