世界有数のデジタルコンテンツカンパニー「ゲッティイメージズ」マーケティングワークショップ & 交流会「ブランド・コネクト」を初開催!ゲッティイメージズ×富士通 トークセッションレポート

ブランド価値向上を続ける、富士通のブランド訴求とマーケティング活動の裏側とは?

撮影=Jaime Miki

世界有数のビジュアルコンテンツクリエイターおよびマーケットプレイスである Getty Images(本社:米国・シアトル)の日本法人であるゲッティイメージズジャパン株式会社(本社:東京都渋谷区、以下ゲッティイメージズ)は、5 月 15 日(木)に、ブランドの価値向上を目指されるマーケティング・広報担当の方々のためのワークショップと、交流会を目的とした「ブランド・コネクト」を初開催しました。

初開催となった今回は、富士通株式会社 グローバルマーケティング本部 コーポレートブランド統括部 ブランドエクスペリエンス部 シニアマネジャーの高橋将氏をゲストに迎え、当社ビジュアル・ストラテジー キーアカウントエグゼクティブである富安純人とのトークセッションプログラムを行いました。

富士通が展開する「Corporate Brand Identity System」は世界三大デザイン賞の 1 つ、「iF DESIGN AWARD 2022」 を受賞しました。2020 年以降 Best Japan Brands 2024 においては、前年比 19%の向上、過去 5 年間連続で成⻑を続けています。

当セッションでは、2005 年以来コーポレートブランドに関わる業務を担当し、 数々のデザイン賞受賞歴持つ富士通株式会社 高橋将 氏にご登壇いただき、「ブランド価値向上続ける、富士通のブランド訴求とマーケティング活動の裏側とは?」をテーマに、富士通のブランド価値向上における段階的変化や、ゲッティイメージズのビジュアルを使用することでもたらされる、ブランディングの効果などをご紹介いただきました。

また、会後半には、ブランドにおけるビジュアル活用のグループワークと参加者様同士の交流会も実施しました。ブランディングや、企業でのマーケティング業務に携わる担当者様がお持ちの課題やお悩みを、業界を超えた参加者同士で共有し、交流を深めていただく機会となりました。

■トークセッション レポート

富士通のこれまでの課題と変化のきっかけ

日本そしてグローバルにビジネスを展開する富士通。「Corporate Brand Identity System」は世界三大デザイン賞の 1 つ、「iFDESIGN AWARD 2022」 を受賞し、2020 年以降 Best Japan Brands 2024 においては、前年比 19%の向上、過去5年間連続で成⻑を続けています。

富士通のブランド認知が高まる以前の課題について、富士通株式会社の高橋氏は「2020 年以前のブランドを推進する上での課題は、3 つありました。経営戦略とブランド戦略の両方をしっかりアラインできていなかった点、ブランド推進体制が弱く全社を巻き込めなかった点、また、当社は、自己のアピールが下手であるという課題がありました。」と振り返り、変化のきっかけは、2019 年、代表取締役社⻑に時田 隆仁氏が就任し、その後、Purpose ドリブン経営をスタートした事が変化のきっかけだったと語りました。富士通は、IT 企業から、DX(デジタルトランスフォーメーション)企業へと変革する事を宣言しました。

撮影=Jaime Miki

ブランド価値向上に寄与した、ブランディング戦略とは?

具体的な変化を問われると高橋氏は、「以前の課題であった 3 つの部分をクリアしてブランディングできた点が、変化として大きかったと考えます。一つ目は、経営戦略と一体になったブランディングをトップダウンで行うこと。二つ目は、ブランディングを推進する体制を整え、全社を巻き込むこと。三つ目は、徹底的にヒューマンセントリック("人"を起点に置いた考え方)を貫くこと」と話しました。

取り組みを始めた当時の取り組みとして、“Purpose に基づいたビジュアルアイデンティティの刷新“を挙げ、「これまでのお客様に寄り添う姿勢を大切にする企業から、”イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていく“というPurpose を感じ取れるデザインへ刷新しました。あらゆるタッチポイントへ一貫して展開するためのガイドラインを策定して、約2年で主要タッチポイントの刷新を実施しました。」と話し、そのスピード感のある取り組みに、会場に参加していた企業のマー

ケティング・広報担当者なども驚いた様子でした。

また、事業変革の旗印となる Fujitsu Uvance という事業モデルの立上げについても紹介。Fujitsu Uvance の名前の由来は「あらゆる(Universal)ものをサステナブルな方向に前進(Advance)」という意味です。AI を中心としたテクノロジーを活用して、お客様のビジネスを加速し、世界が抱える社会課題の解決をクロスインダストリーで取り組む事業モデルです。我々は、ネーミングとロゴを開発して、あらゆるマーケティングコミュニケーションのデザイン方針を策定して、全社レベルでブランディングを実

行するための基盤を作りました。」

ブランディング推進のための体制整備と、ゲッティイメージズの活用

Purpose と Fujitsu Uvance など一体化した事業の確立を行なった一方で、社内外での取り組みについて問われると、高橋氏は、グローバルで意思の統一を行なったことで、各タッチポイントで一貫した施策をスピーディーに打ち出しやすくなったことを紹介しました。

加えて、ガイドライン、テンプレート、ツール、ライブラリ集の提供、トレーニングなどを行う、社内の説明会(2000 人×17 回)を実施したことや、マーケティングコミュニケーション上のデザイン制作を担うクリエイティブチームを2021 年に設立したことで、お客様への一貫したコミュニケーションを全社レベル 12 万人でブランディングするスキームが機能したと語りました。

制作したガイドライン集やライブラリ集には、ゲッティイメージズの画像を使用していることを明かし、「ビジュアルアイデンティティガイドラインの中に、富士通らしい画像の選定基準をまとめています。グローバルのお客様に共感頂ける事を目指していますが、弊社はターゲットとなる業種が幅広いため、グローバルにおける多くの業種シーンや、生活シーンが必要になります。またダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)も重要になります。ゲッティイメージズの素材は、そういった弊社のニーズに対して、グローバル品質が確保され、様々な業種シーンや生活シーン、また、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンに配慮した豊富な素材が揃っていますので、大変有効に活用させて頂いております。」と紹介しました。

続けて、「これまでもいくつかの会社さんと契約させて頂いていましたが、ゲッティイメージズは特にグローバル品質という点で他社に比べてクオリティが高いです。またネームバリューも大きな要因の一つ。画像素材を使う上でもコンプライアンスを意識しています。報道写真のクレジットで見るゲッティイメージズの名前で、素材で何か問題が起こる事はないという信頼感があるのも使用する理由です。」

ブランディングの具体事例 ヒューマンセントリックなビジュアル表現

トークセッションでは、富士通のブランディングにおける、以前の課題をクリアにした要因として挙げられた「ヒューマンセントリックの考え」についても話がありました。画像選定においてもそのような考え方から、これまで使用していた画像から変化があったといい、具体的な事例を紹介。コンサルティング事業のブランディングの事例についても言及し、ヒューマンセントリックで検討したコミュニケーションの実際のクリエイティブプロセスについてなどをご紹介いただきました。

撮影=Jaime Miki

また、ユニバーサルデザイン社会の実現に向けて、特に顕著な活動の実践や提案を行なっている団体・個人に対して授与される、「IAUD 国際デザイン賞 2024」において銀賞、銅賞の受賞実績がある富士通の、アクセシビリティや多様性のサービスのビジュアル化についての取り組みや、ビジュアルの活用の仕方についての質問に対して高橋氏は、「誰に対しても平等にコミュニケーションできることを大事にしています。視覚障がい者に向けて音声読み上げに配慮したり、文字と背景色のコントラストを確保した

りしたほか、冊子で使用する画像は一冊の中に、あらゆる人種や性別を登場させる点に配慮するなど様々な取り組みを行っています。」と話し、「ダイバーシティに関して注意している点として、不自然に車椅子を強調したシーンではなく、ゲッティイメージズの素材にあるような自然なシーンに、車椅子の方が溶け込んでいるような写真を選定する事を心がけています。」と、ゲッティイメージズの DE&I に配慮した画像を活用していることも明かしました。

続けて、ブランドエクスペリエンスを高める取り組みに力を入れていることも紹介され、「例えば、社⻑が登壇するイベントにおいて、以前はあまりあか抜けない設営で行っていましたが、より存在感あるリーダー像を印象付けるような見せ方にアップデートしました。記者会見では、以前は、昔ながらの会議室のような会場で実施しておりましたが、こちらもインパクトのある印象に残るような設営に改善していきました。」と、10 年前と現在のイベントなどでのビジュアル選択にも変化があったことを語りまし

た。

撮影=Jaime Miki
撮影=Jaime Miki

また、「一般の方向けのイベントにおいても、過去の富士通は限られたスペースに 10 や 20 の展示物を出展して、PPT スライドで一生懸命説明するスタイルでしたが、昨年はイベントの目的をブランディングに振り切って、展示物を 3 つに絞り体験型展示へ大きく変化させました。CEATEC2024 の富士通ブースでは、AI のバスケットボールシュート解析、能の舞の解析、ヘルスケアの体験デモを展示して反響を頂きました。取材報道数は前回比 400%に向上しました。ブースの壁面にはゲッティイメージズの素材を使用させて頂きました。」とブランディングにおける効果を話しました。

最後に高橋氏は、「ベストグローバルブランドトップ100に入ることが目標です。世の中にとってなくてはならい存在になり、それがみなさまの頭の中に刻まれる事を目指していきたいと思います。そのためにもビジュアルイメージは重要な役割を担うと考いえてます。私たちは、新規プロジェクトのスタートは、白いキャンパスに絵を描くように、ゲッティイメージズの画像を並べてアイデアを膨らませ、一つの方向性を作り上げていきます。今後も私たちにとって、なくてはならないパートナーだと思っていま

す。」とトークセッションを締めくくりました。

■「マーケティングワークショップ&交流会 ブランド・コネクト Vol.1」開催概要

日 時 : 2025 年 5 月 15 日(木) 15:00~18:00

会 場 : ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町

【ゲストスピーカー】

富士通株式会社 グローバルマーケティング本部 コーポレートマーケティング統括部ブランドエクスペリエンス部シニアマネジャー 高橋 将 (たかはし すすむ)

【登壇ナビゲーター】

ゲッティイメージズ ジャパン株式会社 ビジュアル・ストラテジー キーアカウントエグゼクティブ

富安 純人(とみやす すみと)

※敬称略

▼ゲッティイメージズとは

ゲッティイメージズは、世界有数のビジュアルコンテンツクリエイターおよびマーケットプレイスとして、世界中のあらゆるニーズに応じた幅広いコンテンツソリューションを提供しています。ゲッティイメージズiStockUnsplash のブランド、ウェブサイト、API は、世界最高のフォトグラファーとビデオグラファーによる力強いビジュアルコンテンツを検索、購入、共有するための第一拠点として、世界各国のお客様に利用されています。約 60 万人のコンテンツクリエイターと 350 以上のコンテンツパートナーと共にパワフルでインクルーシブなコンテンツを配信。毎年 16 万件以上のニューススポーツエンターテイメントイベントをカバーし、類を見ないほどの豊富な報道を提供しています。

また、ゲッティイメージズは世界最大かつ最高レベルの⺠間所有アーカイブ写真を保持しており、写真創世記にさかのぼる画像の数は数百万枚にわたります。ゲッティイメージズは、最高品質クリエイティブライブラリーカスタムコンテンツソリューションを通じて、お客様の創造性を高め、エンドツーエンドのクリエイティブプロセス全体を支援、あらゆるニーズに適したビジュアルを提供します。ゲッティイメージズと iStock の顧客は、許可されたコンテンツと無制限の補償、永続的かつ世界的な使用権に基づいてトレーニングされた生成 AI 技術とツールの採用・配給により、テキストから画像を生成しアイデアを練り、商用的に安全で魅力的なビジュアルを作成することができます。

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会社概要

URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区神宮前1-3-12 ジブラルタ生命原宿ビル2F
電話番号
-
代表者名
シャーリー・マコーム
上場
海外市場
資本金
1000万円
設立
1997年10月