【管理職や昇進に関する男女意識調査】管理職の昇進意欲、女性は「部長まで」男性は「役員まで」

女性は「産休・育休からの復帰」「育児とのバランス」、男性は「正当に評価されない」「同僚が先に出世」でキャリアへの熱量が下がる

株式会社mento

法人向けに管理職コーチ「mento」を提供する株式会社mento(本社:東京都渋谷区、代表取締役:木村憲仁、以下mento)は、100人以上の企業に勤める会社員985人を対象に「管理職や昇進に関する男女意識調査」を実施いたしました。以下、概要をご報告いたします。

◾️調査結果サマリー

1-1.「管理職になりたい」意向は、女性27.8%、男性42.0%と女性の方が約1割低い

1-2. 管理職になりたくない理由は「責任・プレッシャーが重い」が最も高く、女性は「仕事とプライベートの両立が難しい」、男性は「昇進しても報酬が魅力的でない」が続く

2-1. 昇進意欲は、女性は「部長まで」、男性は「役員まで」が最も多い

2-2. 昇進する上でのハードルは「仕事とプライベートの両立」が多く、特に女性は「働き方の過酷さ」「周囲のサポートが得られない」「自分にはリーダーの適性がない」が多い

3-1. 男女ともに7割の人が昇進やキャリアアップを諦めて仕事への熱量が下がる瞬間がある3-2. 熱量が下がるきっかけは「正当に評価されなかったとき」が最も多く、特に女性は「産休・育休から復帰するとき」「育児とのバランスが取れないとき」、男性は「正当に評価されないとき」「同僚が先に出世したとき」が多い

3-3. 実際に育児については、子供のお迎えに対応するのは女性が5〜6割、男女半々が3〜4割、男性側が約1割という実態

4. 管理職や昇進への考えについて、男女ともに「管理職には決断力や強いリーダーシップが必要だ」が最も多く、特に女性は「女性は男性よりも昇進しにくい」、「男性の方が経験・スキルが豊富である」、「女性はリーダーよりもサポート役に適している」と考えている人が多い

◾️調査背景

100人以上の会社で女性管理職比率や賃金格差の公開が義務化され、世の中では女性活躍推進への風向きが強まっています。一方で、女性は男性に比べて「管理職になりたい」意向が低いと言われています。それは単なる意欲不足ではなく、本当は頑張りたいと思っているけれど「育児との両立が難しい」「サポート役の方が適していると思っている」など様々な背景があると考えています。

今回は、女性社員の管理職や昇進への本音を探るべく、女性・男性社員双方に管理職や昇進に関する意識調査を行いました。

◾️調査結果詳細

1-1.「管理職になりたい」意向は、女性27.8%、男性42.0%と女性の方が約1割低い

「あなたは管理職になりたいと思いますか?」と聞いたところ、女性メンバーは「とてもなりたい」(10.0%)、「少しなりたい」(17.8%)と約3割、男性メンバーは「とてもなりたい」(14.0%)、「少しなりたい」(28.0%)と約4割の人が意向がありました。女性メンバーのほうが男性メンバーよりも約1割ほど意向が低いとわかりました。

1-2. 管理職になりたくない理由は「責任・プレッシャーが重い」が最も高く、女性は「仕事とプライベートの両立が難しい」、男性は「昇進しても報酬が魅力的でない」が続く

管理職になりたくない理由として当てはまるものを聞いたところ、男女ともに「仕事の責任・プレッシャーが重すぎる」(女性57.8%/男性56.9%)と最も高くなりました。男女の差を見ると、特に女性メンバーは「仕事とプライベートの両立難しい」(女性50.8%/男性32.8%)、男性メンバーは「昇進しても報酬が魅力的でない」(女性29.9%/男性35.3%)が高い結果となりました。

2-1. 昇進意欲は、女性は「部長まで」、男性は「役員まで」が最も多い

「あなたはどれくらいまでキャリアアップ・昇進したいですか?」と聞いたところ、女性管理職は「部長クラスまで」(31.3%)が最も多く、男性管理職は「役員クラスまで」(23.4%)が最も多い結果となりました。女性側にガラスの天井があると捉えられます。

※男女差を純粋に比較するため、本分析は、調査サンプルの部長・課長男女構成を考慮して集計しています。

2-2. 昇進する上でのハードルは「仕事とプライベートの両立」が多く、特に女性は「働き方の過酷さ」「周囲のサポートが得られない」「自分にはリーダーの適性がない」が多い

昇進する上でのハードルとして当てはまるものを聞いたところ、男女ともに「仕事とプライベートの両立」(女性41.7%/男性37.9%)と最も高くなりました。男女の差を見ると、特に女性管理職は「働き方がより過酷になる」(女性42.7%/男性30.3%)、「自分にはリーダーの適性がないと思っている」(女性20.6%/男性13.8%)、「ロールモデルの存在」(女性16.1%/男性3.8%)が男性管理職よりも大きなハードルとしてあることが分かりました。

※男女差を純粋に比較するため、本分析は、調査サンプルの部長・課長男女構成を考慮して集計しています。

3-1. 男女ともに7割の人が昇進やキャリアアップを諦めて仕事への熱量が下がる瞬間がある

「これまでにキャリアアップや昇進を諦め、仕事への熱量が下がった瞬間はありましたか?」と聞いたところ、女性管理職は「度々ある」(35.1%)、「少しある」(41.9%)、男性管理職は「度々ある」(26.8%)、「少しある」(42.1%)と男女ともに約7割の人が熱量が下がる瞬間を経験しているとわかりました。

3-2. 熱量が下がるきっかけは「正当に評価されなかったとき」が最も多く、特に女性は「産休・育休から復帰するとき」「育児とのバランスが取れないとき」、男性は「正当に評価されないとき」「同僚が先に出世したとき」が多い

熱量が下がるきっかけとして当てはまるものを聞いたところ、男女ともに「正当に評価されなかったとき」が最も多くなりました。男女の差を見ると、特に女性は「育児とのバランスが取れなかったとき」(女性30.4%/男性17.8%)、「産休・育休から復帰するとき」(女性27.0%/男性15.0%)、男性は「正当に評価されなかったとき」(女性39.2%/男性55.6%)、「 同僚が先に出世したとき」(女性15.2%/男性21.7%)とわかりました。

3-3. 実際に育児については、子供のお迎えに対応するのは女性が5〜6割、男女半々が3〜4割、男性側が約1割という実態

実際に育児について「あなたの家族では、子供を急にお迎えに行かなければいけないとき、どうしていますか?」と聞いたところ、女性管理職は「妻が迎えに行く」(15.7%)、「妻が迎えに行くことが多く、たまに夫が迎えに行く」(29.6%)、男性管理職は「妻が迎えに行く」(26.9%)、「妻が迎えに行くことが多く、たまに夫が迎えに行く」(30.6%)と男女ともに約5〜6割は女性が対応、男女半々が3〜4割、男性側が1割という実態であるとわかりました。

4. 管理職や昇進への考えについて、男女ともに「管理職には決断力や強いリーダーシップが必要だ」が最も多く、特に女性は「女性は男性よりも昇進しにくい」、「男性の方が経験・スキルが豊富である」、「女性はリーダーよりもサポート役に適している」と考えている人が多い

管理職や昇進への考えについて当てはまるものを聞いたところ、男女ともに「管理職には決断力や強いリーダーシップが必要だ」(女性55.8%/男性57.9%)が最も多くなりました。男女の差を見ると、特に女性管理職は「女性は男性よりも昇進しにくい」(女性29.8%/男性11.5%)、「男性の方が経験・スキルが豊富である」(女性20.0%/男性11.5%)、「女性はリーダーよりもサポート役に適している」(女性12.8%/男性4.6%)と考えているとわかりました。逆に、男性側はこのようなバイアスに気づいていない状況になっています。

◾️mentoCOO 丹下よりコメント

今回の調査で、男女間で管理職になりたい意向や昇進意欲に違いがあることが改めて明らかになりました。ただ、それは単に「意欲が低い」という話ではなく、無意識のうちに働く“心のブレーキ”が影響していると我々は考えています。

「頑張りたいけど、頑張ったら子どもといる時間が減るのではないか」「挑戦してみたいけど、みんなに迷惑をかけるのではないか」。女性がアクセルを踏もうとするたびに、そんな”心のブレーキ”が邪魔をして、エンストを起こしてしまいます。

育児とのバランス、ジェンダーバイアス――こうした要因が、女性が一歩を踏み出すことを難しくしている現状があります。mentoでは、こうした葛藤を乗り越え、挑戦へとつなげられるような支援を今後も続けていきます。

◾️「管理職や昇進に関する男女意識調査」概要

調査名:管理職や昇進に関する男女意識調査

調査期間:2025年2月20日〜2025年2月24日

調査機関:株式会社mento

調査委託先:株式会社ジャストシステム

調査対象:100名以上の企業で働く男女社員

有効回答数:985(女性管理職265、男性管理職261、女性メンバー259、男性メンバー200)

調査方法:インターネットアンケート

◾️管理職コーチ「mento」について

「mento」は、リーダーの本音を引き出して組織を変える、管理職コーチングサービスです。企業の皆様に高品質なコーチングをより手軽に使っていただけるプラットフォームをオンラインで展開しています。これまでに累計60,000時間以上のコーチングを提供しており、登録コーチは約200名にのぼります。2020年のリリース以降、パナソニック、伊藤忠、電通をはじめとする大手企業を中心に導入が広まっています。

これまでのコーチングはエグゼクティブや限られた一部の人が受けるものでしたが、mentoでは中間管理職をはじめ、数10名から100名規模まで個別最適な育成施策を一斉に提供することが可能です。

「mento」サービスサイト:https://www.mento.jp/

◾️株式会社mentoについて

「夢中をふつうにする」

情報があふれ、無数の「正解」が手に入るこの時代だからこそ、人が自分らしく夢中に生きることをふつうにしたい。 私たちは世の中を人間のこころから変えていく挑戦を進めていきます。

【会社概要】

会社名:株式会社mento(メント)

所在地:東京都渋谷区渋谷2-11-5 クロスオフィス渋谷メディオ7F

代表取締役:木村 憲仁

設立日:2018年2月

事業内容:

管理職向け管理職コーチ「mento」の開発・運営 https://mento.jp/

個人向けコーチングサービス「mento」の開発・運営 https://i.mento.jp/

コーポレートサイト: https://mento.co.jp/

<本件に関するお問い合わせ窓口>

株式会社mento広報担当:岩田・坪井

アドレス:press@mento.co.jp、電話:050-5785-5579

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会社概要

株式会社mento

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URL
https://mento.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都渋谷区神南1丁目5−6 H1O 渋谷神南403
電話番号
050-1809-2253
代表者名
木村憲仁
上場
未上場
資本金
1億9000万円
設立
2018年02月