アルテラ、業界初のOpenCL対応FPGAを発表、FPGAの使用を簡素化し、ヘテロジニアス・システムの開発を促進
•OpenCL 向けソフトウェア開発キット、FPGAの性能と電力効率性を提供
プログラマブル・ロジック・ソリューションの世界的リーディング・カンパニーであるアルテラ・コーポレーション(本社: 米国カリフォルニア州サンノゼ、社長、CEO兼会長: ジョン・デイナ、日本法人: 東京都新宿区、代表取締役社長: 日隈 寛和、NASDAQ: ALTR 以下、アルテラ)は、米国時間11月5日(日本時間11月6日)、FPGA の超並列アーキテクチャと OpenCL の並列プログラミング・モデルを組み合わせた、FPGA 業界初の OpenCL™ (Open Computing Language) 向けソフトウェア開発キット(Software Development Kit、以下、SDK)を発表いたしました。
この SDK により、C言語に精通した開発者とプログラマは、高性能で電力効率に優れた FPGA ベースのアプリケーションを、高級言語を使って迅速かつ容易に開発できるようになります。アルテラの OpenCL 向け SDK は、FPGA をホスト・プロセッサと共に動作させることで、他のハードウェアに比べ非常に低い消費電力で、並列計算の処理能力を高めることができます。日本アルテラは、11月14日~16日に開催される 『Embedded Technology/組込み総合技術展 2012』 (ブース番号:A-21) において、FPGA 向け OpenCL の性能および生産性の面における優位性を示すデモンストレーションを実施します。
アルテラの OpenCL 向け SDK 設計フローについて
OpenCL は、CPU、GPGPU、FPGA を含む、ハードウェア・アクセラレータ向けの、オープンかつロイヤリティフリーなクロスプラットフォーム対応の並列プログラミング標準規格です。アルテラの OpenCL 向け SDK は、一般的なハードウェア記述言語 (HDL) フローでは多くの時間を要する設計タスクを自動化する、ハードウェア/ソフトウェア開発向けの高度な統合設計フローを提供します。この OpenCL ツール・フローは、OpenCL カーネル・ファンクションのカスタム FPGA ハードウェア・アクセラレータへの変換、インターフェースIPの追加、インターコネクト・ロジックの構築、FPGA プログラミング・ファイルの生成を自動で行うものです。この SDK には、CPU 上で動作するホスト・プログラム内の OpenCL API コールにリンクするライブラリが含まれます。これらのタスクを自動化することで、設計者はハードウェアの設計よりも、アルゴリズムの定義と反復に、より多くの時間をかけられるようになります。
また、OpenCL コードの移植性により、アプリケーション要件の変化に伴い、デザインを異なる FPGA や SoC FPGA に移植することが可能となります。SoC FPGA は、FPGA 内に CPU ホストを組み込むことで、2つのデバイスを使用する時に比べ、はるかに高いバンド幅と、CPU ホストと FPGA 間の低レイテンシを実現するシングルチップ・ソリューションを提供します。
ヘテロジニアス・プラットフォームで並列処理を最大限に高める FPGA
アルテラの OpenCL 向け SDK により、プログラマは FPGA に備わるファイングレインな超並列アーキテクチャを活用して、並列計算の処理能力を高めることが可能となります。並列スレッドを複数のコアで実行する CPU や GPGPU と異なり、FPGA はカーネル・ファンクションを、パイプライン並行処理の概念を用いたマルチスレッドの、高度にパイプライン化された専用ハードウェア回路に変容させることができます。各パイプラインは、何度も複製し、複数のスレッドを並列に実行させることで、さらに多くの並行処理を可能にします。その結果、FPGA ベースのソリューションは他の代替ハードウェア実装に比べ、5 倍以上の電力効率 (1ワット当りの性能) を提供します。
アルテラは、商業汎用ボード・ソリューションを提供すべく、複数のボード・パートナー企業と協力しています BittWare 社と Nallatech 社から提供されるボードが、現在アルテラの OpenCL をサポートするよう設計されています。その他のサードパーティ製ボードは、本 SDK の将来バージョンでサポートする予定です。
アルテラは、様々なベンチマーク測定を実施し、FPGA 開発に OpenCL フレームワークを使用することで得られる生産性、性能、電力効率性の向上を示してまいりました。多様な市場に渡るお客様の協力を得て、初期のベンチマークに基づいて測定した結果、本 SDK はビデオ処理アプリケーションの開発期間を数ヶ月短縮し、他のお客様の金融アプリケーションでは単一 CPU を使用する場合より9倍の性能向上に成功しました。
アルテラ プロダクト&コーポレート・マーケティング担当バイスプレジデントのビンス・フー(Vince Hu)は、「システム性能向上に対する業界のアプローチは、時間の経過と共に、シングルコア CPU の周波数の向上から、マルチコア CPU の使用、そして並列プロセッサ・アレイへと進化してきました。この進化の経過で、当社は並列計算向けに設計されたファイングレインな超並列デジタル・ロジック・アレイである、今日の最先端 FPGA に到達しました。当社の OpenCL 向け SDK により、お客様の FPGA 導入を容易にし、FPGA デバイスの性能と消費電力の優位性という利点を活かしやすくするものです」 と述べています。
出荷時期
アルテラの OpenCL 向け SDK は量産移行できる段階にあり、すでに早期アクセス・プログラムの参加企業に提供されています。OpenCL を使用した FPGA の高性能と電力効率性については、お近くのアルテラの販売代理店にお問い合わせください。OpenCL の詳細情報と、FPGA をターゲットにした OpenCL 実装の利点については、アルテラのウェブサイト(www.altera.co.jp/opencl)をご覧ください。
アルテラ・コーポレーションについて
アルテラ・コーポレーションは、プログラマブル・ロジック・ソリューションの世界的リーディング・カンパニーです。1983 年にシリコンバレーで創業した世界で最初のファブレス企業であり、1988 年に NASDAQ に上場しました。FPGA/CPLD、ASIC など、カスタム・ロジックの分野におけるテクノロジー・リーダーとして高成長を続け、顧客企業のイノベーションに貢献しています。世界各国に拠点を持ち、日本法人である日本アルテラ株式会社は 1990 年に設立されました。顧客志向のソリューションが高く評価され、日本における PLD 市場でトップシェアを維持しています。
アルテラに関する詳細情報は、同社ウェブ・サイト(www.altera.co.jp)をご覧ください。Facebook、RSS、Twitter でも情報提供を行っています。
プログラマブル・ロジック・ソリューションの世界的リーディング・カンパニーであるアルテラ・コーポレーション(本社: 米国カリフォルニア州サンノゼ、社長、CEO兼会長: ジョン・デイナ、日本法人: 東京都新宿区、代表取締役社長: 日隈 寛和、NASDAQ: ALTR 以下、アルテラ)は、米国時間11月5日(日本時間11月6日)、FPGA の超並列アーキテクチャと OpenCL の並列プログラミング・モデルを組み合わせた、FPGA 業界初の OpenCL™ (Open Computing Language) 向けソフトウェア開発キット(Software Development Kit、以下、SDK)を発表いたしました。
この SDK により、C言語に精通した開発者とプログラマは、高性能で電力効率に優れた FPGA ベースのアプリケーションを、高級言語を使って迅速かつ容易に開発できるようになります。アルテラの OpenCL 向け SDK は、FPGA をホスト・プロセッサと共に動作させることで、他のハードウェアに比べ非常に低い消費電力で、並列計算の処理能力を高めることができます。日本アルテラは、11月14日~16日に開催される 『Embedded Technology/組込み総合技術展 2012』 (ブース番号:A-21) において、FPGA 向け OpenCL の性能および生産性の面における優位性を示すデモンストレーションを実施します。
アルテラの OpenCL 向け SDK 設計フローについて
OpenCL は、CPU、GPGPU、FPGA を含む、ハードウェア・アクセラレータ向けの、オープンかつロイヤリティフリーなクロスプラットフォーム対応の並列プログラミング標準規格です。アルテラの OpenCL 向け SDK は、一般的なハードウェア記述言語 (HDL) フローでは多くの時間を要する設計タスクを自動化する、ハードウェア/ソフトウェア開発向けの高度な統合設計フローを提供します。この OpenCL ツール・フローは、OpenCL カーネル・ファンクションのカスタム FPGA ハードウェア・アクセラレータへの変換、インターフェースIPの追加、インターコネクト・ロジックの構築、FPGA プログラミング・ファイルの生成を自動で行うものです。この SDK には、CPU 上で動作するホスト・プログラム内の OpenCL API コールにリンクするライブラリが含まれます。これらのタスクを自動化することで、設計者はハードウェアの設計よりも、アルゴリズムの定義と反復に、より多くの時間をかけられるようになります。
また、OpenCL コードの移植性により、アプリケーション要件の変化に伴い、デザインを異なる FPGA や SoC FPGA に移植することが可能となります。SoC FPGA は、FPGA 内に CPU ホストを組み込むことで、2つのデバイスを使用する時に比べ、はるかに高いバンド幅と、CPU ホストと FPGA 間の低レイテンシを実現するシングルチップ・ソリューションを提供します。
ヘテロジニアス・プラットフォームで並列処理を最大限に高める FPGA
アルテラの OpenCL 向け SDK により、プログラマは FPGA に備わるファイングレインな超並列アーキテクチャを活用して、並列計算の処理能力を高めることが可能となります。並列スレッドを複数のコアで実行する CPU や GPGPU と異なり、FPGA はカーネル・ファンクションを、パイプライン並行処理の概念を用いたマルチスレッドの、高度にパイプライン化された専用ハードウェア回路に変容させることができます。各パイプラインは、何度も複製し、複数のスレッドを並列に実行させることで、さらに多くの並行処理を可能にします。その結果、FPGA ベースのソリューションは他の代替ハードウェア実装に比べ、5 倍以上の電力効率 (1ワット当りの性能) を提供します。
アルテラは、商業汎用ボード・ソリューションを提供すべく、複数のボード・パートナー企業と協力しています BittWare 社と Nallatech 社から提供されるボードが、現在アルテラの OpenCL をサポートするよう設計されています。その他のサードパーティ製ボードは、本 SDK の将来バージョンでサポートする予定です。
アルテラは、様々なベンチマーク測定を実施し、FPGA 開発に OpenCL フレームワークを使用することで得られる生産性、性能、電力効率性の向上を示してまいりました。多様な市場に渡るお客様の協力を得て、初期のベンチマークに基づいて測定した結果、本 SDK はビデオ処理アプリケーションの開発期間を数ヶ月短縮し、他のお客様の金融アプリケーションでは単一 CPU を使用する場合より9倍の性能向上に成功しました。
アルテラ プロダクト&コーポレート・マーケティング担当バイスプレジデントのビンス・フー(Vince Hu)は、「システム性能向上に対する業界のアプローチは、時間の経過と共に、シングルコア CPU の周波数の向上から、マルチコア CPU の使用、そして並列プロセッサ・アレイへと進化してきました。この進化の経過で、当社は並列計算向けに設計されたファイングレインな超並列デジタル・ロジック・アレイである、今日の最先端 FPGA に到達しました。当社の OpenCL 向け SDK により、お客様の FPGA 導入を容易にし、FPGA デバイスの性能と消費電力の優位性という利点を活かしやすくするものです」 と述べています。
出荷時期
アルテラの OpenCL 向け SDK は量産移行できる段階にあり、すでに早期アクセス・プログラムの参加企業に提供されています。OpenCL を使用した FPGA の高性能と電力効率性については、お近くのアルテラの販売代理店にお問い合わせください。OpenCL の詳細情報と、FPGA をターゲットにした OpenCL 実装の利点については、アルテラのウェブサイト(www.altera.co.jp/opencl)をご覧ください。
アルテラ・コーポレーションについて
アルテラ・コーポレーションは、プログラマブル・ロジック・ソリューションの世界的リーディング・カンパニーです。1983 年にシリコンバレーで創業した世界で最初のファブレス企業であり、1988 年に NASDAQ に上場しました。FPGA/CPLD、ASIC など、カスタム・ロジックの分野におけるテクノロジー・リーダーとして高成長を続け、顧客企業のイノベーションに貢献しています。世界各国に拠点を持ち、日本法人である日本アルテラ株式会社は 1990 年に設立されました。顧客志向のソリューションが高く評価され、日本における PLD 市場でトップシェアを維持しています。
アルテラに関する詳細情報は、同社ウェブ・サイト(www.altera.co.jp)をご覧ください。Facebook、RSS、Twitter でも情報提供を行っています。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。