副業系サービスの数は5年間で約4.2倍。副業の8割はリモートの時代へ
2022年の副業市場がひと目でわかる副業系マッチングサービスのカオスマップを公開!
■分析と解説
副業市場全体でサービスが増加するなかで、特にサービスの数が増加しているのは、グループ2の「特化型スキルマーケット」とグループ6の「企業で一定期間副業」のカテゴリーです。
グループ2の「特化型スキルマーケット」には、DIYや出張シェフ、ペットケアなどの個人の特技やスキルを生かしたバラエティ豊かなマッチングサービスが並びます。一方、グループ6の「企業で一定期間副業」には、マーケティングや営業、人事などの職域に特化したサービスや、女性特化、地方特化のサービスなど、多様な切り口のサービスが見られます。
「企業で一定期間副業」のカテゴリーを盛り上げている背景としては、有名企業や地方自治体の副業人材が相次いで「副業人材を活用したイノベーション」に取り組み、需要側である企業サイドに「副業人材の活用」という考えが浸透しつつあることが一つの要因と考えられます。
また、コロナ禍のニューノーマルの生活様式の中で、テレワークの浸透により浮いた「通勤・支度時間分」を生かして副業を探す人が増えたこと、また「リモート副業」という方法で居住圏外での副業にチャレンジする人も増えたことが、こうしたサービスへの登録者の増加やのマッチング創出の追い風となっていると見られます。
今年カオスマップに掲載したサービスのうち、約82%近くの副業がリモート可能なものであり、現場型の副業(配達デリバリー、介護、治験ボランティア等)は全体の約18%となりました。コロナ禍のニューノーマルの生活様式の中では、「新しい仕事」が次々に誕生し、従来型の働き方を前提とする仕事の数は相対的に激減していると言えるでしょう。
※1 何を副業マッチングサービスとして数えるかの厳密な掲載の定義は2017年版と2022年版では異なります
■カオスマップの読み方と各グループの説明
まず、縦の軸は、場所を選ばない「リモート型」の副業と、その場に行くことが必須の「現場型」を、横の軸は「単発型」と「継続型」としています。この二種類の軸に対し、左上をAゾーン(「リモート×単発」)、右上をBゾーン(「リモート×継続」)、左下をCゾーン(「現場型×単発」)、右下をDゾーン(「現場型×継続」)という4種類のゾーンに分け、225個の副業マッチングサービスのロゴがマッピングされています。
さらに、副業の特徴により、大きく以下の9つのグループに分類をしています。
- 総合型スキルマーケット型
- 「総合型スキルマーケット」は、クラウドソーシングやスポットコンサルのように、様々なスキル・知見を提供・購入し合うものです。
- 特化型スキルマーケット型
- 「総合型スキルマーケット」が占いやウェブサイトの構築などと多岐に渡るのに対し、「特化型スキルマーケット」は、何らかのスキルに特化したものです。「特化型スキルマーケット」のなかのスキルのジャンルは大きく13のサブグループに分かれており、「家事代行」「DIY」のように現場必須のものから、「翻訳」や「ライティング」というようにリモートでできるものまで、縦長の幅広いグループとなっています。
- ポイ活型
- 「ポイ活型」は、アンケートに答えたり、商品のレビューを書くなどの、比較的隙間時間に作業しやすい「リモート×単発」グループで、誰にでもはじめやすい副業といえます。
- シェアリングエコノミー型
- 「シェアリングエコノミー型」は、スキルを提供して労働所得を得るというよりも、家・車・場所といった、所有しているものを貸し出すといった遊休資産の運用を副業収入につなげるグループです。車の鍵の受け渡しなどは立ち合いが必要なものもありますが、スマートロックの導入などにより、完全にリモートで行うことも、場合によっては可能です。カオスマップ上、このグループ以外の副業は基本的に労働に対する報酬を得るものといえるため、特色のあるグループです。
- ギグワーク・すきまバイト型
- 「ギグワーカー・すきまバイト型」というグループは、「現場型×単発」のグループで、Uber Eatsなどのフードデリバリーや、「旅×副業」といった移動を前提とした副業のグループです。
- 企業で一定期間副業型
- 「企業で一定期間副業型」は、ビジネススキルを生かし、所属企業とは別の会社で、プロジェクト的に(あるいは継続的に)副業をするというケースです。マーケティングや営業、人事などの職域に特化したサービスや、女性特化、地方特化のサービスなど、多様な切り口のサービスが見られます。
- 表現・発信型
- 「表現・発信型」には、ライバーやSNSなどが含まれます。「表現・発信型の副業」は、費やす時間に対しての金銭的な収入が確約されるとは限らないですが、フォロワーが多くなれば企業のPR案件をインフルエンサーとして宣伝することや、投げ銭や、有料コンテンツの販売という機能により、収益を得ることも可能な仕組みがあります。
- EC関連
- 「EC関連」は、家の不用品やハンドメイド品の物販を売買するグループで、自らネットショップを構築するものと、プラットフォーム上に出品するもののサブジャンルがあります。CtoCマーケットの隆盛に伴い、出品代行といった関連サービスも見られます。
- オンサイトで継続型
- 「オンサイト型」は、治験ボランティア、牛乳配達・新聞配達・販売・飲食の接客系等の仕事が含まれます。(ロゴではなくカテゴリーの名前で記載)
様々な定義の「副業」の解釈が存在するなか、本調査が、現在の「副業市場」の全体像を整理し、「自分に合った副業」を見つける一助になれば幸いです。
「副業系サービス カオスマップ2022」の高画質データはこちらからダウンロードできます
https://drive.google.com/file/d/1RU8yB-BXh3wYfLaQKLc_woyMXCK2b2sS/view?usp=sharing
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・掲載されている会社名および商品・製品・サービス名・ロゴマーク等は、各社の商標または各権利者の登録商標です。
・サービスの位置関係につきましては、単発型と継続型が混在する、あるいはリモート・オンラインのどちらも可能といったサービスの場合は、主となるものの性質を鑑み、最も近しい座標を選んでおりますが、本調査はシューマツワーカー独自調査のため、網羅性・正確性を保証するものではありません。
・本カオスマップに掲載されている企業・サービスロゴは各社の事前承諾を得ていないものもございます。使用上問題がある場合は、お手数ですが、下記までご連絡頂けますと幸いです。
info@shuuumatu-worker.jp(担当者:上原)
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