鴻池組、MCデータプラスおよびゼロボードが3社共同による建設現場の温室効果ガス算定のDX化に向けた取り組みを開始
〜 施工管理システム「ワークサイト」と温室効果ガス算定・可視化クラウド「Zeroboard」とのデータ連携開発に着手 〜
本取り組みは、MCデータプラスが提供する建設現場の施工管理・調整業務の効率化システム「ワークサイト」と、ゼロボードが提供するGHG排出量算定・可視化クラウド「Zeroboard」とのデータ連携により、脱炭素社会の実現に向けた「施工段階におけるCO2排出量・削減活動実績の把握」を行うためのものです。併せて、建設業の2024年問題における働き方改革を見据えた生産性向上に貢献してまいります。
本取り組みの内容
本取り組み開始にあたり、鴻池組は各現場にGHG排出量算定・可視化クラウド「Zeroboard」を導入しました。それにより、各現場からの活動量データ収集の効率化を図り、GHG排出量情報の一元管理を実施します。加えて、既に鴻池組が利用中の施工管理・調整業務の効率化システム「ワークサイト」から「Zeroboard」へのデータ連携機能開発を3社で取り組みます。具体的には、「ワークサイト」で管理している建設現場における重機等の稼働時間データを「Zeroboard」に連携することで、その活動量からGHG排出量を自動的に算定するもので、現場職員の入力工数削減による省力化、業務の属人化が解消されることによる継続的なGHG排出量の管理・運用を実現します。
まずは2024年10月に一部現場のシステムに実装予定で、全現場への本格導入は2025年1月を予定しています。
本取り組みの背景・目的
改正労働基準法の施行により、2024年4月から建設業では罰則付きの時間外労働の上限規制が適用され、これは建設業の2024年問題と言われています。そこで、建設業の働き方改革を実現するために建設DXへの取り組みが注目されており、国土交通省がITツール等を活用したDXを推進しています。
一方、日本の産業部門におけるCO2排出量は、建設機械による排出量が約571万トンで、これは産業部門全体35%のうち1.4%を占めており(※)、建設業の脱炭素化もまた重要課題となっています。
そのような背景から、生産性向上を図りながらGHG排出量の削減にも寄与するシステムの開発と実際の現場で活用していく取り組みを行うこととなりました。
国内で数多くの建設工事を請け負う鴻池組、建設業向けクラウド事業を手掛けるMCデータプラス、GHG排出量算定システムの開発および脱炭素関連の専門知見に強みを持つゼロボードの3社の協業により、建設業のGHG排出量算定におけるDX推進を目指します。
(※)国土交通省「建設現場における脱炭素化の加速に向けて」
https://www.cbr.mlit.go.jp/kisya/2021/07/0709.pdf
会社概要
社名:株式会社鴻池組(https://www.konoike.co.jp/)
所在地:大阪市中央区北久宝寺町3-6-1
代表者:代表取締役社長 渡津 弘己
設立:1871年
事業内容:建設事業 - 建設工事の企画、測量、設計、施工、管理、請負、コンサルディング
不動産・PFI事業 - 不動産投資開発、都市開発など
環境事業 - 環境浄化、環境良化など
社名 :株式会社MCデータプラス(https://www.mcdata.co.jp/)
所在地:東京都渋谷区恵比寿一丁目18番14号 恵比寿ファーストスクエア7階
代表者:代表取締役社長 飯田 正生
設立:2015年4月21日
事業内容:建設クラウド事業 · リテイルクラウド事業
社名:株式会社ゼロボード(https://zeroboard.jp)
所在地:東京都港区三田三丁目5-27 住友不動産三田ツインビル西館10階
代表者:代表取締役 渡慶次 道隆
設立:2021年8月24日
事業内容:GHG(温室効果ガス)排出量算定・可視化ソリューション「Zeroboard」の開発・提供/サステナビリティ経営に関するコンサルティング/ユーザーコミュニティ「All Aboard!」の運営
【ワークサイトとは】
建設現場の管理・調整業務のデジタル化を推進し、業務効率化を実現するサービスです。作業予定・実績から安全巡視結果や問題箇所の指摘事項、ゲートや揚重機の使用予定まで、さまざまなデータをインターネット上で一元管理できます。
安全書類の作成サービス「グリーンサイト」と自動連携し、「グリーンサイト」に登録された建設現場データを自動反映されるので、スムーズな利用の開始が可能です。
https://www.kensetsu-site.com/series/worksite
※「グリーンサイト」「ワークサイト」は株式会社MCデータプラスの登録商標です。
【Zeroboardとは】
「Zeroboard」は、GHG(温室効果ガス)排出量算定・開示・削減までを支援するソリューションです。国内外のサプライチェーン排出量、製品別・サービス別の排出量(カーボンフットプリント:CFP)をクラウドで算定・可視化するほか、削減貢献量や水資源などの登録も可能で、各種レポートの出力にも対応。算定を入り口として、ユーザー企業の課題に合わせたGHG削減ソリューションを提供することで、企業の脱炭素経営を支援しています。
「Zeroboard」をベースに業界特有の機能を備えたプロダクトとして、建設業界向け「Zeroboard construction」、物流業界向け「Zeroboard logistics」を開発し、提供を始めています。また、欧州電池規則対応向けソリューション「Zeroboard for batteries」も展開中です。
※Zeroboard、zeroboard construction、zeroboard logistics、All Aboard!は、株式会社ゼロボードの登録商標です。
【本件に関するお問合せ先】
株式会社鴻池組
お問い合わせ/環境推進部 TEL:06-6245-6513
株式会社MCデータプラス
サービスに関するお問合せ/建設クラウド事業本部 TEL:0570-020-233
報道関係のお問合せ/広報担当 ml.info-press@mcdata.co.jp
株式会社ゼロボード
Zeroboardの導入について(営業本部)/sales@zeroboard.jp
報道やご取材について(広報)/pr@zeroboard.jp
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