介護職員の業務負荷を軽減

PicoCELA株式会社

介護職員の業務負荷を軽減
PicoCELAのWi-Fiメッシュを活用した介護施設向けIoT基盤

PicoCELA株式会社 (本社:東京都中央区、代表取締役社長:古川浩、以下、ピコセラ) は、社会福祉法人 善光会 (本部:東京都大田区、理事長:梅田茂、以下、善光会)が運営する介護施設を対象とした、人手不足問題解消のためのIoT基盤開発プロジェクトを開始したことをお知らせいたします。

【背景】
昨今、介護人材登用の課題は顕在化しており、2020年度末には約216万人、2025年度末には約245万人※1が必要とされています。また、施設に従事している54,000 人を象とした調査では、介護職員(以下、職員)の70%超が「人手不足」を訴えており、更に40%超の職員が「身体的負担が大きい」※2と労働環境に関する問題を抱えています。このような背景により、善光会では、介護職員の負荷軽減と介護サービスの品質向上を目指し、業務改善活動の推進と並行して、見守りセンサーやバイタルモニターシステムなど20種類以上の介護用IoT機器の導入を進めています。今回、善光会とエンタープライズグレードのWi-Fiメッシュソリューションを提供するピコセラが協力し、介護施設の各種課題解決に取り組んで参ります。
※1「第7期介護保険事業計画に基づく介護人材の必要数について(平成30年5月21日)」別紙1
※2平成30年度介護労働実態調査 介護労働者の就業実態と就業意識調査結果報告書 P57

【実施概要】
介護現場のIoT化促進において、安定した通信・ネットワーク環境は不可欠となります。ピコセラの「PCWLシリーズ」は、独自の無線メッシュネットワークテクノロジーを搭載したWi-Fiソリューションです。オフィス、工場、倉庫、プラントといったミッションクリティカルな様々な現場で数多くの導入実績を誇り、そのほとんどでLANケーブル配線量を7割以上削減してきました。今回、善光会が運営する「特別養護老人ホームフロース東糀谷」に、ピコセラのPCWL-0400シリーズを用いて高品質な無線空間を構築し、善光会が導入している種々の介護用IoT機器を接続するための無線通信基盤を実現します。その特徴は以下の通りです。

(1)「LANケーブルに縛られない」自由自在なWi-Fi空間形成

電波環境は建物内のレイアウト変更などによって容易に変動します。介護向けIoT基盤に求められる第一の要件は安定性です。ピコセラの無線メッシュテクノロジーにより、各アクセスポイントはLANケーブル配線が不要であるため、電波環境が変動した場合でも、容易にアクセスポイントの設置場所の変更が可能です。このような「柔らかい」通信インフラを導入することによって、常に高品質な無線空間を保証します。

(2)エッジークラウド連携による種々のIoTデバイスの統一管理

介護施設内では、複数のベンダーが提供する種々のIoTデバイスが投入されています。しかし、これらのIoTデバイスは個別に管理されているため、施設側にとってはIoTデバイス同士を協調連携させることは困難でした。ピコセラのPCWL-0400シリーズは、無線メッシュを搭載したWi-Fiアクセスポイント機能に加え、余力のあるHWプラットフォームの特徴を生かしたエッジコンピューティング機能を提供します。各PCWL-0400シリーズは、クラウド管理システム「PicoManager🄬」とも連携します。エッジコンピューティング機能を搭載したWi-Fiアクセスポイントがクラウドサーバと連携することによって、種々のIoTデバイスの制御コマンドを抽象化し、標準化されたAPI群の形態で提供できるようになります。その結果、施設側はこれらのIoTデバイスを統一的に管理できるようになり、またIoTデバイス同士を協調連携させることも容易になります。将来的には、善光会が開発した介護福祉事業者向け情報管理システム『スマート介護プラットフォーム”Smart Care Operating Platform”(略称「SCOP」)』と連携させることで介護現場のオペレーションとサービス品質のより一層の向上を目指します。

(3)Wi-Fi空間のみならずBluetoothエリアをも提供

ピコセラのPCWL-0400シリーズのエッジコンピューティング機能により、Bluetoothの面的空間も同時に提供します。これによりBluetoothインターフェースを搭載したIoTデバイスに対しても通信環境を提供します。また、BLEタグをセンシングし、PicoManager🄬を介して測位を行うことができます。

【実施の効果】
介護現場の人手不足は深刻さが日々増しています。今回のIoT基盤によって、介護現場の業務効率を改善し、介護職員の負担を軽減していきます。介護職員の精神的負担を軽減することで、最も重要な介護の質改善にも役立てていく予定です。


<会社概要>
法人名称:社会福祉法人 善光会
住所:東京都大田区東糀谷6-4-17
理事長:梅田茂
基本金:825,530,000円
主な事業内容:介護施設、障害者支援施設の運営、福祉事業者等への経営支援、社会福祉に関する研究調査等公益事業
URL:https://www.zenkoukai.jp/japanese/(コーポレートサイト)
URL:https://scop.sfri.jp/ (SCOPサービスサイト)

<取り組み紹介>
善光会は、東京都大田区を拠点に介護福祉施設を運営管理する社会福祉法人です。2009年のロボットスーツHALⓇ福祉用導入以来、130種類以上の機器を導入し、メーカー企業や関係省庁と連携しながら介護ロボットの共同開発・実証研究等、様々な先進的な取り組みを行ってきました。また、その知見を集約して福祉業界の関係者の皆様に効果的に活用していただくために、平成29年10月に『サンタフェ総合研究所』を法人内に設立。各関係者の皆様へ向けた経営支援の実施の他、複数の機器のインターフェースを統合する「SCOP Now」や介護記録アプリ「SCOP Home」を開発、サービス提供をしております。厚生労働省が管轄する、人材育成に関する調査事業や介護ロボットの現場導入を促進するプラットフォーム構築事業に参画し、これからの介護事業を担う人材育成や介護業界全体のサービス向上や負担軽減に向けた取り組みを行っています。


<会社概要>
法人名称:PicoCELA株式会社
住所:東京都中央区日本橋人形町2-34-5 SANOS日本橋4階
代表取締役社長:古川 浩
資本金:100,000,000円
主な事業内容:無線通信に関する特許技術を活用した無線通信製品の販売・ソリューション・ライセンスの提供、
及びクラウド監視システムの販売
URL:https://www.picocela.com/(コーポレートサイト)
URL:https://note.picocela.com (note)


<受賞歴>
2018年 JR東日本スタートアップ大賞受賞 /
Google Launchpad Accelerator Tokyoにて、第1期生7社の中の1社に採択
2019年 Viva Technologyにて、Orange Fab Asiaに採択 /
内閣府主催のスーパーシティフォーラム2019において、出展企業28社の1社に選定
2020年 第6回知的財産活用表彰において、知的財産活用奨励賞 知的財産情報部門受賞 /
第5回JEITAベンチャー賞 受賞 /Orange Fab Asia 5G Challenge Final Pitch Competitionにて、第1位

会社概要

PicoCELA株式会社

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URL
https://www.picocela.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区日本橋人形町2-34-5 SANOS日本橋4階
電話番号
03-6661-2780
代表者名
古川 浩
上場
未上場
資本金
2億4502万円
設立
2008年08月