【日本で働き始めて間もない3年未満の外国人500人に調査】今後も日本で働き続けたい外国人は全体の86.0%
日本語⼒があっても、4割が「日本語でのコミュニケーション」に困っていると回答 生活面では、4割以上が「日本のルールや手続き」に苦慮
人材総合サービスを全国で展開する株式会社スタッフサービス・ホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:阪本耕治)は、「日本で働き始めて3年未満の外国人の就労観および仕事・生活の困りごとに関する調査」を実施しました。
本調査では、在留歴5年未満かつ日本での就業歴3年未満の外国人男女(18~59歳)500人を対象にアンケートを実施しました。日本で働き始めて間もない外国人の就労観や、仕事・生活における困りごとの実態を明らかにするため、就業開始時期や今後も日本で働き続けたい人・そうでない人などの属性ごとにデータを分析しています(調査概要参照)。
厚生労働省の「外国人雇用状況」によると、2025年10月末時点の外国人労働者数は約257万人となり、統計開始以来初めて250万人を突破しました。人手不足が深刻化する製造業や医療・福祉分野を中心に、多くの外国人が日本社会や産業を支える存在として活躍しています。一方、特に日本で働き始めて間もない外国人が日本で働き、生活する中では、言語や文化の違いに加え、社会保険や税金に関する手続き、源泉徴収票などの書類の理解・作成、在留資格(ビザ)の更新手続きなど、日本特有の制度や慣習への対応に困難を感じるケースがあるのも事実です。
本調査が、日本で働き続ける意欲のある外国人の方々が、安心して能力を発揮し長期的に活躍できる社会の実現に向けて、必要な支援や環境について考えるきっかけとなれば幸いです。
■調査結果のポイント
● 今後も日本で働きたい人は全体の86.0%。(Q1)今後も日本で働き続けたい理由は、「収入がいいから(39.3%)」がトップ。ついで、「生活環境がいいから(39.1%)」、「就業機会が多いと感じたから(33.7%)」が続く。(Q2)
● 今、日本で働いている理由は、「収入がいいから(42.4%)」がトップ。日本での就業期間が長くなるにつれて、「生活環境(安全・清潔さ・治安)の良さ」や「日本文化・日本語への興味」といった理由が高まる。(Q4)
● 日本で働いていて困ったことは、「日本語でのコミュニケーションが取りづらい/取れないこと(38.2%)」がトップ。ついで、「上司や同僚との関係を構築すること(37.4%)」、「給与アップが見込めないこと(36.0%)」が続く。(Q6)
● 日本の生活面で困ったことは、「日本のルールや手続き(行政・保険・税金など)(42.8%)」がトップ。ついで、「生活費(家賃・物価など)(40.2%)」、「住まい(家賃・契約・入居)(34.6%)」が続く。(Q13)
● 仕事でスキルアップするために何らかに取り組んでいる人は96.6%。日本語学習している人は49.8%。(Q8)
● 87.8%が日常会話に問題ないレベル(日本語能力試験N3相当以上)の日本語力を保持している。(Q9)
● 働き続ける上で職場や会社に求める支援は「日本語やビジネスマナーなどの学習機会(45.6%)」がトップ。(Q12)
<日本で働き始めた時期別の特徴>
● 日本での就業歴にかかわらず、N3以上の日本語レベルを持つ方が全体の約9割。(Q9)
● 日本語力によって仕事や生活で困ることが「とてもある」と回答する割合は、日本での就業歴が長くなればなるほど低くなる。(Q10,11)
<今後も日本で働きたい人とそうでない人の特徴>
●『今後も日本で働きたい人』も『今後日本で働きたくない人』も、およそ4割が働く上での日本語でのコミュニケーションに困っている。(Q6)
● 生活での困りごとは、『今後も日本で働きたい人』よりも『今後日本で働きたくない人』の方が多い傾向。(Q13)
■今後も日本で働きたいと思うか?(n=500、単一回答)
◆今後も日本で働きたい人は、全体の86.0%。「とても働きたい」人は、28.6%。
【全体】
・今後も日本で働きたい意向を持つ人は全体の86.0%で、「とても働きたい」と回答した人は28.6%だった。
【就業開始時期別】
・今後も日本で働きたい意向は、『日本で働いて2年以上3年未満の人』は92.9%、『日本で働いて1年以上2年未満の人』は92.4%となり、『日本で働いて1年未満の人』と比較すると日本での就業継続意向が高い結果になった。
<設問>
Q1:あなたは今後も日本で働きたいと思っていますか。
在留期限は考慮せず、ご自身の率直なお気持ちで教えてください。あてはまるものをひとつお選びください。

■なぜ今後も日本で働き続けたいと思うのか?(n=430、複数回答)
◆今後も日本で働きたい理由は、「収入がいいから(39.3%)」がトップ。ついで「生活環境がいいから(39.1%)」が続く。
【全体】
・今後も日本で働き続けたい理由は、「自国や他国と比べて収入がいいから(39.3%)」がトップ。ついで、「生活環境がいいから(39.1%)」、「自国や他国と比べて就業機会が多いと感じたから(33.7%)」が続く。
【就業開始時期別】
・『日本で働いて2年以上3年未満の人』は、 「生活環境がいいから(50.5%)」がトップ。ついで、「日本文化や日本語に興味があり学びたいと思ったから(42.9%)」が続く。
<設問>
Q2:あなたが今後も日本で働き続けたいと思う理由は何ですか。あてはまるものをすべて教えてください。

■なぜ今後、日本で働きたいと思わないのか?(n=70、複数回答)
◆今後日本で働きたくない理由は、「自国や他国の方が企業の文化や風土が魅力的だと感じたから(52.9%)」がトップ。
【全体】
・「自国や他国の方が企業の文化や風土(チームワークなど)が魅力的だと感じたから(52.9%)」がトップ。ついで、「自国や他国の方が収入がいいから(45.7%)」、「自国や他国の方が宗教や文化の違いに寛容だから(44.3%)」が続く。
【就業開始時期別】
・『日本で働いて2年以上3年未満の人』は、 「自国や他国の方が収入がいいから(87.5%)」がトップとなった。
<設問>
Q3:あなたが今後日本で働きたいと思わない理由は何ですか。あてはまるものをすべて教えてください。

■なぜ今、日本で働いているか?(n=500、複数回答)
◆全体では「収入がいいから(42.4%)」がトップ。
【全体】
・「自国や他国と比べて収入がいいから(42.4%)」がトップ。ついで、「自国や他国と比べて生活環境(安全・清潔さ・治安)がいいから(40.4%)」が続く。
【就業開始時期別】
・『日本で働いて1年未満の人』は、『日本で働いて1年以上の人』と比べて、「家族や知人が日本にいるから」が高い結果となった。
・『日本で働いて2年以上3年未満の人』は、 「自国や他国と比べて生活環境(安全・清潔さ・治安)がいいから(52.2%)」、「日本文化や日本語に興味があり学びたいと思ったから(47.8%)」がトップ2となった。
【就業継続意向別】
・『今後日本で働きたくない人』は、 「自国や他国と比べて生活環境(安全・清潔さ・治安)がいいから(52.9%)」がトップ。
<設問>
Q4:あなたが、今日本で働いている理由は何ですか。あてはまるものをすべて教えてください。

■今就いている仕事についてどう感じているか?(n=500、単一回答)
◆「自分のスキルや経験が活かせる」「新しいスキルや知識を身につけられる」「仕事の内容にやりがいを感じる」「将来のキャリアにつながると感じている」が上位。
【全体】
・各項目の「とても感じる」「やや感じる」の計は、「自分のスキルや経験を活かせる(74.4%)」がトップ。ついで「新しい知識やスキルを身につけられる(74.0%)」、「仕事内容にやりがいを感じる(72.0%)」が続く。
・「日本語でのコミュニケーションが取りやすい」、「福利厚生に満足している」は35%以上が感じていないという結果になった。
【就業開始時期別】
・各項目の「とても感じる」「やや感じる」計で見ると、すべての項目で 『日本で働いて1年未満の人』が『日本で働いて就業1年以上の人』を下回る結果になった。
【就業継続意向別】
・各項目の「とても感じる」「やや感じる」計で見ると、すべての項目で『今後も日本で働きたい人』が『今後日本で働きたくない人』を上回る結果となった。
<設問>
Q5:あなたは今の仕事についてどう思いますか。以下のそれぞれについて、あてはまるものをひとつ選んでください。

■日本で働いていて困ったことは?(n=500、複数回答)
◆「日本語でのコミュニケーションが取りづらい/取れないこと(38.2%)」がトップ。
【全体】

【就業開始時期別】
・『日本で働いて1年未満の人』が総じて高く、就業初期に困りごとを多く抱えていることが明らかになった。
【就業継続意向別】
・ほとんどの項目において『今後日本で働きたくない人』のスコアが高い結果となったが、「日本語でのコミュニケーションが取りづらい/取れないこと」は就業継続意向による差はほとんど見られなかった。
<設問>
Q6︓あなたが⽇本で働いていて、困ったことや難しいと感じたことはありますか。

■日本で働いていて困ったことは?(自由回答)
<設問>
Q7︓これまで⽇本で働いていて、困ったことや難しいと感じたことはありますか︖どのようなことでも結構です。ご⾃由にご記載ください。


■スキルアップ面で意識していることや取り組んでいることは?(n=500、複数回答)
◆「特に何もしていない」は全体の3.4%。96.6%がスキルアップに取り組んでいる。
【全体】
・「日本語(会話・読み書き)の勉強をしている(49.8%)」がトップ。ついで、「先輩や上司から学ぶようにしている(質問・相談)(44.0%)」、「仕事に必要な知識やスキルを自分で本やインターネットなどで学習している(44.0%)」が続く。
・「特に何もしてない」と回答した人は3.4%で、全体の96.6%がスキルアップのために何らかの行動を起こしていることが明らかになった。
【就業開始時期別】
・『日本で働いて1年未満の人』は、『日本で働いて就業1年以上の人』と比べてほとんどの項目で上回る結果となった。「転職を検討している」と回答した人も『日本で働いて1年未満の人』が最も多く、44.1%だった。
【就業継続意向別】
・『今後日本で働きたくない人』は、『今後も日本で働きたい人』と比較して、すべての項目が高い結果になった。「資格の取得に取り組んでいる(58.6%)」がトップ。ついで「仕事に必要な知識やスキルを自分で本やインターネットなどで学習している(55.7%)」が続く。
<設問>
Q8:今後も日本の職場で働き、スキルアップをするために、今ご自身で取り組んでいることを教えてください。

■日本語レベルはどれくらい?(n=500、単一回答)
◆全体の87.8%が日本語能力試験N1~N3相当と回答。日常的な場面で使われる日本語が理解できる日本語力を持っている。
【全体】
・全体の87.8%が、N3相当(日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる)以上の日本語レベル。
・N1相当(幅広い場面で使われる日本語を理解することができる)レベルは全体の23.8%。
【就業開始時期別】
・『日本で働いて1年未満の人』の97.2%がN3相当以上の日本語レベルを保持している。
【就業継続意向別】
・『今後日本で働きたくない人』は、就業継続意向あり者に比べてN1~N3相当の割合が多く、97.1%となった。
<設問>
Q9:あなたの日本語レベルはどれくらいですか。あてはまるものをひとつお選びください。

■日本語力によって仕事で困ることはあるか?(n=500、単一回答)
◆自身の日本語力によって仕事での困りごとがある人は全体の64.6%。「まったくない」人は7.8%。
【就業開始時期別】
・「とてもある」の割合は就業歴が浅い人ほど高く、働き続けることで徐々に順応する傾向が見られる。
【就業継続意向別】
・『今後日本で働きたくない人』の「あまりない」「まったくない」計が52.9%と高い。
<設問>
Q10︓あなたの今の⽇本語⼒で仕事において困ることはありますか。あてはまるものをひとつお選びください。

■日本語力によって生活で困ることはあるか?(n=500、単一回答)
◆自身の日本語力によって生活での困りごとがある人は全体の57.0%。「まったくない」人は7.8%。
【就業開始時期別】
・ 「とてもある」の割合が就業歴が浅い人ほど高く、仕事と同様に徐々に順応する傾向が見られる。
<設問>
Q11︓あなたの今の⽇本語⼒で生活において困ることはありますか。あてはまるものをひとつお選びください。

■仕事を続ける上で、希望する支援は?(n=500、複数回答)
◆「日本語やビジネスマナーなどの学習機会」「専門スキルを身につけるための学習機会」が上位に。
【全体】
・全体では、「日本語やビジネスマナーなどの学習機会(45.6%)」がトップ。ついで「専門スキルを身につけるための学習機会(44.0%)」、「生活(住まいや各種手続きなど)に関するサポート(40.2%)」が続く。
【就業開始時期別】
・『日本で働いて1年未満の人』は、「一時帰国などに対応できる長期休暇制度(54.2%)」がトップ。全体に比べて、「生活(住まいや各種手続きなど)に関するサポート(51.4%)」や「宗教的慣習への配慮(45.2%)」は特に高い結果となった。
【就業継続意向別】
・『今後日本で働きたくない人』は、「一時帰国などに対応できる長期休暇制度(57.1%)」がトップとなった。
<設問>
Q12:あなたが仕事を続ける上で、職場や会社にあるといいと思う支援を教えてください。

■生活で困っていることは?(n=500、複数回答)
◆「日本のルールや手続き(行政・保険・税金など)(42.8%)」でトップ。ついで「生活費(家賃・物価など)」が続く。
【全体】

【就業開始時期別】
・『日本で働いて1年未満の人』は、総じて高い結果となった。トップは「生活費(家賃・物価など)(51.4%)」だった。
【就業継続意向別】
・『今後日本で働きたくない人』は、「生活費(家賃・物価など)(57.1%)」がトップ。ついで、「住まい(家賃・契約・入居)(47.1%)」、「配偶者やパートナー、子どもの仕事の選択肢(44.3%)」が続く。
<設問>
Q13︓あなたやあなたの家族が⽇本で暮らしていて、生活面で困ったことや不安に思ったことはありますか。あてはまるものをすべてお選びください。

■生活環境の重視度は?(n=500、単一回答)
◆日本で働き続ける上で生活環境を重要だと感じている人は全体の81.8%。特に『今後も日本で働きたい人』は生活環境を重視する割合が高く、86.7%が重要だと回答した。
【全体】
・「とても重要である」「まあ重要である」計は81.8%だった。
【就業開始時期別】
・『日本で働いて1年未満の人』に比べて、『日本で働いて1年以上の人』の方が生活重視度が高まる結果になった。
【就業継続意向別】
・『今後も日本で働きたい人』は、生活環境を重視する割合が86.7%と、『今後日本で働きたくない人』を大きく上回った。
<設問>
Q14︓あなたやあなたの家族が⽇本で働き続けるうえで、生活環境はどの程度重要だと感じますか。あてはまるものをひとつお選びください。

総括:日本語そのものだけでなく、独自の制度や価値観などの相互理解も必要
日本の人手不足が深刻化している中、外国籍人材は日本の産業を支える大きな存在になっています。自国や他国でなく、なぜ日本で活躍することを選んだのかを把握するため、今回は日本で働き始めて3年未満の外国人の「就労観」と「仕事や生活における困りごと」について調査し、就業開始時期・日本での就業継続意向別にまとめました。
その結果、86.0%が「今後も日本で働きたい」と感じている一方、働く上では「日本語でのコミュニケーション」、生活面では「日本のルールや手続き(行政・保険・税金)」に困っていることが明らかになりました。また、9割以上の方がなんらかのスキルアップに取り組んでおり、日本語を自ら学んでいる方が半数ということも明らかになりました。意欲のある外国籍の方々が日本で働き続けるためには、日本語を学ぶ機会も不可欠ですが、日本独自の制度や価値観など生活していく上でのサポートを受けられることも重要だという結果になりました。外国人だけでなく、多様な人材の活躍の場を広げていくためには、当事者がどのような不安を感じており、何に困っているのかにしっかりと耳を傾け、職場環境や社会を整えていくことが大切だと考えます。
スタッフサービスグループは、今後もあらゆる方々の「働こう」という想いに寄り添い、一人ひとりの希望に合った就業機会を創出し続けられるよう努めてまいります。
(ご参考)当社派遣スタッフとして活躍する外国籍の方々


※詳しくは、スタッフサービスグループの公式SNS「note」記事もぜひご覧ください。(https://note.staffservice.co.jp/)
<調査概要>日本で働き始めて3年未満の外国人の就労観および仕事・生活の困りごとに関する調査
■調査手法:インターネット調査
■調査期間:2026年6月25日(木)~2026年7月15日(水)
■調査対象:現在働いている日本在住の外国人(18~59歳男女)
・在留歴5年未満かつ日本での就業歴3年未満
・調査対象は国籍、在留資格問わず
■回収数:500ss
※本調査は、日本語版および英語版の2種類の調査画面を用意し、回答者自身が希望する言語を選択して回答
※本調査の調査結果・グラフをご利用いただく際は、【スタッフサービス・ホールディングス調べ】と明記ください。
■スタッフサービスグループ 概要
創業:1981年11月29日
代表:阪本 耕治
本部:東京都千代田区神田練塀町85 JEBL秋葉原スクエア
事業内容:人材派遣(事務職、技術者、ITエンジニア、製造業務、医療・介護分野)、紹介予定派遣、人材紹介、業務請負
売上高:4,772億円(2026年3月期)※スタッフサービスグループ計
従業員数:5,784人(2026年4月1日時点)
拠点数:国内146拠点(2026年4月1日時点)
URL:https://www.staffservice.co.jp/company/
■株式会社スタッフサービス・ホールディングス 概要
設立:1990年2月28日(2002年4月1日、持株会社体制に移行)
代表取締役社長:阪本 耕治
所在地:東京都千代田区神田練塀町85 JEBL秋葉原スクエア
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