メドメイン株式会社、病理所見作成を効率化するAIシステムで特許を取得
〜医療AIによる病理診断支援の新たなステージへ〜
メドメイン株式会社(本社:福岡県福岡市、代表取締役CEO:飯塚 統)は、AIを活用して病理診断の所見作成を支援・効率化する技術に関する特許(特許第7752741号「所見作成作業効率化システム」)を取得したことをお知らせします。

■ 特許概要
本特許は、病理診断における所見文と、AIが病理画像を基に生成した所見文を照合することで、整合性、誤字や記載漏れ、診断内容の誤りなどを自動で検出し、修正の支援を行うシステムに関するものです。これにより、病理医の所見作成作業を大幅に効率化し、診断の品質向上と医療現場の負担軽減を実現します。
■ 技術の特徴
本特許は、病理診断の所見作成・確認業務を効率化するため、以下の技術的特徴を備えています。
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所見文の生成と照合による確認支援
医療従事者が作成した所見文と、病理画像データを基にAIが生成した所見文を比較・照合し、誤字・記載漏れや所見内容の不整合といった問題点の検出を支援します。
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類似度に基づくチェック機構
2つの所見文の類似度を算出し、その結果に応じて所見文の確認や修正を促します。これにより、ヒューマンエラーが発生しやすい所見作成・確認工程において、医療従事者のチェック作業を効率化します。
■ 背景と目的
病理診断は医療の根幹を支える重要な診断でありながら、専門医の不足や業務負担の増大が課題となっています。メドメインはこれまで、病理クラウドシステム「PidPort」や病理AI開発を通じ、デジタル病理の普及と医療AIの推進により、医療現場の支援を行なってきています。
特に、病理診断の所見文の作成過程では、誤字や記載漏れ、所見内容の不整合といったヒューマンエラーが発生するリスクがあり、医療の質を担保するうえで重要な課題となっています。
今回取得した特許は、医療従事者が作成した所見文と、AIが病理画像を基に生成した所見文を照合することで、こうしたヒューマンエラーを自動的に検出・可視化し、修正を支援する技術に関するものです。
これにより、医師の最終判断を前提に、所見作成・確認プロセスにおけるヒューマンエラーを防止し、診断の安全性と品質を保持し、医療現場の負担軽減を実現することを目的としています。
■ 今後の展望
今後、本特許技術を病理クラウドシステム「PidPort」や各種医療DXソリューションへ順次実装し、所見作成・確認プロセスの効率化と診断品質の向上を図っていきます。また、医療現場での活用を通じて実用性を高め、国内外の医療機関への展開を進めることで、安全性と信頼性を重視した病理診断支援の実現を目指します。
■ 特許情報
特許番号:特許第7752741号
発明の名称:所見作成作業効率化システム
登録日:2025年10月2日
特許権者:メドメイン株式会社

■会社概要
【会社名】メドメイン株式会社 (Medmain Inc.)
※経済産業省 J-Startup 選出企業 https://www.j-startup.go.jp/startups
【設立日】2018年1月11日
【事業内容】医療ソフトウェア・クラウドサービスの企画・開発・運営および販売
【代表取締役/CEO】飯塚 統
【所在地】[東京オフィス] 東京都港区南青山2-10-11 A青山ビル2F / [福岡オフィス] 福岡県福岡市中央区赤坂2-4-5 シャトレサクシーズ104 / [シリコンバレーオフィス] 212 Homer Ave, Palo Alto, CA 94301 USA(Medmain USA Inc.)
■各種関連サイト
【コーポレートサイト】https://medmain.com
【プロダクトサイト】https://service.medmain.com
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