【リーテックス】分散型データベースに関する新技術で特許を取得
リーテックス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:小倉隆志)は、分散型データベース技術における特許(特許番号:第7658652号)を2025年3月31日付で取得したことをお知らせいたします。
本特許は、従来のコンセンサスアルゴリズムによる数学的な安全性評価と、現実社会のガバナンス要件や各ノードへの信頼度係数の付与を組み合わせることで、より高度なデータの完全性・可用性・信頼性を実現する新技術です。
従来の分散データベースシステムでは、ノード間のコンセンサスアルゴリズムに基づくデータの正しさの検証が広く利用されてきました。一方で、実社会の多様なガバナンス要件やノードの実績に基づく評価を併用する仕組みは十分に整備されていませんでした。
本特許技術では、理論的に厳密なコンセンサスアルゴリズムを基礎としながら、各ノードの信頼度係数を考慮した新たな合意形成プロセスを構築することで、より柔軟かつ強固なシステムの運用が可能となります。
【特許概要】
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発明の名称 :管理装置、管理装置の制御方法、及びプログラム
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特許番号:第7658652号
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特許権者:リーテックス株式会社
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登録日:令和7年3月31日(2025.3.31)
【特許の特徴】
1.多層的コンセンサスメカニズム
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耐改ざん性・耐故障性などを備えた多数決ベースのコンセンサスアルゴリズム
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数理モデルを用いた厳密なセキュリティ評価を行うことで、悪意あるノードや誤作動ノードが存在しても、システム全体として高い整合性と可用性を保持
2.信頼度係数の導入
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参加ノードごとに信頼度係数(重み)を設定可能
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ノードの実績や信用情報、ガバナンス上の要件を反映させることで、単純な多数決だけではカバーできない実社会での信頼度を反映した意思決定が可能
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信頼度係数は動的に調整可能であり、参画メンバーやビジネス環境の変化に柔軟に対応可能
3.透明性の高いデータ投入と冗長化
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ユーザーは複数のデータベースを意識することなくデータを送信できるため、操作性を損なわずに冗長・分散保存による高可用性とデータ整合性を実現
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データへの不正な書き換えが生じても、システム全体で正しいデータを復元可能
4. 誤動作・不正ノードの排除
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数学的に検証された耐故障性(Fault Tolerance)に加え、信頼度係数によるフィルタリングを組み合わせることで、悪意のあるノードが一部混在しても全体としての正しさを維持
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不正行為の可能性を早期に検知・排除し、長期的な安定性と信頼性を確保
【本技術の活用シーン】
1.コンソーシアム型データベース
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異業種・多業種にまたがる共同利用データベースの運用において、各参加組織の評価やコンプライアンス状況に応じた信頼度係数を設定
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ビジネスプロセスに沿ったガバナンスを実現しつつ、ネットワーク全体でのデータ整合性を数学的に担保
2.金融機関・公共機関などの高信頼システム
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口座情報や個人情報など、高い安全性が求められるデータ管理において、悪意ある改ざんや不正アクセスをより高次元で排除
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従来のコンセンサスアルゴリズムに加え、監査証跡を強化することにより、金融取引や行政手続きの正当性を高い水準で証明可能
3.サプライチェーンやIoTプラットフォーム
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物流・生産プロセスからリアルタイムに収集される大量データを各ノードで処理し、一部のノード(不正ノード・故障ノード)が改ざんを試みてもシステム全体で正しいデータを維持
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IoT環境下で不正なセンサーを早期発見し、システム全体の品質保証やトレーサビリティを向上
【今後の展開】
リーテックス株式会社は、今回取得した特許技術をもとに、社会基盤となる分散システムのさらなる安定性・安全性を追求し、業界をリードするソリューションとして提供してまいります。
今後も、数理的アプローチと現実社会の要請を融合させた革新的な技術開発に注力し、多様な分野におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の加速に貢献してまいります。
■リーテックス株式会社について
リーテックス株式会社は、LegalTech × FinTechのMulti Techです。
急速に進展するデジタル環境におけるセキュリティリスクの増加に備え、真実を証明する力を提供し続けています。
会社名:リーテックス株式会社
設立:2019年1月16日
代表者:代表取締役社長 小倉 隆志
所在地:東京都新宿区愛住町22 第3山田ビル5階
ホームページ:https://le-techs.com/

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