【速報】衆院選2026、政見放送の「具体策」言及が昨年比大幅減、非生成AIでロジック構造を解析し”呼びかけ偏重”を可視化

同じ9分枠でも“ここまで差”——最短6分50秒のチームみらい/表現を使い分ける「参政党」/自民党は“呼びかけ”から“具体策”へ

コグニティ

 知識表現AIを用い、会話・文章情報から組織課題を可視化するコグニティ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:河野理愛、以下「コグニティ」)は、独自の特許技術CogStructureを用いて、2026年2月8日投票日の衆院選に向けてNHKが放映する各政党の政見放送を対象に、「話題(論点)」と「ロジック構造・情報量」の傾向を分析しました。

2026年衆院選・政論解体新書:投票日3日前速報

 分析の結果、政見放送で抽出された全30件の主要論点のうち、具体的な施策への言及はその3分の1である10件に留まり、残りは各党のキャッチフレーズや投票の呼びかけ文言が中心であることが確認されました。2025年参院選時の政見放送では、対象12党の主要論点全36件のうち 18件(50%)が具体施策であったため、今回の衆院選における政見放送は、昨年比で「具体策」言及が減少している傾向が見られます。具体策言及は、昨年50%から今年約33%へ(-17ポイント)と大きく低下しています。

 さらに、9分枠の制限がある政見放送であっても、議席増が見込まれる政党ほど動画が「短い」傾向が確認され、最長は中道改革連盟の9分27秒、最短はチームみらいの6分50秒でした(政党案内アナウンス含む)。

 本速報は、政党の主張の正しさを評価するものではなく、有権者が投票判断の材料を点検するための「読み方」を提示することを目的としています。

■ 速報結果①|主要論点30件のうち「具体策」は10件(昨年比で減少)

 CogStructure分析により、各党政見放送で言及されている話題について、ロジック構成・情報の種類と量を判別し、情報量順に上位3位までを論点ランキングとして抽出しました。その結果、全30件の論点のうち、具体的な施策への言及は10件(3分の1)に留まり、その他はキャッチフレーズや投票の呼びかけが多い構成となりました。一方、2025年参院選時の政見放送では、全36件中18件(50%)が具体施策でした。なおこの割合は、2026年2月3日に調査発表した「2026年衆院選向けの各党マニフェスト動画の論点分析」と同等レベルとなります。このことから、今回の政見放送は、これまでよりも具体施策言及が少なめである傾向が見られます。

政見放送論点一覧

※表内の文字はYouTube付属の「文字起こし表示」を利用した原本をもとに分析抽出しており、公平を喫するためにあえて誤変換が残ったままにしています。


 その中でも、自民党は今回「外的要因に左右されない自立した国を作る」「全く新しい経済財政政策であり、国の根感に関わる重要政策の大転換です」「投資と成長の公循環を実現する」と、3件とも具体策に言及していることが特徴です。2025年は3件が「私どもはきちんと訴えていきたい」「早いよ、そして重点化ができるよ」「日本は何ができるんだということをきちんと訴え」というキャッチフレーズに近い3件の検出と比較しても、今年の他党の傾向とは違いが出ていると言えます。

■ 速報結果②|同じ9分枠でも、議席増が見込まれる政党ほど「短い」傾向

 政見放送の中で一番「差」が出た指標は、「議席数の増減」に対する「政見放送の長さ」でした。 

9分以内の規定があるにも関わらず、中道改革連盟が9分27秒で最長、チームみらいが6分50秒で最短となっています(政党案内アナウンス含む)。また、各党の指標を並べたところ、5W1Hの問いかけ(「いつ・どこ・だれ」等Yes/Noで答えられない問い)が、議席数の「変動の少ない」党ほど増える傾向が見られました。相関係数は-0.63、p値=0.004でした。 

議席数増減に対する政見放送変化指標

【問いかけ表現の例】カッコ内は自動文字起こしの変換間違い等と考えられる箇所を修正

<共産党>

・この12年間で大株価は最高なのになぜくらしが苦しいの?

・あなたの給料はどうですか?

・儲かっている大企業と不裕層(富裕層)にいつまで限税(減税)優遇を続けるのか?

・アジアの平和、中国との関係をどうする?

<自民党>

・そうした政策をもっと進めて欲しいと思われている国民の方も多い気がしますが、そうした中(、)衆議院解散に踏み切られたのはなぜでしょうか?

・大胆な投資とはどのようなものでしょうか?

・危機管理投資は私たちの暮らしにどう関係するんでしょうか?

<国民民主>

・与党の安定が国民生活の安定につがるのなら、長期の自民党政権化でなぜガソリン代は下がらなかったんでしょうか?

・逆になぜ30年50年壁を動かなかったんでしょうか?

・えー、与党の安定がなければ政策が進まないというならなぜ自民党の安定政権のもでガソリンは下がらず103(万)の壁は上がらなかったんでしょうか?

■ 速報結果③|政見放送特有の傾向、象徴的なのは「参政党」

 独自技術CogStructureを使い、実際に政見放送とマニフェストの差として、大きなものは何になるかを調べたところ、明らかに9分制限のある政見放送と違い、マニフェスト動画は情報量が増えるため、その情報量に左右される「数」を除外した上でも、下記のような政見放送特有の特徴が見えてきました。

・話の区切りまでが短い(短い発言を繰り返す)

・同じ情報量(長さ)換算で、漢字に直せる語句や数字を使うことが増える

・同じ情報量(長さ)換算で、「えー」などのフィラー*が少ない(録画撮りのものがある・練習している可能性がある)

・説明不足の話題が増える(呼びかけのみで終わることが多いため)

・話題が「投票呼びかけ」と「公約」に集約される(⇔マニフェストでは、生活者をメインにした政策が語れている)

政見放送とマニフェストのフィラー

*フィラー・・・考えながら話す際・留まる際に出る「えー・えーと」などの不必要語句のこと。今回は「あのー」「えー」「えっと」「ええと」「まあ」についてカウントしている。

 また、指標傾向を数式化・採点アルゴリズム化することで、個々のスピーチや記述についてスコアリング・分布図を作成することができる「Pattern Landscape機能」を使うことで、2026年の政見放送とマニフェスト「らしさ」を数式にした結果、「政見放送共通の要素」を持つのは参政党の政見放送であると検出されました。2位の社民党とともに、この2党は時間内の演説ではなく「事前録画動画」の上映であったため、フィラーの少なさなどから加点されたものと考えられます。その意味で、事前録画では無く演説の中も一番高くスコアが付いたのがチームみらいとなります。チームみらいは、1000文字あたりのフィラーの数が、政見放送で0回(全政党平均1.6回)・マニフェスト動画で2.4回(全政党平均6.7回)となり特徴的です。

各党フィラーの数

■ 特集ページの案内

 本分析結果を踏まえ、コグニティでは有権者向けに各党のマニフェスト動画の論点・特徴を一覧化した特集ページ、及びnoteにおける有料記事を公開しました。

特集ページ名:2026年衆院選・政論解体新書

URL:https://cognitee.com/2026vote

内容:選挙当日まで、各党から公開された情報をもとに、傾向や注意点について分析して共有します。

※指標定義や分析手法の詳細、今後の追加分析(年代別支持傾向・街頭演説等への拡張)についても順次公開予定です。

【本日更新分の内容】

・議席数増減予想から、勢いのある・ない党の政見放送特徴を特定

・政見放送・マニフェストの共通傾向・異なる傾向

・政見放送「らしい」内容1位は、参政党

・2025年の衆院選時と何が違うか?

・どれを見ることで一番判断しやすいか、確認ポイント

・2025年との論点比較

・各党の詳細分析レポートダウンロード

・あなたの思考傾向分析

note記事(途中有料):https://note.com/cognitee/n/n7111792e3efc

■ 分析対象・データ|NHK政見放送+昨年比較、支持率・情勢も参照

・対象: 2026年2月8日投票日の衆院選に向けた各政党の政見放送(NHK放映分のYouTubeに共有されているもの)

・比較: 今年のマニフェスト傾向との比較、2025年参院選の政見放送・マニフェスト傾向との比較

・参照データ: 前回の「序盤情勢調査」に加え、NHKが発表した「政党支持率」の数値も利用

【分析対象の政見放送動画】

■ 分析概要|非生成AI(知識表現AI)で「作らずに測る」

 コグニティのCogStructureは、第一次・第二次AIブームで発展した知識表現(Knowledge Representation)やオントロジー等のアプローチをベースに、人の認識パターン特定に特化した技術です。ChatGPT等の生成AIが文章を「作る」ことを得意とするのに対し、CogStructureは、発話・文章を比較可能な指標(モノサシ)に落とし込むことに重きを置いています。

 本分析では、政見放送の発話を要約・生成するのではなく、話題(論点)とその情報量・構造を抽出し、各党の特徴を定量的に比較できる形に整理しました。

■ トライアルのご案内:Baseline Review機能

 コグニティは、会話・文章などの定性データを、独自の構造化技術により「改善に使える指標」と「行動に落ちる示唆」に変換する分析サービスを提供しています。商談・会議・社内共有・研修・顧客対応・IRなど、目的に応じてコミュニケーションの“伝わり方”と“成果につながる要因”を可視化し、改善の優先順位と打ち手を提示します。

 その入口として、短期間で現状の課題と改善の方向性を把握できる「Baseline Review(お試し)」を5万円(税別)で1月27日にリリースいたしました。個人・組織の力量を確かめるため、パフォーマンスが良いトーク/悪いトークの違い(構成・論点の置き方・説得の流れ等)や最終版の再レビュー(Before/After比較)として、録画・音声・書類等を2本ご提出いただくことで、分析結果とブリーフィング1時間でフィードバックします。(個人利用の場合は、ブリーフィングに代わりメールもしくはオンラインセミナーにて実施)

Baseline Review機能

申込ページ:https://cognitee.com/baseline-review-cog-evidence

コグニティ株式会社

コグニティ株式会社

◯ 社 名 :コグニティ株式会社
◯ パーパス :技術の力で、思考バイアスなき社会を。
◯ 事業内容 :定性情報の定量化技術を使った組織分析サービス
◯ 本 社 :〒140-0015 東京都品川区西大井一丁目1番2−208号
◯ 設 立 :2013年3月28日
◯ Web :https://cognitee.com/
◯ 資本金 :6億円(準備金含む)
◯ 従業員 :71名(リモートワーカー含む)
◯ 代表者 :代表取締役 河野 理愛
◯ 受賞歴他 :
■EY Innovative Startup エンタープライズ部門受賞(2019)
■第11回 HRアワード 人材開発・育成部門 最優秀賞(2022)
■第22回 一般社団法人日本テレワーク協会 テレワーク推進賞 優秀賞受賞(2022)
■第3回TOKYOテレワークアワード 推進賞(2023)
■一般社団法人生成AI活用普及協会協議員(2023〜)

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会社概要

コグニティ株式会社

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URL
https://cognitee.com
業種
情報通信
本社所在地
東京都品川区西大井一丁目1番2−208号
電話番号
03-4212-8445
代表者名
河野 理愛
上場
未上場
資本金
3億3832万円
設立
2013年03月