行政と連携して「10代の子どもたちの居場所」を社会に広げるためのクラウドファンディングを本日スタート
認定NPO法人3keys(東京都新宿区 代表理事:森山誉恵)は、3年間のユースセンター運営を通して得た知見と子どもたちの声を元に、行政と連携して思春期世代の居場所を社会に広げるための資金を募集します。
2021年に3keysが開設したユースセンターは、3年間でのべ約5,300名が利用し「10代の子どもたちが安心して一人になれる場所」としてなくてはならないものになりました。
内閣府の調べによると、「居場所がない」と答えた10代の子どもたちは35%以上。
10歳以下の子ども向けの子育て支援が増える中、思春期の子ども向けの支援や、ニーズに寄り添った居場所はほとんどありません。
このたび3keysでは、3年間のユースセンターの運営を通して得た知見と子どもたちの声をもとに、行政と連携して子どもの居場所を社会に広げるプロジェクトに挑戦します。
民間で立ち上げたユースセンターのモデルを、行政主導でも実現する大きなチャレンジです。
クラウドファンディングページ:https://congrant.com/project/3keys/12575
実施期間:8月27日(火)〜10月11日(金)
思春期世代の子どもたちへ~安心・安全な居場所を社会に根付かせる
社会から”ネグレクト”される10代
2022年12月に内閣府が子ども・若者を対象にした調査では「(家や学校以外に)居場所がない」と答えた10代の子どもたちは35%以上にのぼりました。
「家」や「学校」に居づらい状況であれば、それ以外に子どもたちが安心して過ごせる場所を社会は提供できていない。このいびつな構造が、思春期世代の生きづらさや不安につながっていると考えます。
行政の支援は「子育て支援」とくくられ、10歳以下が対象であることが多いのが現状です。大人が想像しやすい10歳以下の「子ども」への支援はありますが、思春期の子向けの支援はなかなか増えていない。実は社会から一番ネグレクトされている存在かもしれないと考えています。
2021年、全国でも珍しい「何もしなくてもいい」ユースセンターを開設
3keysは2021年に皆様からの資金をもとに、全国的にも珍しい形態のユースセンターを開設しました。
その特徴は以下の2つです。
3keysの運営する「ユースセンター」の特徴
① 週6日、毎日夜21時半まで利用でき、夜寝る以外の家庭の機能が全て揃っている。
放課後や土日の家のようにただくつろぐことができ、シャワーや洗濯ができたり、食事をとったりすることができます。
② 非交流型・非プログラム型で「何もしなくても良い」
虐待や貧困、不登校といった問題を抱えており家や学校、地域に居場所がない子どもはもちろん、そうした大きな問題を抱えていなくても、今の思春期世代の子どもたちは、親の期待やSNSなどを通じた友人との過剰なつながりの中で、ひとりでゆっくり過ごせる時間がない子たちがいます。
人との交流や学習支援、就労支援などによって社会的な力を育む場所も必要ですが、一方では誰からも評価されることなく、「自分らしさを取り戻す場所」「心を休める場所」が必要だと考えます。
3keysのユースセンターはこれまでにのべ約5,300名が利用し、「10代の子どもたちが安心して一人になれる場所」としてなくてはならないものになっています。
クラウドファンディングで実現を目指すこと
民間団体である3keysだけでは、こうした居場所を広げていくには限界があります。
他の地域の孤独や悩みを抱える子どもたちにもこうした居場所を提供するため、行政と連携して、以下の課題に取り組みます。
① ユースセンターの運営を通した子どもの居場所づくりのノウハウの蓄積
子どもたちの利用状況や運営実績をもとに、センターの体制や職員に必要な専門性・スキルの分析を行い、より子どもたちのニーズに寄り添った居場所をつくるためのノウハウの蓄積を行います。
② ユースセンターの意義、独自性を知ってもらう啓発活動
子ども食堂や児童館など10歳以下の子ども向けの支援は増える中、10代以降の思春期世代の子ども向けの支援は、予算や十分な議論、事例が少ない状況にあります。
セミナーや内覧会等の実施により、行政職員や議員への周知を行い、その必要性を知ってもらう啓発活動を実施します。
↓
行政主導の「非交流型・非プログラム型」の居場所1の箇所目の実現(3年以内が目標)
①②により思春期の子どもたちに寄り添った居場所を展開していくための機運を醸成し、各主要都市の自治体や、こども家庭庁、都道府県等とコミュニケーションをとりながら居場所づくりを目指します。
その後は、他の自治体でも取り入れやすくなるよう、「行政型の子どもの居場所づくりのガイドライン」を策定し、実現できる場所を増やしていきます。
クラウドファンディング概要
行政を巻き込み、子どもの居場所を社会に広げるというのは、ユースセンター立ち上げ当初から構想していたものです。
社会の支援の枠からこぼれ落ちることの多い「思春期世代」のニーズに合った居場所を増やし、子どもたちの「安心・安全に育つ権利」を保障することは、すべての大人の責任です。
大人が作った世界の中で子どもたちが安心して生きていけるように、子どもたちの“声なき声”を課題解決のヒントにしながら、ひとつずつかたちにしていきます。
ぜひクラウドファンディングの拡散・ご支援にご協力のほど、よろしくお願いいたします。
GIVING for SDGsについて
このプロジェクトは「GIVING for SDGs sponsored by ソニー銀行」の認定プロジェクトです。
GIVING for SDGs は、社会のピースを埋める活動を行うNPO団体への寄付を通じてSDGsに貢献するしくみとして誕生しました。
GIVING for SDGsの詳細:https://congrant.com/jp/corp/sonybank/givingforsdgs.html
スポンサー企業 ソニー銀行様からのメッセージ
このたびは「GIVING for SDGs sponsored by ソニー銀行」へのご参加、誠にありがとうございます。日本の子どもたちのために、生まれ育った環境によらず、自立や権利保障の観点から必要な支援・情報が十分に行き届く社会の創造を目指す3keysさまの活動は、とても大切な取り組みです。
ソニー銀行はこのプロジェクトを通じ、子どもたちのニーズが高い「非交流型のユースセンター」という居場所を社会に広げていくと同時に、SDGsの目標である「1貧困をなくそう」「3 すべての人に健康と福祉を」「10 人や国の不平等をなくそう」の実現に貢献できることを願っています。
認定NPO法人3keys(スリーキーズ)
認定NPO法人3keys は、2009年に児童養護施設で生活するこどもたちへの学習支援から活動をスタート。虐待等により学習ハンデを負ったこどもたちにオリジナル教材を届ける学習支援等をおこなっています。また、2016年からは悩みを抱えた10代向けに、支援サービス検索・相談サイト「Mex(ミークス)」を運営。2021年5月には全国でも珍しい「非交流型・非プログラム型」のユースセンターを開設。大人向けには、セミナーや研修会を開催し、こどもたちの現状を社会に伝えるための啓発活動にも力を入れています。
*認定NPO法人3keys公式サイト:https://3keys.jp/
*10代向け支援サービス検索・相談サイト「Mex(ミークス)」:https://me-x.jp
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