三菱ケミカルアクア・ソリューションズが「令和5年度資源循環技術・システム表彰」の奨励賞・コラボレーション賞を共同受賞
サステナブルで効率的な循環型農業の実現をめざす濃縮バイオ液肥製造プロセス事業化が高評価
1975年に設立された「資源循環技術・システム表彰」は、廃棄物の発生・排出抑制(リデュース)、使用済み物品の再使用(リユース)、再生資源の有効利用(リサイクル)に寄与し、先進的で高度な技術またはシステム(社会システムを含む)を特徴とする優れた事業や取り組みを公募・表彰し、その奨励・普及を図ることにより、循環ビジネスを振興することを目的としています。
このたび、MCASが公益財団法人福岡県リサイクル総合研究事業化センター(リ総研)の支援のもと、九州大学や福岡県築上町などと取り組んだ「濃縮バイオ液肥製造に関する事業化プロジェクト」が、廃棄物処理におけるCO2排出削減と化学肥料の使用量低減に貢献し、新たな循環型農業として持続可能な社会システムへの寄与が期待されることから、奨励賞を受賞しました。また、産学官連携による事業化が評価され、コラボレーション賞も同時受賞しました。
このプロジェクトでは、築上町にある全国初の液肥濃縮施設において、し尿・浄化槽汚泥を原料とする液肥から膜分離により懸濁物質を除去し、電気透析を行うことで、肥料の主要成分(窒素・カリウム)を通常の液肥に比べて約20倍に濃縮することに成功しました。さまざまな活用が期待できる濃縮バイオ液肥の製造は、農林水産省「みどりの食料システム戦略」が2050年までの目標に掲げる化学肥料の低減等にも貢献します。
MCASは、リ総研共同研究プロジェクトの研究代表者として、施設の設計や性能確認、事業化の検証を行い、濃縮工程に当社グループ製の中空糸膜エレメントを導入しています。このたびの表彰を契機に、全国の自治体や事業体の液肥製造工程へのソリューション提供を進め、循環型農業を推進し、サステナブルな社会の実現に貢献していきます。
■ご参考:2023年6月28日付プレスリリース
「全国初の濃縮バイオ液肥施設で約20倍の肥料成分濃縮に成功~サステナブルで効率的な循環型農業の実現をめざして濃縮バイオ液肥製造プロセスを事業化へ~」
https://www.mcgc.com/news_release/01639.html
■三菱ケミカルアクア・ソリューションズ株式会社(MCAS)について
MCASはあらゆる産業分野において、高い技術と長年培ってきた経験を基に、排水の種類・組成に合わせて最適な処理システムを提案しています。当社グループ製中空糸膜を用いたMBR(膜分離活性汚泥装置)を主軸に、官需(下水、ゴミ浸出水)、産業排水(食品、化学、畜産)、難分解性COD処理等のあらゆる分野に、様々な技術のソリューションで対応し、持続可能な社会に貢献しています。https://www.mcas.co.jp/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像