業界初、WLAN測定器がネットワークモードでWi-Fi 7 の信号品質評価に対応
WLAN規格IEEE 802.11be(Wi-Fi 7)は、IEEE 802.11ax[※2](Wi-Fi 6/6E)の後継規格として、最大実効速度30 Gbps実現を目標として標準化提案され、4096 QAM変調・320 MHzチャンネル帯域幅、マルチRUなどの従来技術の拡張に加え、マルチリンク伝送[※3]の技術が採用されています。
アンリツは、本オプションの開発により、Wi-Fi 7搭載機器の信号品質向上に貢献いたします。
開発の背景
Wi-Fi 7規格策定は、2024年に完了予定ですが、超高解像度ビデオストリーミングやAR/VR等の最新のアプリケーション・サービスに向けた機器への採用が期待されています。Wi-Fi 7のドラフト版規格に準拠した通信チップや対応製品の流通はすでに始まっており、実運用状態で効率よくWi-Fi 7搭載機器を評価できる測定器の需要が高まっています。
そこで、アンリツはネットワークモードによるWi-Fi 7の評価に業界で初めて対応しました。
(当社調べ。調査年月:2023年8月。)
製品概要・特長
・ネットワークモードでWi-Fi 7のRF評価が可能
WLANの信号品質はデータレートごとに特性が異なるため、データレートごとの信号評価が非常に重要です。データレートごとの信号制御技術により、Wi-Fi 7を含む主要なWLAN規格の全データレートでRF評価が可能です。
・柔軟な測定環境を提供
Wi-Fi 7を含むWLAN搭載機器のRF送受信特性(送信電力、変調精度、受信感度など)を評価するための測定環境を提供します。
MT8862Aについてもっと詳しく
https://www.anritsu.com/ja-jp/test-measurement/products/mt8862a
用語解説
[※1] ネットワークモード
ネットワークモードとは、通信チップ・テスタ双方に実装されているデータリンク層通信プロトコルを利用し、通信チップ・テスタ間の通信を確立させた実動作状態でRF送受信特性を評価する方法です。有線接続(Conducted)試験によるRF評価のほか、無線接続(OTA: Over the Air)試験において広く採用されています。
[※2] IEEE 802.11ax
IEEEで策定された無線LAN規格の一つ。理論上9.61 Gbpsの超高速通信を可能とする。
[※3] マルチリンク伝送
MLO(Multi Link Operation)のこと。一つのデバイスが、異なる周波数にまたがる複数のチャンネルで同時接続することで、効率的にデータを送受信すること。
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※2023年10月26日、調査年月(2023年8月)を追記しました。
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