【岐阜県高山市】高山市の鳥獣対策担当職員が考案したレシピが「ジビエ料理コンテスト」で入賞!
令和6年1月31日(水)、第8回ジビエ料理コンテストの授賞式が東京で行なわれ、高山市役所久々野支所で鳥獣被害対策の担当をしている市職員の田中恵美(たなかめぐみ)さんが提案したレシピ「ジビエと飛騨産トマトのチーズ焼き~キャンプdeジビエ飯~」が、「おうちで食べたいジビエ料理部門」で3位にあたる日本ジビエ振興協会代表理事賞を受賞しました。
田中さんは「レシピに込めた思いが評価されてうれしく思います。今後も捕獲動物の命に感謝して、最後まで大切にいただけるようなレシピを考案したいです。」と喜びを語りました。
ジビエ料理コンテスト
農村地域で深刻な被害をもたらす有害鳥獣の捕獲数が増加傾向にある中で、これを地域資源としてとらえ、野生鳥獣肉(ジビエ)として有効に活用する前向きな取組が広がっています。
このような中、農林水産省では、平成28年度からジビエの普及啓発や調査実証に取り組む「鳥獣利活用推進支援事業」において、ジビエの全国的な需要拡大を推進しています。
本コンテストは、同事業の一環として事業実施主体である「一般社団法人日本ジビエ振興協会」が実施し、選定・表彰された料理レシピを広く紹介・提供することで、消費者等への普及啓発とジビエの需要拡大や鳥獣利活用の推進を図ることを目的としています。
第8回となる今回は、「お店で食べたいジビエ料理部門」「おうちで食べたいジビエ料理部門」の2部門で合計162点の応募があり、田中さんはシカ肉と飛騨の特産品であるトマトやリンゴを使ったレシピを考案し、全国からの2部門(事業者・個人)計162点の応募の中から、見事入賞を果たしました。
レシピに込めた思い
田中さんは市職員として鳥獣被害防止業務を担当する傍ら、免許所持者として有害鳥獣捕獲活動を行っています。今回、同コンテストに応募した動機は、捕獲されても活用されずに埋められていく捕獲動物にやりきれない思いを抱えており、少しでも活用される動物を増やしたいという思いと、飛騨産の美味しい農産品をもっと知ってもらいたいという思いから応募しました。
「おうち」=「家族」の単位で考え、親と子が一緒に調理し食事をすることで、使われているジビエの命をいただくこと、農家の方の努力の結晶である農産品に思いをはせ「家庭で食育教育のできるメニュー」をキッチンだけでなくキャンプ場でも作れるよう、なるべく調理器具が少なくなるような調理工程とすることで「キャンプ」という家族イベントでもジビエを利用できる料理としました。
レシピの工夫
・下処理に塩こうじとすりおろしリンゴを使うことで、肉を柔らかくすることができ、小さなお子様でも食べやすくしました。
・トマトに含まれるリコピンは抗酸化作用があるとされ、油と共に摂取すると吸収が良くなると言われており、加熱調理することでさらに効率よく摂取することができます。飾りつけの生トマトのビタミンCによってチーズに含まれるカルシウムや、鹿肉に含まれる鉄分の吸収を助けてくれると言われています。また鹿肉に含まれるビタミンB2、B6などは体内の代謝活動を高める作用があるとされますが、夏は汗と共に失われるため鹿肉を食べることで夏バテ防止に役立つと考えます。
※詳しいレシピは、(一社)日本ジビエ振興協会HP からご覧いただけます。
シカ肉の特徴
・牛肉と比較して、脂質は1/6、カロリーは1/2、鉄分は2倍、ビタミンB2は2倍、ビタミンB6は1倍、ビタミンB12は牛肉と同量
・低カロリー、高たんぱく、鉄分とビタミンBが豊富でヘルシーな食材
【本件に関するお問い合わせ】
高山市役所久々野支所基盤産業課
住所:〒506-8555
岐阜県高山市久々野町久々野580番地1
電話:0577-52-3111
FAX:0577-52-2620
メールアドレス:kuguno.kibansangyou@city.takayama.lg.jp
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