港区立みなと科学館 2025夏の企画展「はれるんと学ぼう!みんなの気象展」開催について
~空の色、空の音に親しみながらはれるんと気象を学び、暮らしに活かす~
港区立みなと科学館(所在地:東京都港区虎ノ門 館長:布施直人)では、このたび、2025夏の企画展として7月8日(火)から9月7日(日)まで「はれるんと学ぼう!みんなの気象展」を開催いたします。
今回の企画展では、様々なテクノロジーを活用した気象観測と、空の色や空の音など人間の身体で感じとる気象の2つの側面から、大気中で起きていることを捉え、気象に対して関心と興味を持って暮らしに活かすきっかけを提供いたします。
また、今年は気象庁の前身である東京気象台において、1875年より本格的な気象業務が始まってから 150年の記念すべき年でもあります。
港区と気象庁は科学館(みなと科学館・気象科学館)運営協力に関する連携協定を2020年に締結しており、日頃より様々な取組を実施して参りました。その中で、本年は我が国の気象業務150周年の節目の年でもあることから、みなと科学館の本企画展は気象庁との共催による開催となりました。
その一環として、みなと科学館において気象庁のマスコットキャラクター「はれるん」と一緒に気象業務のあゆみと共に、気象予測技術の進化や天気予報のひみつを学べます。
その他、気象庁気象研究所の雲研究者である荒木健太郎氏の講演会や気象キャスターの南利幸氏の講演会、今回の企画展に合わせて制作したみなと科学館でしか見られないオリジナルプラネタリウム番組の投影など、関連イベントも盛り沢山。ぜひこの機会にご来館ください。

※「はれるん」の詳細は、気象庁HPをご参照ください。
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/info/harerun.html
【開催概要】
1.企画展名称:港区立みなと科学館 2025夏の企画展「はれるんと学ぼう!みんなの気象展」
2.主催:港区立みなと科学館、港区・港区教育委員会
3.共催:気象庁
4.協力:一般財団法人 日本気象協会、株式会社 南気象予報士事務所、ほか(敬称略)
5.会期:2025年7月8日(火)~9月7日(日) 計61日間 〔休館日:7月14日(月)〕
6.会場:港区立みなと科学館 多目的ロビー、常設展示
2025 夏の企画展「はれるんと学ぼう!みんなの気象展」は、以下の6つの章によって構成されています。
プロローグ「空と仲良くなろう」、第1章「気象をとらえる~テクノロジーでとらえる、身体でとらえる~」、第2章「変化をとらえて予想する~気象予測のはなし~」、第3章「気象を伝える~気象情報のはなし~」、第4章「身体で気象をとらえ、気象情報を活かそう」、エピローグ「みんなで未来の天気予報を考えよう!」の各章ごとに関連する実物展示や解説パネル、映像等によって暮らしと共にある気象についてわかりやすく解説します。
1.展示概要
プロローグ~空と仲良くなろう~
昔も今も天気を知るには、まず空を見上げることから始まります。プロローグでは、今回の企画展の導入部分として、来館者へ空を見上げる楽しさを伝え、空を身近に感じて頂き、まさに「空と仲良く」なっていただける様々なコンテンツを展開します。
■ 「天気の写真館」
多目的ロビーに、気象庁気象研究所の雲研究者である、荒木健太郎氏が撮影した大気現象や空の写真などを展示し、さながら天気の写真館といったスペースを展開します。
また、季節による空模様の違いや十種雲形の紹介を通して、今見える空や雲に興味関心を持って頂きます。


■ 港区の空の観察スポット
港区の空の写真やおすすめの港区の空の観察ポイントを一般の方から募集し、常設展示にあるみなとクエストマップにおいて写真で紹介する「みんなで作る港区の空の観察スポット」コーナーを展開します。
企画展の会期中に集まった空の写真や観察スポットがどんどん増えていくことで、港区の空の観察ポイ ントが充実していきます。
※募集方法など、詳しくはみなと科学館HP及び公式Xにて近日公開します。

■ 「気象」図書コーナー
展示エリアの一画には、今回の企画展に関連した天気や雲の写真集、絵本、気象の図鑑など気象に関係 する書籍を展示します。配架された書籍を自由にお読み頂くことが出来るコーナーです。
第1章 気象をとらえる~テクノロジーでとらえる、身体でとらえる~
今、空で起きていることを捉えることに着目し、気象業務開始以来のあゆみを年表の形でたどりながら、気象情報がその時代の最新テクノロジーを駆使して作られていることに触れます。
また、気象をテクノロジーでとらえる一方で、気象を身体感覚でとらえることについて、ハンズオンの 体験を通じて楽しみながら理解を深めて頂きます。
■ 気象観測のあゆみ(年表)
東京気象台(現在の気象庁の前身)において、1875年から始まった気象業務150年のあゆみと、その 時代毎の主な出来事を共に記載した年表でご覧頂きます。
来館者は、年表をご覧頂く事で気象業務の始まりから今に至る、気象業務の変遷を知ることができます。
■ テクノロジーでとらえる
気象庁における天気予報を始めとする気象情報は、様々な観測機器によって、地上だけでなく世界中の 上空や海上、更には宇宙からの大気の様子を観測し、スーパーコンピューターによる計算、予報官による解析を経て発表されています。
気象情報が様々なテクノロジーによって支えられていることを実物展示やパネルにて解説します。


■ 身体でとらえる
テクノロジーとは違い、今、空で起こっていることを人間の身体感覚でとらえる力を育むためのハンズ オンの展示を行います。
その一例として、雨の音や雷の音など様々な音が伴う現象について、身近なものや民族楽器を使用して、来館者が空の音を再現する体験展示を行います。

第2章 変化をとらえて予測する~気象予測のはなし~
地上をはじめ海上、上空、宇宙で観測したデータは、スーパーコンピューターで数値予報として算出し、予報官によって天気予報として発表されます。一方で、天気予報ができる以前の過去においては、空や風の変化などから天気を予想する観天望気が行われていました。
その観天望気のうち、企画展では科学的な根拠のあるものについて解説します。
■ 観天望気~観察して、予測する~
「観天望気」とは、空の様子や動物の行動などの自然現象を観察し天気を予測することです。「西の空が夕焼けの次の日は晴」や「ツバメが低く飛ぶと、雨が近くなる」など、一度は聞いたことがある観天望気の中から、科学的根拠のあるものについてクイズ形式にて紹介し、回答と共に解説をします。
日々の暮らしの中で観天望気クイズで得られた知識を活かして頂く事も可能です。

■ トピックス 民間気象会社における気象観測、予測
トピックスでは、気象庁から提供されるデータや情報を基に、独自の技術やノウハウを活用して、ピンポイント天気予報、特定の場所や目的に合わせた詳細な気象情報、防災情報など民間気象会社ならではのニーズに応えたより詳細で専門的な情報やサービスを提供していることをパネルで紹介します。
また、日本気象協会が開発した、普段は間近で見られない気象観測用ドローンの実物展を行い、ドローンの特性を活かした気象観測や環境調査も紹介します。

第3章 気象を伝える~気象情報のはなし~
気象観測から予測、気象キャスターによるアウトプットが気象情報です。気象情報を伝える気象キャスターや気象情報に関わる人々について体験イベントやパネルによって紹介します。
■ 気象キャスター体験
気分は気象キャスター?!明日の天気など、気象情報を伝える気象キャスター。その仕事の一部を来館者に体験して頂き、気象情報を伝えることに合わせて防災上の留意点も声に出して伝えることで、伝えることの楽しさや難しさと共に防災意識の向上を目指します。
気象キャスター体験で使用する原稿は、テレビでおなじみの気象キャスター南利幸氏が監修した物です。
※企画展開催期間中は毎日開催。10:00~19:00(最終受付は18:30)まで。当日9:00~配布の整理券による先着受付。1回2名まで体験可。所要時間は約15分 ※原則1人1日1回まで。
※8月3日(日)及び8月28日(木)は、ラジオで活躍中の気象キャスターによるアドバイスもあります。
(事前予約制)詳しくはみなと科学館HPにて近日公開します。

第4章 身体で気象をとらえ、気情情報を活かそう
気象情報は最新のテクノロジーを駆使して作られる情報です。反対に身体感覚でとらえることは、一見 ローテクノロジーな印象を受けますが、現代の最新テクノロジーでも再現する事が難しく、私たち人間も含めた生きものが生きるために獲得した特別な能力です。
身体感覚でいち早く気象の変化を感じ取り、最新の気象情報で確認する。このようなハイブリットな方法で得た情報を暮らしに取り入れ、災害時には身を守る方法、日常ではより快適な暮らしに活かす方法について、パネルで紹介します。
また、気象情報が私たちの暮らしにどう活かされているか、港区内の学校における活用を例として紹介 します。
エピローグ みんなで未来の天気予報を考えよう
今回の企画展においてご覧頂いた展示や体験された様々なコンテンツで得た知識、学んだことや気付き を活かして、来館者が考える未来の天気予報をカードに記入して頂き掲示する参加型の展示を行います。
来館者一人ひとりが考えたアイデアを他の来館者と共有することで、企画展にて学んだ気象や天気のことを振り返るきっかけとします。
3.関連イベント
■ テーブルサイエンス「みんなが描いた絵を空にうかべよう!」
今日の空にはどんな雲が見えるでしょうか。参加者が描いた天気に関わる絵をスキャンすると、描かれた絵が画面の空の中を飛びまわります。イベントの参加者に空に親しみを持つ機会を提供します。
企画展開催期間中は毎日開催。10:00~19:00(最終受付は18:30)まで、ご予約不要でどなたでもご参加いただけます。


■ みなと科学館でしか見られない、オリジナルプラネタリウム番組を投影!
気象業務が始まってから今年で150年となることを記念して制作した、みなと科学館でしか見られない オリジナルプラネタリウム番組を企画展の初日7月8日(火)から投影します。
投影作品:「モクリン&クモッチ 天気予報はひみつがいっぱい」
投影概要:親しみやすい雲のオリジナルキャラクター「モクリン&クモッチ」をナビゲーター役とし て、天気予報のひみつに迫ります。
天気予報を作るため、気温や湿度、風の動きなど150年も前から毎日欠かさず観測していることや、気象衛星によって宇宙から観測しスーパーコンピューターを使ってきめ細かくより正確な天気予報ができるまでのひみつをプラネタリウムホールの臨場感あふれる映像で紹介します。
場 所:プラネタリウムホール
対 象:どなたでも(小学生以上におすすめ)
投影時間:40分間
観覧料金:料金(一般投影1回分):大人 600円/小・中・高 100円/未就学児無料
※券売機または窓口にて当日券をお買い求めの上、開始時刻の10分前にご入場ください。
※未就学児は無料観覧券が必要です。券売機または窓口にて発券またはお受け取りをお願いします。



■その他、関連イベント

イベント名 |
日時 |
詳細 |
①講演会 「雲との上手な付き合い方」 |
7月19日(土) 14:00~15:00 |
■内容 雲は天気を左右し、虹などの美しい空の風景を見せて くれることもありますが、ときには災害をもたらすこ ともあります。そんな雲と上手に付き合い、もっと空 を楽しむためのコツをお話しして頂きます。 ■講師:荒木 健太郎氏 気象庁気象研究所主任研究官・雲研究者 ■定員:36人 ■対象:どなたでも (小学校4年生以上推奨) (参加者が小学校3年生以下の場合は、18歳以上の 保護者同伴をお願いします) ■申し込み方法:事前予約制 ※7/3(木)10:00~受付開始 ※みなと科学館公式サイトをご確認ください ■参加費:無料 |
②イベント 気象会社を見てみよう! 日本気象協会見学会 |
7月31日(木) 10:00~11:30 8月21日(木) 10:00~11:30 |
■内容 日本気象協会で、民間予報会社の仕事を知る現業見学を 行います。 ■定員:各日20人(保護者を含む) ■対象:小学4年生~中学生 ※未就学児不可 ■申し込み方法:事前予約制 ※7月31日(木)開催分は、7/3(木)10:00~受付開始 ※8月21日(木)開催分は、7/16(水)10:00~受付開始 ※みなと科学館公式サイトをご確認ください ■参加費:無料 |
③講演会 「ことわざから読み解く天気予報」 |
8月3日(日) 14:00~15:00 |
■内容 天気予報が無かった時代、昔の人は五感で天気を予想していました。 身の回りの少しの変化を感じて、 天気と結び付けて「朝の虹は雨」、「燕が低く飛ぶと 雨が降る」など、科学的に証明できることわざとして残っています。 講演会ではことわざから読み解く天気についてお話して頂きます。 ■講師:南 利幸氏 株式会社 南気象予報士事務所 代表取締役 気象予報士、技術士(応用理学)、防災士 NHK総合「おはよう日本(土日祝)」出演 ■定員:36人 ■対象:小学生~大人 (小学校4年生以上推奨) (参加者が小学校3年生以下の場合は、18歳以上の 保護者同伴をお願いします) ※未就学児入室不可 ■申し込み方法:事前予約制 ※7/16(水)10:00~受付開始 ※みなと科学館公式サイトをご確認ください ■参加費:無料 |
④講演会 「気象庁ってどんなところ」 |
8月12日(火) 16:00~17:00 |
■気象庁は天気予報だけでなく、地震や火山、ほかにもいろいろな仕事をしています。 気象庁の仕事について、気象庁職員の方からお話をして頂きます。 ■講師:気象庁職員 ■定員:36人 ■対象:小学生以上 (参加者が小学校3年生以下の場合は、18歳以上の 保護者同伴をお願いします) ※未就学児入室不可 ■申し込み方法:事前予約制 ※7/16(水)10:00~受付開始 ※みなと科学館公式サイトをご確認ください ■参加費:無料 |

気象庁気象研究所 雲研究家 荒木 健太郎氏

気象キャスター 南 利幸氏

●港区立みなと科学館概要●
所在地:東京都港区虎ノ門3-6-9
開館時間:9:00~20:00(プラネタリウム最終投影 19:00開始、最終入館時間19:30)
休館日:毎月第二月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)※臨時休館日あり
入館料:無料 プラネタリウムは有料 一般投影(1回分)大人600円/小・中・高100円
みなと科学館公式サイト: https://minato-kagaku.tokyo/
公式X:@minato_kagaku 公式LINE:@minato-science 公式youtube:@user-qe9tu7fh1f
【問い合わせ先】港区立みなと科学館 広報担当
電話:03-6381-5041(9:00~20:00) FAX: 03-3578-3719
e-mail:koho@minato-kagaku.tokyo
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