HIROTSUバイオサイエンス、アニコムどうぶつ病院グループで「N-NOSE® わんちゃん」の取り扱いを開始犬のがん早期発見の実現に向け、順次取り扱い病院を拡大
動物病院での「N-NOSEわんちゃん」の取り扱いは、全国でもアニコムどうぶつ病院グループが初めてとなります。
「N-NOSEわんちゃん」取り扱い開始に至る背景
犬のがん罹患率は人の8倍(※1)と言われており、6歳以上の犬では死因の第1位(※2)です。
しかし、犬は自分で痛みなどの不調を訴えることができないため、飼い主が異変に気付く頃には病状が進行していたというケースが少なくありません。
がんの早期診断にはコンピュータ断層撮影法(CT)や磁気共鳴画像法(MRI)が一般的ですが、これらの技術は高価かつ全身麻酔が必要なため、経済的負担や動物への身体的負担が少なく、早期がんを発見するための簡便かつ非侵襲的な検査が求められていました。
アニコム先進医療研究所のグループ会社であるアニコム損害保険株式会社(以下「アニコム損保」)とHIROTSUバイオサイエンスは、2023年3月に戦略的資本提携・業務提携を開始し、アニコム先進医療研究所を含めたアニコムグループと連携しながら、ペットのがんの早期発見・予防に向け協業を進めてまいりました。
その一環として今回、アニコム先進医療研究所が運営するアニコムどうぶつ病院グループにて、「N-NOSEわんちゃん」の取り扱いを開始しました。
動物病院での取り扱いで、より簡便に安心提供へ
「N-NOSEわんちゃん」は、嗅覚の優れた線虫(C. elegans)が、がんの匂いに反応することを利用した、犬の尿を提出するだけで簡便かつ非侵襲的にがんのリスクを調べることができる検査です。
愛犬のがんリスクを把握したいという飼い主の皆さまからもご好評いただき、3月の先行予約開始以降、既に2,000名超の方にお申し込みいただいています。
一方で、自宅採尿が上手くいかず検体の提出が難しい一部のケースや、自宅で採取した尿を検査会社へ指定の方法で郵送する・または所定の場所へ持参するという手続きが必要でした。
アニコムどうぶつ病院グループで「N-NOSEわんちゃん」を取り扱うことで、こうした飼い主にとってのハードルを解消することが可能です。自宅採尿が難しくても動物病院で採取した尿をそのまま検査会社へ提出できるので、飼い主はさらに気軽に検査を受けられるようになります。
さらに、万が一検査によって高リスクと判定された場合には、病院での詳しい検査や経過観察といったことが可能であり、より一層飼い主の皆さまに安心をお届けする体制構築が可能となります。
今後も順次取り扱い病院を拡大し、犬のがんの早期発見・早期治療の実現に向けた取り組みを強化するとともに、ペットとその飼い主が長く健康に暮らせる世界の実現を目指してまいります。
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※1 犬のがん罹患率:6歳以上の犬のがん罹患率「アニコム家庭どうぶつ白書2022年版」記載データ、40歳以上の人のがん罹患率:「国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)2019年分」および「厚生労働省人口動態調査(2019)」記載データより算出。
※2 「家庭どうぶつ白書2021」の「犬の死亡原因と死亡率」の元データより算出。
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【取り扱い病院】
(所在地都道府県市区町村コード順)
■6月1日(木)
・新宿御苑前どうぶつ病院(東京都新宿区富久町16-24)
・自由が丘どうぶつ病院(東京都世田谷区奥沢 7-10-5フィル・パーク九品仏2階)
・愛甲石田どうぶつ病院(神奈川県伊勢原市石田256-6)
■6月19日(月)
・茗荷谷どうぶつ病院(東京都文京区小石川4-17-10ルミエール小石川101)
※導入希望の動物病院関係の方は、以下から問い合わせください。
https://hbio.jp/ctm/contact/animal-hospital/
【アニコム先進医療研究所について】
動物の医療分野における基礎研究の推進、先進医療の開発と研究を発展させるために2014年に設立。
現在、多様な臨床研究を進めており、アニコムグループのVISIONである予防型保険の実現や、早期発見・早期治療の体制構築、治らない・治りにくい疾病を根治する医療技術の開発に向けて取り組んでいます。
また、アニコムグループの強みを活かし、グループが保有するビッグデータを分析することで、その成果を病気に苦しむどうぶつに還元し、動物医療分野においてリーディングカンパニーとして社会貢献することを目標としています。
会社名:アニコム先進医療研究所株式会社
所在地:東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー39階
代表者名:代表取締役社長 河本光祐
設立年月:2014年1月
主な事業内容:動物医療分野における臨床・研究事業
コーポレートサイト:https://www.anicom-med.co.jp/
【HIROTSUバイオサイエンスについて】
生物の能力を活かした独自の検査技術の研究開発と実用化を通じて「人々の健康と未来の安心を守ること」を目指しています。
2016年に設立し、研究者の豊かな発想とたゆまぬ努力で、N-NOSEが実用化されました。
人生100年時代、健康寿命の延伸が重要視される一方で、2人に1人ががんに罹患すると言われています。
こうした社会的課題の解決に、人工機器にもかなわない嗅覚に優れた線虫の力を活用した「生物診断」という画期的な技術をもって、貢献いたします。
多くの方の健やかな未来のために、生物診断をより身近に、より発展的なものにするために、研究開発と実用化に邁進しています。
会社名:株式会社HIROTSUバイオサイエンス
所在地:東京都千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニガーデンコート
代表者名:代表取締役 広津崇亮
設立年月:2016年8月
主な事業内容:線虫および線虫嗅覚センサーを利用したがん検査の研究・開発・販売
コーポレートサイト:https://hbio.jp/
サービスサイト:https://lp.n-nose.com
【参考】
■「N-NOSE」について
嗅覚に非常に優れた線虫C.elegansが、人の尿中に含まれるがん特有の匂いを高精度に検知することを利用した、がんの一次スクリーニング検査。
尿を提出するだけで、簡便・安価・高精度・全身網羅的に早期がんを調べることが可能です。
線虫が反応することが確かめられているがん種は、胃がん/大腸がん/肺がん/乳がん/子宮がん/すい臓がん/肝臓がん/前立腺がん/食道がん/卵巣がん/胆管がん/胆のうがん/膀胱がん/腎臓がん/口腔・咽頭がんの15種類。
2020年 1月の実用化以降累計40万人以上が受検しており、法人での導入は1,500社を超えました(2023年5月現在)。
■「N-NOSE わんちゃん」について
N-NOSEの技術を応用した愛犬用がん検査。犬に多い以下のがんのリスクを調べることが可能です。
対象のがん:肝臓がん、乳腺がん、リンパ腫、甲状腺がん、多発性骨髄腫、肉腫、骨腫瘍、尿路上皮がん、脳腫瘍
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