AC/DCコンバータ スイッチング電源制御IC「NJW4790」発表
高効率 低待機電力 低エミッション(EMI) 擬似共振 RCC(Ringing Choke Converter)方式
日清紡マイクロデバイス株式会社(代表取締役社長:田路 悟)は、擬似共振型RCC(Ringing Choke Converter)方式 AC/DCコンバータ スイッチング電源制御IC「NJW4790」を発表いたします。
昨今、環境問題は全世界的な課題として対応が必要となっております。例えば、AC/DC電源(ACアダプタ等)はコンセントに挿しているだけで待機電力を消費しますが、環境負荷軽減のため、この待機電力や効率に厳しい規定が制定されました。(米国エネルギー省:DoE、欧州委員会:CoC、国際電気通信連合:ITU-T L.1001など)この課題を解決するために、日清紡マイクロデバイスは「NJW4790」を開発いたしました。
「NJW4790」は、擬似共振RCC(Ringing Choke Converter)方式の絶縁型フライバック電源に用いる自励式スイッチング電源制御ICです。
●擬似共振とは、不連続モードから臨界モードまでの区間において生じるスイッチング電圧の共振振動が極小のタイミングで、スイッチング素子をONさせる方法で、高効率と低ノイズを容易に実現することができます。
●RCCとは、内部に発振回路を持たない自励型スイッチング電源の一つで、一般的な他励型スイッチング電源のPWM(Pulse Width Modulation)方式と比較して、高速過渡応答性能や低ノイズの面で優れていましたが、これまではディスクリート部品を組み合わせて回路設計する方式が主流で、設計難易度が高いという課題がありました。
「NJW4790」を使用すれば、従来のRCC方式のデメリットを排除し、さらに高効率・低待機電力化を実現できるため、これからのAC/DC電源に最適な制御ICとなっております。
さらに「NJW4790」は30mW 以下で動作する軽負荷モードも備えています。 スタンバイ時および軽負荷時の効率を向上させ、新しいエネルギー基準を満たす設計を容易にします。これらの特長から、50W程度までの様々なAC/DC電源(ACアダプタ、住宅設備、産業機器、通信機器、等)に最適な製品となっております。
※2022年6月現在の消費税率に基づいて金額を表示しています
<新製品NJW4790の主な特長>
1.RCC(Ringing Choke Converter)方式
RCCとは、フライバック型コンバータの一種で、自励発振によってスイッチング動作を行うコンバータです。
トランスに巻きつけられた帰還巻線によってスイッチ素子自体が自励発振を行います。スイッチング素子がオンの状態でトランスに電力を蓄積し、オフの間に蓄えたエネルギーを二次側に放出する方式です。一般的な他励型スイッチング電源のPWM(Pulse Width Modulation)方式と比較して、高速過渡応答性能や低ノイズの面で優れています。
2.擬似共振
擬似共振とは、図の波形のように、不連続モードから臨界モードまでの区間において生じるスイッチング電圧(Vds)の共振振動が極小のタイミングで素子をスイッチングさせる方式です。これにより、スイッチング損失を減らし、高効率と低エミッション(EMI)を実現します。(擬似共振スイッチングを行わない場合、Vdsが高いタイミング※でスイッチングすることも発生するため、エネルギーロスが大きくなることと、ノイズが大きくなってしまいます)
<新製品NJW4790の主な仕様>
日清紡マイクロデバイス株式会社
東京都中央区日本橋横山町3番10号
電子デバイス事業統括本部 営業本部 営業統括部 営業企画課
電話:03-6892-1514(直通)
URL:https://www.nisshinbo-microdevices.co.jp/
「NJW4790」は、擬似共振RCC(Ringing Choke Converter)方式の絶縁型フライバック電源に用いる自励式スイッチング電源制御ICです。
●擬似共振とは、不連続モードから臨界モードまでの区間において生じるスイッチング電圧の共振振動が極小のタイミングで、スイッチング素子をONさせる方法で、高効率と低ノイズを容易に実現することができます。
●RCCとは、内部に発振回路を持たない自励型スイッチング電源の一つで、一般的な他励型スイッチング電源のPWM(Pulse Width Modulation)方式と比較して、高速過渡応答性能や低ノイズの面で優れていましたが、これまではディスクリート部品を組み合わせて回路設計する方式が主流で、設計難易度が高いという課題がありました。
「NJW4790」を使用すれば、従来のRCC方式のデメリットを排除し、さらに高効率・低待機電力化を実現できるため、これからのAC/DC電源に最適な制御ICとなっております。
さらに「NJW4790」は30mW 以下で動作する軽負荷モードも備えています。 スタンバイ時および軽負荷時の効率を向上させ、新しいエネルギー基準を満たす設計を容易にします。これらの特長から、50W程度までの様々なAC/DC電源(ACアダプタ、住宅設備、産業機器、通信機器、等)に最適な製品となっております。
製品名 | NJW4790 |
パッケージ | VSP10 (MSOP10) |
サンプル価格 (1000個購入時の参考価格) | 220円(税込み)※ |
サンプル受注開始 | 2022年10月(予定) |
量産開始 | 2022年11月(予定) |
月産規模 | 50万個 |
<新製品NJW4790の主な特長>
1.RCC(Ringing Choke Converter)方式
RCCとは、フライバック型コンバータの一種で、自励発振によってスイッチング動作を行うコンバータです。
トランスに巻きつけられた帰還巻線によってスイッチ素子自体が自励発振を行います。スイッチング素子がオンの状態でトランスに電力を蓄積し、オフの間に蓄えたエネルギーを二次側に放出する方式です。一般的な他励型スイッチング電源のPWM(Pulse Width Modulation)方式と比較して、高速過渡応答性能や低ノイズの面で優れています。
2.擬似共振
擬似共振とは、図の波形のように、不連続モードから臨界モードまでの区間において生じるスイッチング電圧(Vds)の共振振動が極小のタイミングで素子をスイッチングさせる方式です。これにより、スイッチング損失を減らし、高効率と低エミッション(EMI)を実現します。(擬似共振スイッチングを行わない場合、Vdsが高いタイミング※でスイッチングすることも発生するため、エネルギーロスが大きくなることと、ノイズが大きくなってしまいます)
<新製品NJW4790の製品写真>
<新製品NJW4790の主な仕様>
タイプ | 擬似共振スイッチングを用いたRCC(自励発振タイプ) |
電源電圧範囲 | 7.2V to 35V |
動作開始電圧 | 11.5V |
UVLO&スタンバイ電圧 | 6.3V |
動作温度範囲 | -40℃ to 125℃ |
保護機能 | 過電流保護機能(調整可能) 出力過電圧検出機能(ラッチ) サーマルシャットダウン(ラッチ) |
パッケージ | VSP10(MSOP10) |
特徴 | 高効率かつ低ノイズ |
お問い合わせ先
日清紡マイクロデバイス株式会社
東京都中央区日本橋横山町3番10号
電子デバイス事業統括本部 営業本部 営業統括部 営業企画課
電話:03-6892-1514(直通)
URL:https://www.nisshinbo-microdevices.co.jp/
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